2018年12月22日 公開

人魚のモデルになった生き物「ジュゴン」日本で会いに行ける水族館は?

人魚のモデルとも言われているジュゴン。ゆったりと泳ぐ姿は、見ていてとても癒されます。しかし今や、絶滅危惧種として登録されてしまうほど数が減っているのが現実です。日本でジュゴンに会える水族館は1カ所だけ。今回はジュゴンの特徴と、会える水族館の情報をまとめました。

人魚のモデルとも言われているジュゴン。ゆったりと泳ぐ姿は、見ていてとても癒されます。しかし今や、絶滅危惧種として登録されてしまうほど数が減っているのが現実です。日本でジュゴンに会える水族館は1カ所だけ。今回はジュゴンの特徴と、会える水族館の情報をまとめました。

ジュゴンとは一体?

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大きさ、生息地など

ジュゴンは人間と同じ哺乳類。体長は3mほどで、体重450kgとかなり大きいです。出産では一度につき1頭の赤ちゃんを産みます。また寿命はおよそ70年と、私たち人間と同じように長生きする生き物です。

ジュゴンが住んでいるのは、温かくて浅めの海が広がるインド洋や西太平洋など。「アマモ」というジュゴンの食べ物の海藻が育っているところによくいます。ジュゴンはこのアマモを、1日に数十キロも食べて生活しています。

絶滅危惧種

ジュゴンは現在絶滅危惧種として登録されています。狩猟により数が減ってしまったほか、ボートのスクリューに巻き込まれる事故などが多くの原因。
日本で言うと、沖縄にもジュゴンは生息していますが、生息が確認されているのは数頭しかいません。

絶滅してしまわないように大切に守っていきたいですね。

人魚のモデルとも言われている

チャーミングでつぶらな瞳、ゆったりと泳ぐさまはとても優雅です。そんな広い海を泳ぐジュゴンの姿が、現代に伝わる「人魚伝説」のもとになったとされています。ただ実際には「上半身が人間・下半身が魚の人魚のイメージが先に生まれ、ジュゴンは後付け」とする説も。わたしたちが想像する人魚とは、イメージが違うと感じるかもしれませんね。

ジュゴンに会える水族館は世界で4カ所だけ

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ジュゴンに合うことができる水族館はシンガポールの「アンダーウォーターワールド」、インドネシアの「シーワールド」、オーストラリアの「シドニー水族館」、そして日本の「鳥羽水族館」の、4カ所だけです。世界中探してもたった4つの水族館にしかいないことからも、ジュゴンはとても貴重な存在だとわかります。

日本でジュゴンに会える「鳥羽水族館」

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日本でジュゴンに会える水族館は、三重県にある「鳥羽水族館」です。1987年にメスのジュゴンがフィリピンから贈られました。名前はセレナです。

2017年には、鳥羽水族館に来て30年という節目を迎えました。お祝いに大好物のアマモで作ったケーキがプレゼントされたようです。また2018年現在、鳥羽水族館はジュゴンの飼育日数が世界最長。これからも元気に長生きしてほしいですね。

ジュゴンとマナティーの違い

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ジュゴンに似た生き物として、マナティーがよく挙げられます。確かに見比べてみると、かなり似ていることが分かるはず。ジュゴンとマナティー、具体的にはどう違うのでしょうか?

・おひれの形の違い
ジュゴンがイルカのような三角型をしているのに対して、マナティーは丸いへら型をしています。

・口の違い
ジュゴンは海底に生えている海藻を食べるので、口が下向きについています。それに対してマナティーは水面の水草を食べるため、それほど下向きにはついていません。

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こちらがジュゴン。尾ひれの形は三角形です
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こちらはマナティーです。尾びれが丸い形をしているのがよくわかりますね。

ずっと守っていきたいジュゴン

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見た目も可愛く、見る人をゆったりとした気持ちにさせてくれるジュゴン。なんとか絶滅を食い止めて、未来の子どもたちにもその姿を見せてあげたいですね。

ジュゴンについて、現在置かれている状況など、お子さまと話し合ってから水族館に足を運ぶと、実際ジュゴンを目にしたときの気持ちも変わるのではないでしょうか。

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