2019年01月05日 公開

トマトの簡単な離乳食メニュー!下ごしらえと保存のポイント

栄養たっぷりなトマトは、パパママが離乳食にぜひ取り入れたい食材ですよね。赤ちゃんにおいしく食べてもらうための簡単なレシピと、筆者が実際に実践している下ごしらえや保存のテクニックを紹介します。

栄養たっぷりなトマトは、パパママが離乳食にぜひ取り入れたい食材ですよね。赤ちゃんにおいしく食べてもらうための簡単なレシピと、筆者が実際に実践している下ごしらえや保存のテクニックを紹介します。

離乳食にはトマトがおすすめ!その理由は?

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トマトには、ビタミンAや風邪予防にもなるビタミンC、そして抗酸化作用のあるリコピンが豊富に含まれています。また、うまみ成分である「グルタミン酸」もたっぷり。薄味が基本の離乳食のなかで、調味料代わりとしても使うことができます。

トマトジュースやカットトマトなどの加工品も豊富で、離乳食に取り入れやすいのもパパママにはうれしいポイントです。

トマトはいつから食べさせてOK?

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トマトは、離乳食初期(5カ月~)から使える食材です。ただ、皮や種の部分は、赤ちゃんが消化しにくいので、下ごしらえの段階で取り除いてあげましょう。特に皮は、喉に張り付いてむせてしまうことがあるので、1歳ころまでは取り除いてあげると安心です。

トマトを生で食べさせても大丈夫?

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1歳ころまでは皮をむいてあげるのが目安です。後期になって赤ちゃんによっては咀嚼できる子もでてくるでしょう。ですが、皮がそのままうんちにでてくる子が多いと思います。胃に負担がかかっている証拠です。皮もしっかり消化できるようになることを目安に生で食べさせてあげると良いでしょう。

1日の食事に入れる量

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1日に食べるトマトの量は、その時期の野菜の目安量を参考にしましょう。

例えば、1回(食)分の目安量は
・初期(ゴックン期):10g
・中期(モグモグ期):15~20g(大さじ1程度)
・後期(カミカミ期):20~30g(大さじ1.5程度)
・完了期(パクパク期):30~40g(大さじ2程度)
なので、2回食や3回食の場合は、この量の2倍~3倍が1日に食べるトマトの最大量です。

これは1種類の野菜の場合の量。実際は、「トマトと玉ねぎとにんじん」というように、複数の野菜を使いますよね。その場合は、合計して目安量になるように調整してください。

ただし、あくまで「目安量」なので、これより多くても、少なくても心配する必要はありません。

赤ちゃんがトマトを嫌がる場合は?

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トマトには酸味があるので、嫌がる赤ちゃんもいるかもしれません。その場合は、加熱すると甘みが増します。トマトジュースやカットトマトのほうが酸味が少ないので、風味付けに使うくらいであれば、食べてくれる赤ちゃんも。

ただ、離乳食期は「食べることを楽しむ」時期。赤ちゃんが嫌がっていれば、無理に食べさせる必要はないですよ。他の野菜を取り入れて、1日の目安量をクリアできるように調整してくださいね。

トマトを食べて下痢をしたらどうすればいい?

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トマトを食べて赤ちゃんが下痢をすると心配ですよね。月齢が低いときは、消化能力も未熟なので、しっかり加熱できていたか確認しましょう。生のトマトがOKの赤ちゃんの場合も、食べ過ぎがNGのことも。生のトマトは「体を冷やす」性質があり、量によってはお腹がゆるくなるかもしれないので注意が必要です。

トマトでアレルギー反応が出ることもあるので、全身に発疹が出る、嘔吐もある、下痢が続く……という症状があれば、お医者さんに相談してみてくださいね。

トマトを調理する前の下ごしらえ

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離乳食期は、皮や種を取り除いたり、加熱したりとトマトの下ごしらえも大変。簡単にできる下ごしらえ方法をご紹介します。

トマトの種の取り方

【横半分に切って種を取り除く】
トマトもミニトマト(プチトマト)も、横半分に切り、菜箸やフォークで種を取り除くと簡単です。

トマトの皮のむき方

【トマトの湯むき】
ヘタを取ったトマトの中央に軽く十文字に切り目を入れ、沸騰させた熱湯に投入します。切り目の皮がはがれてきたら、お湯から引き上げて冷水にとります。冷めたら、はがれてきた皮をむきましょう。
【凍らせて簡単に皮むき】
種を取り除いたトマトは、8等分くらいの大きさにして、そのままフリーザーバッグに入れて冷凍保存します。凍ったままの状態で水につけると、ツルンと皮が向けます。トマトの湯むきが大変なときは、冷凍ワザを活用してください!

