2018年10月02日 公開

意外と知らない「お地蔵さん」とは?その歴史やお参りのルール

昔話にもよく登場する「お地蔵さん」。道端で見かけることも多く、子どもにとって身近な仏像でもあります。しかし意外と、お地蔵さんについて「よく知らない」という方も多いのではないでしょうか?ここでは、お地蔵さんとはいったいどのような仏像なのかをご紹介します。

昔話にもよく登場する「お地蔵さん」。道端で見かけることも多く、子どもにとって身近な仏像でもあります。しかし意外と、お地蔵さんについて「よく知らない」という方も多いのではないでしょうか?ここでは、お地蔵さんとはいったいどのような仏像なのかをご紹介します。

お地蔵さんってどんな仏像?

 (112733)

道端によく佇んでいる「お地蔵さん」。インドの大地の神がもとになったといわれており、冥土の守護尊として中国や日本で広まりました。正式名称を「地蔵菩薩」、サンスクリット語では「クシティ・ガルバ」で、「無限の力を持つもの」という意味があります。

もともと菩薩は、悟りに達する前の修行中の釈迦がモデルです。出家以前の釈迦はインドの王子だったので、ほとんどの菩薩像がインドの貴族の恰好をしており、装飾品を身につけています。

しかし地蔵菩薩の役割は、お釈迦さまが入滅し、後継者の弥勒如来が現れるまでの間、この世で人々を救うこと。そのため、よくある「菩薩像」とは違い、僧の姿で表されているのです。

お地蔵さんは、左手にあらゆる願いをかなえてくれる「宝珠(ほうじゅ)」を捧げ、右手に音で悪を退散させる「錫杖(しゃくじょう)」を持っています。また立ち姿が多いのは、行脚中のため。日本では、民衆の救世主として浄土信仰が広まった平安時代ごろから庶民に親しまれています。

どんなご利益があるの?

 (112734)

平安時代ごろ、浄土信仰の隆盛とともに、人々の間で地獄への恐怖が強まりました。その恐怖から救ってくれたのが、この「地蔵信仰」で、地蔵菩薩が、地獄に落ちた人々を救ってくれると信じられていたのです。

賽の河原では、地蔵が小さな子どもを救うといった説話もあります。水子供養で地蔵が本尊となっているのは、このためです。

庶民に特に親しまれ、「今昔物語」に登場したり、身代わり地蔵やとげぬき地蔵など、さまざまな地蔵が作られてきました。現在では、水子供養や五穀豊穣、敬愛和合、立身出世、悪人調伏、地中の埋蔵物発見にご利益があるといわれています。

赤いよだれかけをしている理由

 (112735)

お地蔵さんが、赤いよだれかけをしているのを見たことはありませんか?このよだれかけ、もちろん着けている理由があります。お地蔵さんの赤いよだれかけの意味には、2つの説があるそうです。

1つ目は、赤い色が人間の煩悩を表すという説。自分の煩悩をよだれかけの赤い色に託し、その赤が色あせるにつれ、煩悩も薄まると考えられていました。

2つ目が赤ん坊の供養のためという説。赤い帽子をかぶせるのも同じ理由からとされています。庶民のさまざまな思いが、込められた風習のようです。

お参りのルールはあるの?

 (112737)

お地蔵さんを見ると、なんとなく手を合わせてお参りをする方も多いはず。では、お地蔵さんをお参りするときの決まりは、何かあるのでしょうか?

これは、宗派やお地蔵さんの種類によって異なります。気になる方は、お地蔵さんがまつられている場所で確認したり、自分の宗派で調べてみたりするといいでしょう。ただ、お参りをするときの気持ちが一番大切で、「これをしたらダメ」という厳密な決まりはありません。

またお地蔵さんには、お参りをするときに唱えるといいとされる「真言」があります。それが「おん かかか びさんまえい そわか」というもの。これを3回唱えながらお参りすると、より願い事が叶いやすくなるといわれています。

お地蔵さんのルーツから興味を広げて

 (112736)

私たちの身近にある「お地蔵さん」。広まった背景には、「地獄から逃れたい」という、平安時代の庶民の思いがありました。

お子さまにとっても「お地蔵さん」は、身近な存在です。どこかで見かけたときには、お地蔵さんのルーツなどをお子さまに話してあげてはいかがでしょうか。日本の歴史に、興味を持つきっかけにもなるかもしれません。

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター