英語を学ぶよりも「英語で学ぶ」方が英語を身につける近道となる場合があります。オンラインクラス「Outschool」では、少人数のクラスで好きなことを英語で学べるのが魅力。カナダ在住小6男児が受けた授業の内容やメリットを紹介します。連載【翻訳家ママのバイリンガル教育】第13回です。
世界中から利用可能!英語で学べるオンラインスクール「Outschool」
子どもに「英語を勉強させる」ことにばかり目を向けていると、子どもにとっても親にとってもストレスになってしまいます。子どもは何かを一度嫌いになってしまうと、それに対してもう一度やる気を出させるのは本当に大変です。反対に、英語で何か楽しみなことがあれば、保護者がわざわざ勉強させようとしなくても、自分から積極的に取り組むでしょう。
今回紹介する「Outschool」は、英語でさまざまなことが学べるオンラインスクールです。インターネットに接続できれば、世界中、もちろん日本からも受講が可能。子どもたちは、英語で学べると同時に、同年代の子どもたちと交流することもできます。筆者の息子(小学6年生)も新型コロナウイルスの影響で学校が休校になった3月から利用しています。
「Outschool」の特徴は?
クラスの内容
スケジュールや1クラスの人数
※クラスの時間はEastern(米国東部夏時間の時期は日本との時差13時間、米国東部標準時の時期は日本との時差は14時間)で表記されています。
自分の受講したいクラスが満員の場合やスケジュールが合わない場合は、先生に希望を出すことも可能です。クラスの時間は1回30分のクラスもあれば、1時間半のクラスもあり、1クラスの人数も3人から18人と授業により異なります。
登録方法や受講料
メールアドレスの登録が完了すると、子ども(複数登録も可能)の年齢を登録する画面が出るので、子どもの年齢にチェックマークをつけて次に進んでください。次にクラスを受けられる時間についての質問があるので該当する時間にチェックマークをつければ、登録は完了です。
受講料は1クラス5ドル~で、授業内容、授業期間および回数、先生などにより異なります。支払い方法はクレジットカードのみで、クラスの申し込みと同時に支払います。返金はクラスの1週間前であれば可能です。
受講方法
授業はビデオチャットツールのZoomを使用して行われます。そのため、受講にはインターネットに接続できるパソコンやタブレット、ヘッドフォンが必要です。クラスが始まる前に、「Outschool」のアカウントにログインし、クラスのページからZoomミーティングを開きます。
小6息子が体験!「Outschool」の感想
息子は「Outschool」の楽しいところは、いろいろな人たちとみんなで、普段学校では習わないことを学ぶことができるところだと言っています。息子は、あまり作文や手紙を書くのは好きなほうではありません。けれども、「Outschool」で映画や舞台向けのコメディのシナリオを書くクラスを受講してからは、授業外でも人を笑わせようとネタを書いてみています。
また、親としては、自分でクラスを選ばせることで、子どもがどんなことに興味を持っているのかを知るきっかけにもなります。さらに、親からも子どもへ新しい分野の提案も可能です。
「Outschool」のメリットやデメリット
メリット
また、クラスを通して、同じ趣味を持つ同年代の友達を作ることも可能です。筆者の息子は、ユーチューバークラスで南米に住んでいる子とお互いのYouTubeチャンネルを交換して、コメントの書き込みなどをしていました。このように、クラス外でも英語で聞いたり、書いたりする機会を増やせます。
デメリット
また、英語を学ぶクラスではないので、それなりに英語がわかる状態で受講しないと置いてきぼりになってしまい楽しめないこともあるでしょう。
オンラインクラスで楽しく英語を身につける
今回紹介した「Outschool」のようなオンラインクラスを、子どもの英語学習の選択肢の1つにとして考えてみてはいかがでしょうか?
カナダ在住歴17年の英日翻訳者・フリーライター。Web媒体で子育てや教育に関する記事を多数執筆。プライベートでは11歳の男の子の母。母子は日本語、父子はフランス語、夫婦は英語で会話をするというマルチリンガルファミリー。知育マガジンChiik!では「翻訳家ママのバイリンガル教育」を連載中。