また解凍時に出た水分にもトマトのうまみ成分が含まれているので、料理に使うのもおすすめです。

ミニトマトの下ごしらえ方法

【ミニトマトは電子レンジで簡単下ごしらえ】
ミニトマトを半分に切って種を除き、切り口を下にして耐熱容器に並べ、ラップをして電子レンでチン。ミニトマト1個につき10秒加熱が目安です。火を通しただけで、手で簡単に皮がむけるので簡単です。

トマトの保存方法

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トマトは新鮮なうちに下ごしらえをし、すぐに使わない分は冷凍しておきましょう。

下ごしらえの項目でも紹介しましたが、皮付きのままフリージングしておくと、水につけるだけで簡単に皮がむけるようになります。食べる前には、しっかり加熱しましょう。

皮や種を取り除いたトマトは、月齢に応じた形状にしましょう。離乳食初期なら、すり鉢で裏ごししてペースト状に。製氷皿などを使ってフリージングすると、いつでも使えて便利です。

カットトマトやジュースも活用すると楽ちん!

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赤ちゃんのお世話も忙しい中で、トマトの下ごしらえは大変だと感じているパパママも多いのではないでしょうか。

そんなときは、ぜひカットトマトやトマトジュースを活用しましょう。下ごしらえ不要ですし、ストックしておくと安心感があります。だし汁や野菜スープにプラスするだけで、トマトスープに大変身。味のバリエーションが広がります。
ただし、赤ちゃんには塩が強すぎる場合があるので、無塩のものを選んで、味を調整してあげましょう。

トマトを使ったおすすめの離乳食メニュー

トマトを使ってできる、簡単な離乳食メニューを紹介します。食材はアレンジできるので、冷蔵庫にある野菜やタンパク源を取り入れて、トマト料理のレパートリーを増やしてくださいね。

ケチャップライス風おかゆ

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野菜たっぷりのおかゆにトマトジュースで風味付け。トマトのうま味で満足感がアップします。モグモグ期以降は、お肉や魚を追加すると、1品で栄養バランスもバッチリです。
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【材料】
・おかゆ 1食分
・野菜 合計10g(トマト、にんじん、ほうれん草、玉ねぎ、なす など)
・トマトジュース(無塩) 小さじ2
・鶏ささみやツナ水煮など 10g(モグモグ期以降の場合)

【作り方】
1: 野菜をゆで、細かく刻む
 (フリージングしている野菜素材があれば、それを活用すると楽ちん)
2: 鶏ささみやツナ水煮を下ごしらえし、細かく刻む(モグモグ期以降の場合)
3: 鍋におかゆ、野菜、お肉など、トマトジュースを入れ、煮込む
4: 材料が混ざり、一緒に程よくとろみがつくまで煮込む

赤ちゃんが食べにくそうであれば、片栗粉でとろみを付けて調理するのもおすすめです。

簡単トマトソース

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まとめて作っておいて、冷凍しておくのがおすすめ。おかゆに乗せても、パスタやうどんのトッピングとしても、お魚ソテーのソースとしても大活躍です。写真では、おかゆにトッピングしています。
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【材料】
・トマト 10g
・にんじん 5g
・玉ねぎ 5g

他にも、冷蔵庫にある野菜を混ぜてもOKです。モグモグ期以降の場合、ささみやツナ水煮、ひき肉、大豆水煮などのタンパク源をプラスして作ると、栄養価もアップします。

【作り方】
1: トマトは皮と種を取り除き、月齢に合わせてみじん切りにする
 にんじんは塊のままゆで、みじん切りにする
 玉ねぎはみじん切りにする
2: フライパンや小鍋でとろみがつくまで煮る
 (材料を耐熱ボウルに入れ、レンジ加熱でもOK)

トマト納豆(モグモグ期以降)

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トマトの酸味が納豆のうまみを引き出します。ネバネバのおかげで喉越しもGood。意外に合う組み合わせです。納豆のタレを入れれば、大人が食べてもおいしい小鉢になります。
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【材料】
・納豆 15g
・トマト 10g
・しょうゆ 1滴

【作り方】
1: トマトは皮と種を取り除き、月齢に合わせてみじん切りにする
2: 納豆と混ぜる
3: しょうゆを1滴たらす(風味づけ程度)

白身魚のトマト煮

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トマトのうまみのおかげで、魚の臭みが気になりません。お魚苦手の赤ちゃんにもおすすめ!とろみをつけることで、パサパサ感もカバーできます。
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【材料】
・白身魚 10g(鯛、ヒラメ、めじな 等)
・トマト 15g
・だし 小さじ1 (水でもOK)
・水溶き片栗粉 少々(市販のとろみ付け食品でもOK)

【作り方】
1: トマトは皮と種を取り除き、月齢に合わせてみじん切りにする
2: 白身魚はゆでるか、水を張った耐熱皿に入れてレンジ加熱し、月齢に合わせてほぐす
3: 小鍋に材料を入れ、煮る
4: 水溶き片栗粉を入れ、とろみをつける

トマトを離乳食に取り入れよう

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ビタミンやリコピンたっぷりのトマトは、ぜひ赤ちゃんに食べて欲しい食材のひとつ。皮むきなどが大変そうですが、切り方に工夫したり、電子レンジを活用したりすると手軽に下ごしらえができます。

調味料代わりにもなるトマトは、マンネリ化しがちな離乳食メニューの強い味方!赤ちゃんの反応を見ながら、いろいろなメニューに挑戦してみてくださいね。

校閲:管理栄養士、離乳食アドバイザー:八木沢秀美
※Instagramもやっておりますので、よろしければご覧ください
https://www.instagram.com/yagisawa_hidemi

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