2016年05月28日 公開

子鉄歓迎! あじさい電車で箱根の風に触れる旅

梅雨の時期の箱根登山鉄道は別名「あじさい電車」。線路沿いに咲きほこるたくさんの紫陽花が、乗客の眼を楽しませてくれます。子どもが鉄道ファンでもそうでなくても、初夏のかおり漂う箱根を親子一緒に楽しんでみませんか。

梅雨の時期の箱根登山鉄道は別名「あじさい電車」。線路沿いに咲きほこるたくさんの紫陽花が、乗客の眼を楽しませてくれます。子どもが鉄道ファンでもそうでなくても、初夏のかおり漂う箱根を親子一緒に楽しんでみませんか。

箱根の山あいをのんびり進む箱根登山鉄道

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開業からもうすぐ100周年をむかえる箱根登山鉄道。
箱根住民はもちろんのこと、全国の鉄道ファンに長年愛されてきました。

起点の小田原駅から終点の強羅駅までを結ぶのが箱根登山電車。
強羅駅から乗り換えて、さらに険しい山あいを登り、終点の早雲山を目指すのが箱根登山ケーブルカー。この2つの路線を総称して箱根登山鉄道と呼びます。

手を伸ばせば届きそう!紫陽花のトンネルを駆け抜ける

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日本の初夏の花といえば紫陽花ですよね。
梅雨の時期は少し気分が沈みがちですが、雨にぬれて美しく咲いている紫陽花を眺めていると心が安らぎます。
紫陽花は見慣れた花ですが、一カ所に固まって咲き誇ると一気に華やかさが増す花です。
なかでも線路沿いにたくさんの紫陽花がある鉄道は「あじさい電車」と呼ばれて多くのファンがいます。

国内にはいくつかあじさい電車がありますが、なかでも日本屈指の紫陽花の名所を走る箱根登山鉄道が有名です。

歴史を感じさせる渋い車両も素敵!

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箱根登山鉄道でもっとも古い「モハ1形」は、1919年製造の「チキ1形」を改造した車両です。
およそ1世紀もの長きにわたり、たくさんのお客さんを乗せて、箱根の山を上り下りしてきた苦労人です。真新しい電車にはない重厚なスタイルと、思わずホッとするレトロな雰囲気。
「子鉄」なら大はしゃぎ間違いなしです。

期間限定「夜のあじさい号」の幻想的な車窓に酔う

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箱根登山鉄道では、紫陽花の盛りをむかえる6月中旬から7月初旬にかけて、沿線の夜間ライトアップを実施。
普段は真っ暗で何も見えないはずの車窓ですが、この時期だけは幻想的な別世界に変わります。
闇夜のなか、色とりどりの紫陽花がぼんやりと浮かぶ幻想的な光景が広がります。

旅の仕上げは強羅公園と箱根の温泉でゆっくりと

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せっかくあじさい電車に乗るのですから、ちょっと遠くの駅まで足をのばしてみましょう。
箱根登山電車の終点「強羅」からケーブルカーに乗り換えて「公園下」下車。
徒歩1分の場所にあるのが箱根強羅公園です。園内全域で紫陽花が咲くことで有名で、毎年恒例の「あじさい展」では紫陽花の珍しい品種を見ることができます。
紫陽花のソフトクリームというここでしか食べられないスウィーツもオススメ。
公園散策に疲れた子どもがぐずっても大丈夫。なんといっても、ここは箱根。温泉で汗を流して疲れを癒しちゃいましょう。

〈箱根強羅公園〉
【所在地】
 神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300
【営業日・時間】
 9:00~17:00 
【定休日】
 年中無休
【アクセス情報】
 箱根登山ケーブルカー「公園上」駅 徒歩1分
 東名御殿場ICから/乙女峠、仙石原経由、強羅まで約30分
 小田原厚木道路小田原西ICから/箱根湯本、宮ノ下経由、強羅まで約30分

電車と紫陽花。日本だからこそ味わえる体験です

初夏の風に揺れる紫陽花を、レトロな電車の車窓から眺める旅……。
日本の旅を鮮やかに彩る素敵な組み合わせです。
鉄道好きにはもってこいの箱根登山鉄道ですが、電車に興味がなくてもたくさんの思い出ができそうですね。箱根の山で子どもと一緒にとびきりの思い出づくりをしてみてはいかがでしょうか。



\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター