小学校受験に塾に通わず挑んで合格した保育園児とワーキングマザーのママミーヤが、「お受験」に挑戦するまでに考えたことや実践したことを振り返ります!vol.2では、首都圏の小学校受験では実際にどんな試験が行われるのか、 「小学校受験」の特殊な試験内容をご紹介します。
受験準備は親がリード
学校選びも受験勉強も子ども一人で進められません。親がしっかりとリードしていく必要があります。
まだ5・6歳の幼児が自分で計画を立てて一人で勉強していくのは無理なことです。
ペーパー試験以外にもさまざまな試験項目があるため、家庭での定量的な学習が必須となります。故に、家庭学習の時間が少なくなるワーキングマザー・保育園児が不利といわれることが多いです。しかし、ワーキングマザーだから、合格できないわけでは決してありません。しかしながら親のタイムマネジメント能力は問われます。
小学校受験の考査内容
それぞれの学校のカラーに合う子どもを多面的に見て選考します。たとえばペーパー試験で少し点数が足りなくても、他の項目で光る点があれば合格できる可能性があります。代表的な考査項目は以下です。
考査内容1:ペーパー試験
受験生である幼稚園・保育園の年長児は「字が読めない」という前提で問題が作られているため、問題は読み上げられます。そのため、聞き漏らさない注意深さが重要になります。
たとえば問題によって丸をつける色を変えたりする指示が出ます。答えがあっていても丸をつけた色が間違っていれば不正解となります。こうしたことで、授業に集中できる子どもかどうかを見ているともいわれています。
・お話の記憶
まず長いお話が読み上げられます。お話は音源が用意されて流れることが多いようです。
その後、問題が読み上げられてお話の内容に合うものを回答します。
大人でも記憶が難しいような長い問題を用意する学校も多いです。登場人物の着ている洋服の色や歩いている道の経路など細かい記憶が問われることも。慣れていないと難しいお子さまも多いことでしょう。
・図形
・数
・常識
季節ごとのイベント・花・食べ物などを知っているか、花・葉・根・種などの組み合わせを知っているか、水に浮力があることなどの一般常識を知っているかなど、さまざまなことが問われます。大人でも難しい問題があります。
・言語
それほど難しいものはないと思いますが、普段の生活ではなかなか取り入れられないこともあると思うので注意が必要です。
考査内容2:絵画
お題が与えられてそれを忠実に表現するタイプのものと、子どもたちのイメージの世界を表現させるものの2タイプがあります。
前者の場合は常識に則って表現させる力が必要です。たとえば動物を描くとしたら足の数、耳の形、尻尾の有無などを正確に表現する必要があります。
後者の場合は大胆な構図でカラフルに描くことが良しとされることが多いです。
考査内容3:制作・巧緻性
巧緻性というのはいわゆる手先の器用さが必要となるものです。紙を規定の線にあわせてちぎったりハサミで切る。紐を蝶結びにする。モールをねじる。など難しいものではありませんが短い時間で丁寧にできるかを評価されるので訓練が必要です。
考査内容4:運動
その他にもケンパー、ボール投げ、跳び箱などの項目があり、学校別に特色があります。
考査内容5:行動観察
考査内容6:面接
学校のカラーに合う家庭かどうか、何か問題が起きたときに学校に協力してくれそうな家庭かどうかなど、入学後のことも想定して面接が行われます。
また、入学する熱意が強いかどうかもここで見られます。同じ点数の子どもがいたら、熱意が高い家庭の方を優先させることでしょう。
ノンペーパー試験だから簡単なわけではない
ペーパー試験が無いから試験が簡単なわけではありません。
たとえばお茶の水女子大学附属小学校の場合、ペーパー試験で問われるような内容を口頭で答えさせます。答え方も厳しく評価されているため難度が高くなります。また、慶応幼稚舎もペーパー試験はありませんが、特に絵画・制作で高い創造性が問われ、難度が高いです。ノンペーパー試験ということで多くの受験生が集まりやすいのですが、準備のないご家庭の場合、合格できる可能性が非常に低いです。
次回は準備や対策についてお伝えいたします!