2017年6月15日 公開

D・ブルーナも影響!?オランダのモダンデザイン100周年

オランダで生まれたDe Stijl(デ・スタイル)という芸術運動から100周年となる2017年。世界的にも、モダンデザインやアートに興味のある人にとって今年はオランダに注目が集まっています。現地では、アートシーンだけでなく、街中や学校でもちなんだイベントが多数開催。アートが身近なオランダでは、子どもから大人まで、どんな風にアートと関わっているのか紹介します。

オランダ発祥の芸術運動「デ・スタイル」とは

街はモンドリアンデザインに!

街はモンドリアンデザインに!

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“De Stijl(デ・スタイル)”とは、1917年、オランダで創刊されたアート雑誌の名前で、またこの雑誌を中心に巻き起こったアートムーブメントのことを指します。

「デ・スタイル」の中心となった、画家ピエト=モンドリアンが表現した水平や垂直のラインに赤・青・黄の原色を配したデザイン。美術の教科書にも必ず出てくることから、日本のみなさんも目にしたことがあるのではないでしょうか。

デ・スタイルは近代オランダ芸術運動として、今でもデザイン、建築、美術などの広い分野において、大きな影響を与え続けています。

今回の100周年に伴い、オランダでは、ユトレヒト、デンハーグ、アメルスフォールトをメインに、通年で展示やイベントが行われています。

過去にはイヴ・サンローランのモンドリアン=ルックが話題に

アパレルやコスメで人気のフランスのブランド、イヴ・サンローラン。1965年のコレクションで発表したドレスは、まさにモンドリアンの提唱にインスピレーションを受けたデザイン。白い膝丈のストレートドレスに、大胆な幾何学的なカラーリングは、ファッション界にも大きなインパクトを与えました。

YSL 1965

ミッフィーの誕生にも影響を与えた「デ・スタイル」

デンハーグ市立美術館にはブルーナの作品も

デンハーグ市立美術館にはブルーナの作品も

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日本でもおなじみミッフィーの絵本もデ・スタイルの影響を受けた作品のひとつ。シンプルな線に原色の色使いは、まさにモンドリアン・デザイン。

ちなみに、オランダでミッフィーは「ナインチェ」と呼ばれ、オランダの子どもたちにももちろん大人気。2017年の2月、作者のディック・ブルーナ氏はその長い生涯を終えました。
オランダでは、ミッフィーの絵本以外にも、デ・スタイルの影響を受けた絵本が数多く親しまれています。
子どもも大人も楽しめる絵本がたくさんあります

子どもも大人も楽しめる絵本がたくさんあります

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「デ・スタイル」はシンプルライフの象徴

商店街もビルディングも!今年のオランダは、モンドリアンデザインであふれています。この合理的でシンプルなデザインは、オランダの人たちのライフスタイルの中に染み込んでいるのでしょう。街をあげて、オランダ発のデザイン100周年を祝っている様子に、オランダ人のモンドリアンデザインへの愛を感じられます。
街のたばこやさん兼郵便局のウィンドウ

街のたばこやさん兼郵便局のウィンドウ

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ホテルも工事現場も3色のカラーリング

ホテルも工事現場も3色のカラーリング

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街の中心部の池にも3色のパネルが期間限定で浮かんでいます

街の中心部の池にも3色のパネルが期間限定で浮かんでいます

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もちろん学校でも!アートが身近にある教育

筆者の子どもたちの通う学校でも、最近はモンドリアンを模した水彩画を描いています。このシンプルなデザインの作成は3歳くらいから簡単に楽しめます。ご家庭でもぜひ絵具やクレヨン、折り紙などを使ってお試しください!

オランダの小学校は博物館や美術館、劇場へと校外研修に行く機会が多く、多い時は毎月、バスに乗って市内の芸術関連施設に出かけています。そこでは、美術専門の職員の指導のもと、アートに触れたり、作品作りをしたりします。子どもたちも毎回の校外研修をとても楽しみにしており、いい刺激を受けているようです。
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アートは身近な存在。周囲にあるアートに触れよう。

オランダ発のモンドリアンデザイン。赤・青・黄の3色使いと直線的なパターンは、日本にいながらも、触れたことのあるパパやママは多いのではないかと思います。

オランダで生活をしていて感じるのは、暮らしの中に、そして子育ての中に、身近にアートがあるのは素敵なことだなぁということ。デ・スタイル100周年イベントで、その思いは強くなりました。

みなさんの回りにはどんなアートがあるでしょうか?美術館や特別な施設に行かなくても、街にはアートがあふれています。ぜひお子さんと一緒にみなさんの身近にあるアートを探して楽しんでみてはいかがでしょうか。

参照:デンハーグ市立美術館

参照:デンハーグ市立美術館
The Gemeentemuseum is a modern palace of the arts. Step inside this enchanting building, wander through its beautiful daylit galleries and discover that special work of art that touches you personally.
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

Hitomi Hitomi  バリ島、台湾と旅するように夫と3人の息子と暮らし、現在オランダ暮らし2年目。ライター、アロマセラピー講師。hitomiarai.infoというオウンドメディアで海外子育てや、アロマ、手作りコスメ、自然で気楽なライフスタイルを提案しています。