2017年12月17日 公開

お正月準備は万端?正月飾りについて知ろう

お正月を迎えるにあたって欠かせない正月飾りですが、門松や鏡餅などさまざまなものがあります。子どもに「これは何?」と質問されたときのためにも、正月飾りの種類や由来を確認しておきましょう。親子一緒に学ぶことで、お正月をより深く楽しめるようになるはずです。

お正月を迎えるにあたって欠かせない正月飾りですが、門松や鏡餅などさまざまなものがあります。子どもに「これは何?」と質問されたときのためにも、正月飾りの種類や由来を確認しておきましょう。親子一緒に学ぶことで、お正月をより深く楽しめるようになるはずです。

門松の由来と飾る時期は?

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門松は、松の枝と斜めに切った竹で作られた正月飾りです。

お正月には、各家庭にご先祖様でもある「年神様」が訪れると考えられています。家内の安全を守り、豊作をもたらしてくれる年神様をお迎えする目印として飾るのが「門松」です。

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常緑樹である松は、不老長寿や繁栄の象徴。地域によっては楠や榊など、別の常緑樹を使っているところもあります。斜めに切られた竹の印象が強い門松ですが、実際には松が主役なのです。

門松は「正月事始め」とされる12月13日から飾るのが一般的でした。しかし、クリスマスの風習が広がったことから、現在では12月26日以降に飾る地域が増えています。

しめ縄・しめ飾りの由来と飾る時期は?

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天岩戸に隠れた天照大神の神話は、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。このとき、天照大神が再び天岩戸の中に隠れてしまわないように張った縄が、「しめ縄」の由来とされています。

しめ縄には、そこが神聖な場所であることを示し、不浄なものを防ぐという2つの意味があります。お正月に年神様を迎えるにあたって、しめ縄を捧げるために飾りをつけたものがしめ飾りです。

しめ縄・しめ飾りは、門松同様に12月13日以降、お正月を迎える準備が整ってから飾ります。大掃除が年末ぎりぎりまでかかってしまった場合でも、29日や31日に飾るのはよくないとされているので避けましょう。

29日は「苦」が連想されて縁起が悪いため、31日は一夜飾りとなって神様に失礼とされているためです。これは門松も同様です。

鏡餅の由来と飾る時期は?

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お餅をいくつか重ねた「鏡餅」は、丸いお餅の形が昔の鏡に似ていることから名づけられたといわれています。鏡は「三種の神器」の1つで神聖なものですから、年神様をお迎えするための正月飾りにぴったりです。

鏡餅は、各家庭を訪れた年神様の居場所になります。門松やしめ縄を飾ったら、家の中には鏡餅を用意するようにしましょう。

鏡餅を飾るのは、12月28日がおすすめ。8は漢字で八と書き、末広がりで縁起がよいとされているためです。

正月飾りを外す時期と奉納方法は?

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正月飾りのうち、門松やしめ縄・しめ飾りは、「松の内」と呼ばれる1月7日までに片づけるのが一般的です。松の内が1月15日までとされる一部の地域では、その日まで飾られます。

役目を終えた正月飾りは、神社へ奉納しましょう。各地の神社では、1月15日に正月飾りなどを燃やして年神様を天にお返しする行事として、「どんど焼き」や「お焚きあげ」を行っています。当日行くことができない場合、事前に預かってもらえる神社もあるようです。(行っていない神社もあります。事前に確認するようにしてください。)

また、鏡餅は1月11日に「鏡開き」をして、お雑煮やお汁粉などにして食べます。1月4日や1月20日に鏡開きをする地域もあります。

正月飾りを用意してお正月を迎えよう

お正月に、立派な門松やしめ縄が飾られている家を見る機会は、だんだんと少なくなってきました。しかし、日本古来の伝統を子どもに伝えるためにも、きちんと準備をしてお正月を迎えてみるのも趣深いものです。12月も半ばを過ぎたら、子どもと一緒にお正月の支度を整えてみてはいかがでしょうか。

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この記事のライター