2018年07月03日 公開

プログラミング的思考とは?幼児期のトレーニングで脳を活性化

2020年より、小学校ではプログラミング教育が必修化されます。この教育は、物事を論理的に考える”プログラミング的思考”を育成し、生きていくための総合力を伸ばすことを目的としています。プログラミング的思考の具体例や、プログラミング的思考力アップの方法をご紹介します。

2020年より、小学校ではプログラミング教育が必修化されます。この教育は、物事を論理的に考える”プログラミング的思考”を育成し、生きていくための総合力を伸ばすことを目的としています。プログラミング的思考の具体例や、プログラミング的思考力アップの方法をご紹介します。

プログラミングとプログラミング的思考

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プログラミングとは、「コンピュータに人間が意図した仕事をさせるための命令を、コンピュータ用の言葉=プログラミング言語で指示する」ことです。

意図する動きをコンピュータに実行させるためには、必要な動き・組合せを正しいプログラミング言語で入力しなくてはなりません。

プログラミング言語は、数字・文字・記号で作られています。それらの組合せ・順番を試行錯誤しながら入力することで、希望通りの動きをコンピュータにさせることが可能です。

プログラミング的思考とは?

プログラミング的思考とは、プログラミングする過程と同様に「自分が意図する物事の結果・過程を導き出すために、何がどんな形・組合せで必要であるか?」を筋道立てて考え、スケジュールどおりに実行・実現する考え方です。

「自分が望む結果を出すためには何をしたら良いのか?」を論理的に考え、実行していく考え方を学ぶことは、思考力・判断力・表現力を育て、総合的に学力を伸ばすことにつながります。

プログラミング的思考ができる人とは

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いわゆる地頭の良いといわれる人の多くは、プログラミング的思考が身についていることが多いようです。結果を出すための手段を効率良く導き出し、計画的に実行できるため、勉強・スポーツにおいて良い結果を出しやすいとされています。

プログラミング的思考を行うことは、集中力・思考力・判断力・表現力・忍耐力等、多くの能力のトレーニングとなります。

学力アップ効果はもちろん、コミュニケーション能力・動作効率もアップするプログラミング的思考。子どものころから習慣化することで、充実した社会生活と人間関係を築くサポート力にもなります。

2020年いよいよプログラミング教育必修化

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2020年より、小学校ではプログラミング教育が必修化されます。プログラミング教育とは、コンピュータに意図した動きをさせるプログラミングを体験することで、論理的思考力を育て、学習の基盤となる資質・能力を向上させるものです。

プログラミング教育では、特に以下の3つの資質・能力の向上を目指します。

【知識・技能】
コンピュータの活用例・動作のためのプログラミング方法を学ぶことで習得します。

【思考力・判断力・表現力等】
・身近な電化製品のプログラムの過程・その動きにいたるまでの取捨選択を学ぶ
・音の高低・長さをプログラミングして作曲をする
など子どもの発達に応じた多彩なカリキュラムで、プログラミング的思考を育成します。

【学びに向かう力・人間性等】
コンピュータの動きをより便利に快適にするためにどうしたら良いかを、社会の一員として考えます。

具体的に何をするの?

パソコンやタブレットなどの基本操作(文字入力など)からはじまり、「図形を描きプログラム通り動かす」「電化製品の動きのプログラムを解析し、自分達でも同じ動きをプログラミングする」など、コンピュータを自分の意図通りに動かす授業を行います。

他には、「災害時の最適な避難方法を、災害の種類・住居環境・住民の年齢層等を考慮したフローチャート(物事の過程・順序を箱と矢印で整理した図)で表現する」といった、パソコン・タブレットを使わない学習もプログラミング学習の一環です。

・パソコン・タブレットを使ったプログラミングの実践授業
・プログラミング的思考の仕方
の両者を子どもの発達に合わせて行います。

プログラミング教育で”夢の実現力”もアップ

プログラミング教育は、「プログラミング言語を学び、指示通りコンピュータを動かす」というプログラミング技術の習得が目的ではありません。どのような時代になっても、社会から必要とされる人材を育成することを目的としています。

プログラミングの経験を通して、「さまざまな状況においても、柔軟に対応し最良の結果を出せるプログラミング的思考」を育成することが狙いです。

どのような職業に就くにしろ、プログラミング的思考力は求められます。プログラミング教育の履修によって、職業選択の幅も広がりそうです。

幼児期にできるプログラミング教育

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パソコン・タブレット・スマホ対応のアプリには、幼児でもプログラミング体験ができるものがたくさんあります。図形・動物がクリック・タップすることで動き、音を出すような単純なもので十分です。

「決められた指示をすることで、自分の意図通りの動きをさせられる」ことを、理解することが達成できればOK。

子どもが慣れてきて、興味を持ってきたらアプリの難易度を上げてみましょう。
・順序を決めてブロックをつなげることでキャラクターの動きをプログラミングする
・子どもが描いた絵を簡単な記号を使ってプログラミングして動かす
等の子どもの好奇心と創造力を刺激するアプリが、おすすめです。

遊びながら論理的思考力を無理なく伸ばせるでしょう。長時間遊ぶことは避け、幼児の場合は1日10分までにするのがコツです。

プログラミング的思考は幼児期に育つ

小学校入学前の幼児期は、好奇心と探究心が強い時期。2歳頃からはじまる「なぜ?なに?」の質問の嵐に、疲れてしまうパパママも多いのではないでしょうか。

この「なぜ?なに?」に根気良く具体的に答えることが、子どものプログラミング的思考力を育てます。

例えば「どうして空は青いの?」という質問をされたら、「お日様の光は赤・オレンジ・黄・緑・青・濃い青・紫の7色でできているの。そのなかで青い光が1番、私達の周りにある空気に反射しやすいんだよ。空気に青の光が反射して、空を青く見せているんだよ」のように、具体的に説明してみましょう。

子どもが理解できていなくても、パパママができるだけ正確に整理して質問に答えることが大切です。幼い頃から親が“筋道を立てて具体的に話す”ことを繰り返すことで、プログラミング的思考の刷り込みになります。

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この記事のライター

AOTANAOAO
AOTANAOAO

2015年よりライターと鞄・アパレル雑貨メーカーのWEBモデルの仕事をしています。Chiik!!では幼稚園入試、英語学童、インターナショナルスクール、親子で作れる知育玩具などの記事を執筆。 教育・健康・レジャー・ファッションなど、「日常生活がより豊かに楽しく送れる」ような情報記事を書いております。