2018年06月19日 公開

子どもの読解力を高めるコツ!親の効果的な関わり方【実体験】

長男の読解力に不安を感じた時、小学校の担任の先生や塾の先生にたくさん相談をして、音読の活用法や語彙力を高める方法についてアドバイスを受けました。実践したところ、長男の読解力はゆっくりとですが上昇しています。親の関わり方や、効果が得られやすい取り組み方について紹介します。

長男の読解力に不安を感じた時、小学校の担任の先生や塾の先生にたくさん相談をして、音読の活用法や語彙力を高める方法についてアドバイスを受けました。実践したところ、長男の読解力はゆっくりとですが上昇しています。親の関わり方や、効果が得られやすい取り組み方について紹介します。

長男の読解力に不安を感じたワケ

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長男が小学校1年の終わりのころから、国語のテストの文章問題で、間違いが多いことが、とても気になりはじめました。通信教育の教材や市販のドリルを使って筆者が教えても、問題の内容をいまひとつ理解していないと、感じることもしばしば。

小学校の個人面談のとき、担任の先生にその件について相談したところ、国語の授業でも、今取り組んでいる文章とは関係のない箇所を話すことが、たまにあると言われました。長男だけが顕著に表れているわけではないようでしたが、やはり長男には、文章を読み取る力が足りないのだと感じました。

宿題の音読を活用して読解力を鍛える

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小学校では、低学年を中心に音読の宿題がよく出されます。音読は脳を活性化させたり、言葉や文章が自然に身についたりと、さまざまな効果があるようです。

長男は音読に関しては、比較的スムーズだったため、担任の先生から、「宿題の音読や絵本などを読んだあとに、その文章に対する問題を一つでいいので質問してみてください」とアドバイスされ、それ以後、筆者は音読の宿題が出るたびに、何か質問するようにしました。

最初は、登場人物や場所など、簡単なものからスタート。文章に書かれていることは答えられるので、文章から読み取る必要がある人物の気持ちの変化などの質問にレベルを上げると、かなり苦戦していました。登場人物の気持ちとは、関係のないことを言ったり……。

音読の宿題が出されるたびに質問を繰り返していると、なかなか答えられない長男は苦痛な様子。筆者自身も「どうしてわからないの!」とイライラするようになってしまいました。そのため、文章レベルを落とし、簡単な絵本を使って質問するように変えたところ、短く簡単な内容のものなら、答えることができました。

筆者も、ただ文章を読むのではなく、何が書かれているのかを意識しながら読む大切さを痛感しました。

個人塾で徹底的に指導を受ける

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小学2年生くらいまでは、音読を活用して読解力を高める努力を親子で取り組んできましたが、苦手な文章では、なかなか身につきません。特に長男が苦手だったのは、説明文や方言がたくさん出てくる昔ばなしでした。

小学3年生のとき、塾の夏期講習に通わせて結果を聞いてみたところ、やはり国語力に少し問題があると指摘されました。算数は得意だったものの、算数のテストで間違ったところは少しひねりのある文章問題で、国語が苦手な子どもが間違ってしかるべきところ。

塾は、集団か個人か迷いましたが、国語の読解力を徹底的に身につけるために個人塾に通わせることに。文章の読み方や解き方のコツを教えてもらい、わからないときはヒントをもらいながら解くことを繰り返して、指導を受けました。

国語は、算数とは違い、レベルを上げるのに時間がかかる教科だと言われましたが、個人塾では、長男のレベルに見合った文章問題を取り上げてもらえるのが、大きなメリットです。漢字や語句はなしで、ひたすら文章問題に向き合って1年半ほど経過したところ、読解力が上がってきました。

語彙力を高める

塾の先生から、長男は少しレベルをあげた文章に取り組むと、意味のわからない語句が増えて、内容を理解できなくなると指摘されました。

わからなかったら、辞書をひく習慣を身につけることは必須ですが、それ以外に、楽しく自然と語彙を増やすのに最適だと、すすめられたのが次の本でした。

マンガでわかる! 10才までに覚えたい言葉1000 | 高濱 正伸 |本 | 通販 | Amazon (96784)

タイトル:マンガでわかる!10才までに覚えたい言葉1000
著者:高濱 正伸(監修)
出版社:永岡書店

発行20万部を超える人気本です。言葉の意味とマンガがセットになっているので、子どもにわかりやすく、抵抗なく読むことができます。漢字には、すべてふりがながふってあり、安心です。四字熟語やことわざも入っていて、幅広く語彙力を高めることができました。

すぐに指示を出さずに、考えさせる

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長男は、すぐに答えのわかる計算問題や漢字などが得意でした。そのように育ててしまったのは、筆者の先回りや過干渉が原因だったかもしれません。

長男が失敗しないようになんでも先回りして用意を行い、「あれはしたの?これはしたの?」と口を出し過ぎていました。なにか質問をされるとすぐに答えてしまい、長男が悩み、考える機会を奪っていたと反省しています。

そのことに気づいてからは、長男の問いかけに対して「自分はどう思うの?」とまず考えさせるように気を付けています。答えが間違っていたら理由をそえて教え、合っていたら褒めます。それらが読解力に直結するかはわかりませんが、自分で考える習慣は勉強のみならず、生きていくうえで必要なことだと感じています。

最後に……

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現在、小学5年生の長男は個人塾を卒業し、本人の希望で集団塾に切り替えました。文章問題に取り組む基礎力は養えつつあると感じているため、これからは周りの多くの子どもたちから刺激を受けられる環境で、読解力を含めた総合的な国語力が高まることを期待しています。

皆さんも、絵本の読み聞かせや音読をしている場合は、終わったあとになにか質問をしてみるといいかもしれません。内容を理解できているのか、どのような文章が得意か不得意かわかりますよ。今回、ご紹介した取り組みがお役に立てれば幸いです!

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター