童話と言って思い浮かぶのは、やはりアンデルセン童話ではないでしょうか。子どものために作られた物語で、情操教育にも優れたお話が集められています。そんなアンデルセン童話の絵本のなかから、ぜひお子さまに読んであげたいおすすめ絵本をご紹介します。
誰もが知っている名作「マッチうりの少女」
著者 :アンデルセン(原作)いもとようこ(文・絵)
出版社 :金の星社
誰もが一度は見聞きしたことのある「マッチうりの少女」。この名作が、いもとようこさんの絵で描かれた絵本です。このお話を知らなくてもすんなり頭に入ってくるような、シンプルで温かいイラストと文章はお子さまもきっと気に入るはず。
貧しい少女が寒い雪の夜にマッチを売っている姿に、お子さまはどんなことを思うでしょうか。
リズムで楽しむ「はだかの王さま」
著者 :アンデルセン(話)中井貴惠(再話)たちもと みちこ(colobockle)(絵)
出版社 :ブロンズ新社
洋服が大好きな王様のお話です。中井貴恵さんの訳はリズム感のあふれ、テンポよく楽しく絵本を読むことができます。また、カラフルで独特のタッチが魅力的なcolobockleさんの絵も、文章との相性抜群です。
目でも耳でも楽しめる絵本として、小学校の子どもたちの読み聞かせにも採用されています。
きれいで悲しいお話「にんぎょひめ」
著者 :いわさきちひろ(絵) アンデルセン(作) 曽野綾子(文)
出版社 :偕成社
人間の王子様に恋をした人魚姫が、海の泡へと消えてしまうお話です。アンデルセンの代表作でもある「にんぎょひめ」が、曽野綾子さんのきれいな文章と、いわさきちひろさんの幻想的な絵によって描かれています。
人魚姫にはさまざまなストーリーがあるので、原作とは一味違うキャラクターやアニメで知っているお子さまもいるかもしれません。どの人魚姫もそれぞれの良さがありますが、やはりお子さまには「ほんとうの人魚姫」を知っていてほしいものです。
苦難を想像する「みにくいあひるの子」
著者 :H・C・アンデルセン(作) スベン・オットー・S(絵) 木村由利子(訳)
出版社 :ほるぷ出版
この物語も、アンデルセン童話の中で三本の指に入るほど有名な物語です。あひるのたまごの中に1つだけ紛れ込んだ白鳥のたまご。やがて生まれてきたひなは「みにくいあひるの子」として、決して楽ではない道を歩いていきます。そんなみにくいあひるの子が、美しい白鳥に成長するまでのお話です。
我が子にこれから訪れるであろう苦難を、どのように乗り越えていくのか、みにくいあひるの子が教えてくれます。
アンデルセン童話を絵本で
ぜひ、有名なアンデルセン童話を、絵本でお子さまに読み聞かせしてあげてください。