2017年07月03日 公開

子どもの英語学習に大切なことは?話せること?きれいな発音?

わが子にはできるだけ早いうちから英語教育を受けさせたい、と望むご家庭が増えています。子どもに英語を学ばせる際は「発音より、とにかく話せる」ことが大事?「早いうちに発音をしっかりやる」べき?英語圏へ家族移住した筆者の経験から考えてみました。

わが子にはできるだけ早いうちから英語教育を受けさせたい、と望むご家庭が増えています。子どもに英語を学ばせる際は「発音より、とにかく話せる」ことが大事?「早いうちに発音をしっかりやる」べき?英語圏へ家族移住した筆者の経験から考えてみました。

子どもの英語教育、重視すべきことは?

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現在、日本では、「子どもが小さいうちから英語を学ばせよう」という傾向が高まっています。その理由として、「英語を学ばせるのは早ければ早いほどよい」という考え方があります。

では子どもに英語を学習させるとき、何を重視したらよいでしょうか?

発音にこだわるより、とにかく英会話を覚えさせるべき?
それとも早いうちに発音をしっかり身につけさせる方がよい?

4年前に、当時12歳と3歳の2人の子どもたちを連れ、オーストラリアに家族移住した経験から、筆者が考える「子どもの英語学習に必要なこと」を紹介したいと思います。

小さい子どもはどうやって言葉を学ぶ?

Giggle and Hoot

Giggle and Hoot

オーストラリアの子ども向け番組の例。
via Photo by author
オーストラリアに来たとき、下の息子は3歳でした。こちらでは幼稚園(kindy)は4歳から。それまで息子は日中は家で過ごしていました。

家では、オーストラリアの子ども向けチャンネルをよく見ていました。日本でもあるような幼児向け番組が、こちらでも放送されています。息子は英語が理解できないはずでしたが、喜んで見ていました。

そして、半年ほどすると、息子はひとりでに英語を話すようになりました。最初は独り言が英語になっていき、ほかの人に英語で話しかけられると答えるようになりました。しかも、完璧なネイティブ発音です。

家族は全員日本人。息子に英語を教えたわけではありません。

この経験で、幼児期の子どもは、教えられなくても「英語に触れるだけで学ぶことができる」とわかりました。

ネイティブ発音の学習に適した時期がある?

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日本からこちらにやってきたご家族の話を聞くと、主に小学校中学年くらいまでの年齢の場合なら、ローカルの学校に入ることで自然とネイティブ並みの英語が話せるようになるようです。

つまり、「英語に触れる」経験そのものが、子どもにとって英語を身につけるための大きな役割を果たしています。

また、筆者は以前、言語学の専門家からこんなお話を聞きました。

「10歳くらいまでの子どもは、どんな子でも、ネイティブの英語に触れるだけでネイティブ発音を獲得できる」

その一方、「大人は、どんなに一生懸命練習をしても、ネイティブ発音ができるようにならない場合もある」とのことでした。

これは【言語の発達】の観点からのお話ですが、実際に子どもたちが英語を覚えていく過程を目の当たりにすると、まさにその通りだと感じます。

子どものときだからこそ身につくことを

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未就学児のお子さまに英語を学習させる目的は、それぞれだと思います。

が、もしも「将来、わが子が英語を話せるように」なるため、幼児期に親がしてあげられることがあるとすれば、可能な限り「ネイティブの話す英語」を聞かせてあげることではないか、と筆者は考えます。

「英語で○○が言える」ということ、つまり単語や英語表現は、大人になるにつれ、より知識と経験を増やしていくことで上達できます。

しかし、【英語らしい発音やリズム、抑揚】は、大人になってから身につけるのは難しいものです。たとえば自転車の乗り方や泳ぎ方と同じで、感覚を覚えるのに適した年齢があり、それが小学生くらいまで、ということなのでしょう。

子どもに発音の仕方を教え込む必要すらないのかもしれません。ただ、日常的に「英語発音に触れる」機会をつくってあげることが大切なのだと思います。

子どもの「言葉を吸収する能力」は、大人が考える以上に目を見張るものがあります。

最後に

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では、子どものうちにネイティブ発音ができるようにならないと、英語は一生ダメなのか?といったら、決してそうではありません!

スポーツ選手や映画俳優など、大人になって素晴らしい英語力を身につけた人たちもいます。

また、「完璧なネイティブ発音でなければ英語として通用しない」ということもありません。なまりがある英語でも、オーストラリアでビジネスを成功させている、といった人もたくさんいます。

お子さまが将来に渡って、楽しみながら英語を学び続けていけるよう、周囲の大人がサポートしてあげたいですね。

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この記事のライター