「うちの子、園でどうしてるんだろう?」。知っているようで知らない保育園での子どもの顔を、保育士目線でお伝えするコラム。今回は、くっく履くのにチャレンジ!さぁ、履けるかな~!?パパママの知らない、お家では見られない外の顔をお届けします!
くっく履けたよ!
子どもたちの靴箱前での様子お伝えします!
くっく履けたよ!までの挫折と栄光
ヤル気満々の子、履くのが嫌な子、面倒だと思う子、そもそも靴は自動で履かされるものだと思っている子(笑)
靴を履くって、靴の履き口を広げて足を入れながら、かかとを引き上げるなど、いろいろなことをいっぺんにしないといけないので、なかなか高度な作業なんです!
履けるようになるまでは、個人差が大きくて、それぞれのタイプもあるので、本当に時間がかかります。
私が保育士の新人だったころ、2歳児クラスの子どもたちを見て、「あれ?これでちゃんと履けるようになるのかな!?」と心の中でめちゃくちゃ、不安になったものです(笑)
でも大丈夫。履けるようになるんですね~。機会のあるときに、毎回少しずつチャレンジしつつ、履けるようになります。
靴を履く場面はもれなく、保育者も胆力と手腕を試されるときです。早くお外に出たくて堪らない子どもたちをうまくいなしながら、それぞれ必要な手助けをするのはなかなか難しい。
毎回じっくり取り組むことができればよいけれど、ケースバイケースなので、少しでも子どもが自分でできたら「うん、ここができたね!」って一言、認める声かけが大切かなと思っています。
なぜ靴を履きたくない子どもがいるのか?
なんで履きたくないんだろう?と考えを巡らせると、実は結構な割合で、サイズの合っていない履きにくい靴、ということが多いのです。
子どもたちは「キツいから嫌だ!」「足がカパカパたがら嫌だ!」「自分で履けないから嫌だ!」とは、言いません。でも、心地よくないことはわかる。
そう、靴が心地よくないから無意識に回避しようとするわけです。
子どもにとって履きやすい靴って?
1. サイズが合っている(キツくなく大き過ぎず、かかとが合っている)
2. 履き口が広げやすい(ジッパーなど子どもが自分でできる。履き口が固くない)
キツいと本人も痛くて嫌だし、頑張ろうにも自分で履けません。ブカブカだと、脱げやすかったり、思わぬところで足が引っ掛かったりして、怪我の危険もあります。遊びにも集中できませんね。
素材が柔らか過ぎても、脱げやすかったり、生地が伸びてサイズがゆるゆるになったりします。また、歩行が安定していない時期は、かかとをホールドできているものが歩きやすいようです。
履き口が固かったり、ハイカットでしっかり目だと広げにくく、自分で履けません。紐靴は、子ども自分で履く練習に不向き。これは、大人が履かすときも感じることですよね。
靴のサイズ確認の目安は3カ月!
特に0~3歳くらいのお子さんの成長のスピードは、大人の何倍にもなります。私の経験から、3カ月に1回の目安で子どもの靴のサイズを確認するのが良いと思います。
専門的なことは、スポーツシューズのサイトなんかでもガイドがありますので、のぞいてみると参考になるんじゃないかなと思います。
【参考サイト】
http://www.moonstar.co.jp/whatshoes/select/knowledge.html
https://www.asics.com/jp/ja-jp/kids/shoes-choose
心地よく履ける靴がきっと子どもさんの意欲を助けてくれますよ。そして、同じく玄関先で四苦八苦する大人の味方にもなってくれると思います(笑)