2017年5月14日 公開

改名OK!イングリッシュネームも有りな台湾の名前事情

日本と同じアジアに位置し、漢字の文化を持つ台湾ですが、名前は夫婦別姓やイングリッシュネームなど、日本と異なる点が多くあります。子どもの名前の付け方や改名、通称など、最近の傾向を踏まえた台湾の名付け事情をリポートします!

台湾は夫婦別姓が一般的!?

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Monkey Business Images / Shutterstock.com
台湾は夫婦別姓が一般的です。そのため、一家でママだけ姓が異なります。でも、別姓にしないといけないわけではなく、夫の姓に変更することもできますし、上の世代では旧姓をミドルネームのように残している人もいます。

日本から台湾に嫁いだ場合でも、日本の姓が台湾でも通用する漢字であれば、結婚後もそのまま使えます。ママが日本の姓を使い続ける場合、子どもは日本では日本姓、台湾では台湾姓を名乗る人が多いようです。

イングリッシュネームを持つ人が多い台湾

筆者が初めて台湾に行ったとき、日本人と同じような顔立ちの台湾人が「僕はニック」「私はクレア」などと自己紹介するので、驚きました。中国語の名前は外国人にとって発音が難しいので、あえてイングリッシュネームを名乗る人が多いのです。

イングリッシュネームは学生時代に英語の先生から付けられたり、留学前に自分で決めたりするようです。台湾人同士でもイングリッシュネームで呼び合うことがよくあります。日本好きな場合は、「ゆき」など日本名を名乗っている場合もあります。

ただし、何でも漢字化しないと気が済まないのが中華文化。イングリッシュネームにも漢字を当ててしまいます。例えば、デイビッドは大衛(ダーウェイ)、ジェニーは珍妮(ジェンニー)となります。その結果、中国語の本名と合わせて3つも呼び名ができてしまいます。

名前は占いで決める!?台湾生活に欠かせない「算命学」

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Photosani / Shutterstock.com
台湾人の生活に、算命学という占いは欠かすことができません。子どもの名前はもちろんのこと、結婚相手の良し悪しや引っ越しの日取りまで、何でも占いで見てもらいます。

筆者の周りの日本人妻に聞いただけでも、占いのために結婚式の日取りが変更になった、心待ちにしていた新居への引っ越しが半年延期になった、という話があり、占いの習慣に慣れない外国人妻が振り回されることが少なくないようです。

算命学は生年月日と時間が必要なので、名前は、生まれた後にしか決められません。事前にあれこれ悩んで考え出した名前を占いで却下されては辛いですよね。占いで却下されたら夫婦間や親子間でもめ事に発展する恐れがあるため、台湾家族が勧める占いを最初からお断りする、という国際カップルもいます。

筆者宅は長男出産に際し、義母が占いをしたいと言い出したため、候補の名前を幾つか見てもらうとともに、先生にも良い名前案を出してもらいました。幸い事前に挙げていた候補の名前でOKが出たので、皆が納得する名付けができました。ちなみに、考えてもらった名前はいずれも日本名にはならないものでした。

中性化しつつある台湾の名付け

台湾の上の世代の人の名前を見ると、男性なら「龍」「雄」、女性なら「美」「麗」など、パッと見て性別が分かりやすい漢字を使うことが多かったのですが、若い世代では男女の区別がつけにくい名前が増えています。日本でも、男の子、女の子、どちらにも使える名前が増えていますよね。

最近流行の中性的な名前としては、「宥安」「品希」「宥希」といった名前が挙げられていました。漢字の字面を見ると女の子っぽいようにも感じますが、男の子でもこうした名前の子どもがいます。

名前に多様な選択肢を

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wavebreakmedia / Shutterstock.com
台湾は、大人になってから運気の改善のために改名をする人がよくいます。これも算命学の先生に見てもらって、運のよい名前を考えてもらいます。人生で困難なことにぶつかると、名前を変えて出直すのですね。

夫婦でも同姓別姓にルールはなし、改名やイングリッシュネームもOK。こんなふうに、自分自身が納得した名前を名乗れるというのは、なかなか便利な習慣だと感じました。本人の選択肢が多く自由度が高いのは、日本人からすると少し羨ましいですね。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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lotuslapan lotuslapan  国際結婚で台湾在住、2歳の男の子を育てています。