2017年9月2日 公開

ちいちゃんのかげおくりで学ぶ平和の尊さ

ちいちゃんのかげおくりは、数少ない幼児向けの戦争児童文学です。小学校の国語の教科書で読んだことがあるという方も多いのではないでしょうか。おうち知育の一環として「ちいちゃんのかげおくり」を読み、いまいちど平和の尊さに思いを馳せてみませんか。

「ちいちゃんのかげおくり」のあらすじ

タイトル:ちいちゃんのかげおくり
著者  :あまんきみこ(作)、上野紀子(絵)
出版社 :あかね書房

ちいちゃんはお父さんから「かげおくり」という遊びを教えてもらいます。地面にできた影を10秒間見つめて、視線を空に移すと、影の形が浮き上がって見えるというもの。

お父さん、お母さん、お兄ちゃん、ちいちゃんの4人はかげおくりをして遊びました。

その翌日、お父さんは戦争に行きます。その後もちいちゃんとお兄ちゃんはかげおくりをして遊んでいました。

夏のはじめのある夜、空襲で逃げまどううちに、ちいちゃんはお母さんとお兄ちゃんとはぐれてしまいます。朝になって帰ると、ちいちゃんの家はすでに焼け落ちていました。

防空壕の中でお母さんとお兄ちゃんの帰りを待つちいちゃん。衰弱して薄れゆく意識の中、かげおくりをします。
いつしか空に吸い込まれていくちいちゃん。空色の花畑には、お父さん、お母さん、お兄ちゃんが迎えに来てくれました。

こうして、ちいちゃんの命は空に消えたのです。

平和の尊さ

「ちいちゃんのかげおくり」は、思い出すたびに胸が締め付けられるような話です。
特に、子どもが生まれてから読むと、小さなころに読んだときとはまた違った感情を抱くことでしょう。戦争は二度と繰り返してはならないと、強く思うのではないでしょうか。

家族のいる幸せ

平和への祈りとともに、家族のいる幸せを感じさせてくれる作品でもあります。かけがえのない家族に対して、優しくなれることでしょう。

ちいちゃんはひとりぼっちで亡くなってしまいました。しかし、幻覚の中で家族と会うことができ、苦しまずに旅立っていけたのではないでしょうか。

かげおくりってなに?

かげおくりは、簡単に言えば、残像効果の一種です。
目で光を見たとき、その光が消えたあとも、それまで見ていた光などが残って見える……、といった経験をしたことはないでしょうか。この現象を使った遊びが、かげおくりなのです。

作者のあまんきみこさんは、子どものころから実際にこの遊びをしていたといわれています。しかし当時は正確な名称がなかったため、この本を書くときに「かげおくり」と名付けたそうです。

読んであげるときは、お子さまの気持ちに寄り添って

「ちいちゃんのかげおくり」は、お子さまにとってショッキングな話かもしれません。お子さまが怖がる場合は無理に読み進めず、楽しいお話をして気を紛らわせてあげましょう。いつか子どもが自分から興味を示したときに、改めて読んであげてください。

本を読んだあとは、親子で一緒にかげおくりで遊びながら、戦争や平和について話し合ってみましょう。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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宮島ムー 宮島ムー  滋賀県大津市に住んでいます。同い年の夫と、2013年生まれの娘と3人暮らし。「ムーメモ」というブログを運営しているので、ぜひ検索してみてください。Twitterアカウントは@muumemoです。