2018年03月01日 公開

子どもの将来に備える学資保険!知っておくべきメリット・デメリット

子どもが生まれると気になりはじめる学資保険。でも学資保険について、意外と知らないというかたも多いのではないでしょうか。そこで、気になる保険の内容やメリット、デメリットなどをご紹介します。将来の学費で困らないために、学資保険とは何かをしっかりチェックしておきましょう。

子どもが生まれると気になりはじめる学資保険。でも学資保険について、意外と知らないというかたも多いのではないでしょうか。そこで、気になる保険の内容やメリット、デメリットなどをご紹介します。将来の学費で困らないために、学資保険とは何かをしっかりチェックしておきましょう。

学資保険とは?

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学資保険とは、将来必要となる学費を貯蓄するための保険です。毎月一定の保険料を支払うことで、あらかじめ設定した年齢にお子さまが到達すると、入学祝い金や満期保険金などとして給付金が支払われます。

つまり、保障のつけられる貯蓄型の保険ということですね。進学でまとまった学費が必要になる高校・大学入学の時期にあわせて、お金を受け取ることができます。ただ、保険会社によって商品の内容はさまざまなので、ご家庭にあった商品を探すことが大切です。

学資保険のメリット・デメリット

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メリット

いちばんのメリットは、保障がつけられること。契約者(親)が亡くなるなど、万一のことがあった場合、その後の支払いが免除され、満期保険金を予定通り受け取ることができるという特約があるのです。被保険者(子ども)のけがや入院に備えた医療特約をつけることも可能です。また、貯金するのが苦手なタイプの人でも、計画的に学資金を貯めることができます。

デメリット

デメリットは、保険料が高くなりやすいこと、途中解約すると元本割れになるリスクがあることです。たとえば、収入が減って保険料が支払えなくなり、契約を解除するとします。商品や契約年数によっては、それまでに支払った金額の7割程度しか戻ってこないこともあるようです。途中解約の可能性があるか、よく考えてから加入を決める必要があります。

こんな方におすすめ

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計画的に貯金をすることが苦手な人や、現在貯蓄が少ないという人には学資保険がおすすめ。毎月保険料を支払うので、残ったお金で家計のやりくりをするようになります。手元にお金があるとついつい使ってしまう、という人にとっては、半強制的に子どものための貯蓄ができるのでよいかもしれません。

すでに貯蓄がある人も、一括で支払うと保険料が割引になり、保障もつくという付加価値が得られます。返戻率で考えると、定期預金の金利よりお得な場合もあるので、一度相談してみてもいいかもしれませんね。

学資保険の加入時期

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加入を決断したなら、なるべく早く契約するのがおすすめです。18歳満期とすると、払込期間が長く、契約者の年齢が若いほうが、毎月の保険料が安くなるためです。妊娠中に加入することもできます。

実際には、子どもが生まれて1年以内に加入する人が最も多いようです。子どもが生まれると、将来の教育資金に対する実感がわきはじめるのかもしれません。毎月の保険料はどのくらいか、加入期間や満期の時期など、早めに学資保険の内容を調べておくと安心です。

保険の加入条件は?

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学資保険の加入条件は、主に次の2つです。

年齢条件

加入時の子どもの年齢は6~7歳まで、という商品が多いようです。保険会社によっては、小学校入学後でも加入できるものがあるようですが、満期までの払込期間が短いので、毎月の保険料が高くなってしまいます。

健康条件

契約者(親)の健康状態を告知しなければなりません。被保険者(子ども)については、告知が必要な保険会社と必要ない保険会社にわかれるようです。

保険料の相場

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学資保険の加入者は、毎月どのくらいの保険料を支払っているのでしょうか? さまざまな調査によると、毎月1万円~1万5千円くらいの保険料を払っている家庭が多いよう。毎月のことなので、家計に負担がかからない金額に設定することが大切です。

