2019年3月15日 公開

英語のreasonable(リーズナブル)の意味、日本語とこんなに違った!

「値段が安い」ことを表す言葉として、日本語で定着している「リーズナブル」。しかし、元となった英語の reasonable は、必ずしも「安い」の意味では使われません。本来の reasonable は、どんな意味?どう使われる?詳しく解説します。

「安い」という意味の「リーズナブル」。英語では?


英語は、私たち日本人にとって身近な言語となりました。カタカナ言葉として、すっかり定着している英単語もたくさんあります。しかし、実際の英語の意味とは異なる使われ方が広まっている場合も、実は多いです。その一つが、「リーズナブル」ではないでしょうか。

私たち日本人が「リーズナブル」という場合、「値段が安い」の意味で使います。

一方、英語でも reasonable という単語があります。が、英語では、必ずしも「値段が安い」という意味にはなりません。

英語の reasonable は、さまざまなシーンで使われる英単語です。英会話や英文の中で出てきたときに、「安い」の意味で解釈してしまうと、誤解を生んでしまいます。

この記事では、reasonable という英単語の意味を、掘り下げて解説します。

英語のreasonable、主な意味は?


ところで、みなさんは reasonという名詞はご存知でしょうか?日本語では、主に「理由」と訳されます。物事や人の行動の元となった、「理由」や「原因」、「背景」、「道理」などを指します。結果となった行動や出来事が、なぜ起きたのかの「客観的な説明」と言い換えることもできるでしょう。

この言葉から何となく察せられるように、reasonable は、「(なぜそうなったのかが)理解できる」「納得できる」「理にかなっている」といった意味の形容詞になります。「理由や原因を考えれば、そうなったのは妥当だといえる」、というニュアンスで使われます。

以下に、例文をいくつか挙げます。

I think their complaint is reasonable.
彼らの訴えは妥当だと思うよ。

He needs to provide a reasonable explanation for why this happened.
彼は、なぜこれが起きたのか、納得のいく説明をする必要がある。

I'm open to any reasonable suggestion.
合理的な(理にかなった)ご指摘は、なんでも歓迎です。

※訳は筆者による意訳

reasonable と同じような意味を表す英単語としては、fair(理にかなっている、道理がある), sensible(理にかなっている、筋が通っている)などがあります。どれも、「理由や原因に基づいて、(行動や結果が)筋が通っている様子」を表します。

resonable な人とは?


reasonable は、人柄や人の様子を表すこともあります。
たとえば、

He's a reasonable man.

といった場合、「物事を公正・公平に考えられる、正しい判断ができる人」のことを表します。片寄った、極端な考え方ではなく、理屈に沿って妥当な結論が導き出せる人、を表現するときに使います。

価格について言うことはある?


一方、英語の reasonable は、価格について使われることもあります。

reasonable price といえば、消費者が得る、その商品の価値や質、満足度を考えたとき、それに見合った価格である、というような意味です。特に、不当な上乗せがされていない、「商品やサービスの価値を考慮すれば、値段が釣り合っている、適正である」、そんな価格のことを指します。

その意味で、「それなりの価格である」、いわゆる「手頃な価格」というニュアンスでも使われます。使い方としては、以下のようになります。

I often go to a farmers market on weekends. I can get quality fresh vegetables and fruit at a reasonable price.
私はよく、週末ファーマーズマーケットに行きます。質のよい野菜や果物が手頃な価格で買えます。

この reasonable は、「品質を考えればこの値段は『お買い得』」という意味に解釈できることから、日本語でも、『お買い得』の意味で「リーズナブル」という言葉が、使われはじめたのかもしれませんね。

しかし英語の場合、「reasonable な価格・商品」と言っても、このように必ずしも「安い」ことを表すわけではありません。

ちなみに「安い」「低価格」に対応する英単語としては、cheap (安い) や inexpensive, affordable (高くない、手頃な)、などがあります。

最後に


日本語の「リーズナブル」は、主に商品の値段が「安い」という意味で使われますが、英語のreasonable は、異なる意味を持ちます。

英語でも、物の値段について使われることもありますが、reasonable の本来の意味を考えると、値段の「高い・安い」そのものよりも、「商品の質や満足度、提供する手間などを考慮すると、納得のいく価格」であることに重点が置かれた表現だといえるでしょう。

海外旅行へ行って買い物をするとき、値段についてお店の人と英語で話をする機会もあるかと思います。そんなとき、reasonable を日本語の感覚で使ってしまうと、コミュニケーションがうまくいかない可能性もあります。

ぜひ単語の意味を正しく理解し、英語としても使いこなせるようになりたいですね。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

Chieko Chieko  高校生の女の子、小学生の男の子を持つ、二児のママ。2013年より西オーストラリア・パースに家族移住しました。オーストラリアの食・子育て・英語などをテーマに書いているブロガー・フリーライターです。