払込期間にもよりますが、満期保険金は100~300万円というところのようです。

学資保険の選び方

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学資保険を比較するうえで必要な基準は、返戻率です。

学資保険は貯蓄することが目的なので、返戻率が100パーセント以上を確保できる保険を選ぶことが重要。支払った保険料に対してどのくらいの満期保険金を受け取れるのか確認しながら、商品を選ぶようにしましょう。

返戻率を上げるポイント

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返戻率を上げるためには、払込期間を短くする、保険料を年払いにする、などの方法があります。払込期間を短くすると保険会社の運用期間が長くなるので返戻金が増え、年払いにすると支払う保険料を抑えられるのでお得です。

また、満期前にお祝い金などを受け取らない方法や、大学入学後に満期保険金を年金方式で受け取る方法もあります。後者の場合、大学入学時に別途学費を用意しておく必要がありますが、少しでも返戻率を上げたい人にはおすすめです。

また、別に生命保険などに加入している人は、医療特約など必要ない保障ははずしましょう。

祖父母も学資保険に加入できる?

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孫の学費のために学資保険に加入したいと考えている祖父母の方もいらっしゃるかもしれません。基本的には、祖父母も学資保険に加入することは可能です。ただし、両親が加入する場合に比べて、さまざまな注意点があります。

学資保険の契約者には年齢制限が設けられているので、祖父母の年齢によっては加入できないことがあります。健康状態の告知において条件を満たさない可能性も高くなります。また、死亡した場合などの保険料の払込免除をつけられないケースもあるでしょう。

とはいえ、祖父母が学資保険に加入する例は珍しくなく、祖父母向けの学資保険を用意している保険会社もありますので、気になる方はチェックしてみてください。

年末調整での処理

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学資保険には、契約者(親)が死亡すると保険料の払い込みが免除されること、満期保険金が支払われることから、生命保険としての性質もあります。したがって、年末調整では生命保険料控除を受けることが可能です。

10月以降に保険会社から郵送される「生命保険料控除証明書」を、年末調整時の申告書に添付して会社に提出しましょう。

学資保険ランキングの見方

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人それぞれ、最適な学資保険は違います。まずは、いつまでにどのくらいの資金を貯めたいかを決めたうえで、ランキングの内容をチェックすることをおすすめします。

各比較サイトでは、主に以下の項目が記載されています。
・返戻率
・月々の保険料
・支払総額
・保障内容 など

返戻率はもちろん、支払総額や満期の年齢、保険金の受け取り方などを比較して、自分にあった商品を選びましょう。

学資保険の申し込み方法

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どの保険会社の学資保険に加入したいか決まったら、まずは見積もりを作成してもらいましょう。同じ商品でも、支払い方法や払込期間などによって変わってくるので、納得できる見積もりを提案してもらうことが重要です。

納得できる保険内容になったら、申し込み手続きをしましょう。必要な書類は、契約申込書や告知書、意向確認書などです。保険の担当者が一通りの説明をしてくれますが、疑問点や不明点などがあれば必ず質問しておきましょう。手続きに時間がかかることもあるので、余裕をもって準備しておくと安心です。

解約・死亡した場合の対応

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学資保険を解約する場合、返戻率が100パーセントを下回っている時期は避けたほうがよいでしょう。契約から数年程度で解約してしまうと、元本割れになる商品が多いようです。また、保険金を契約者以外が受け取る場合、贈与税がかかるケースがあるので注意が必要です。

契約者(親)が死亡した場合、「保険料払込免除特約」をつけていればそれが適用されるので、その後の保険料を支払う必要はありません。しかし、手続きは保険会社によって違うので、事前に確認しておくのがよいでしょう。

また、いざというときのために、配偶者または祖父母などに学資保険に加入していることを知らせておくことも重要です。

家族で将来のことを考えて

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学資保険とはどんなものかをご説明してきましたが、まず一番大切なのは、家族で話し合うことです。学資保険は子どもが生まれたら必ず加入する保険、というものではなく、将来の学費も進路によってさまざまです。お子さまの将来について、じっくりと考え話し合う時間をつくってみてはいかがでしょうか?

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この記事のライター