子どもが被害に遭う事件を耳にしたとき、気になるのが「子どもをどう守るか」ということ。そのためには、子ども自身の防犯意識を高めることが最も重要なポイントです。そこで今回は、子どもが防犯意識を高めるのに役立つ絵本をご紹介します。
小さなお子さまの防犯入門に
タイトル:きをつけなくちゃ!
著者 :なかやみわ
出版社 :三起商行(ミキハウス)
知らない人に声をかけられたらどうしたらいいのかを、小さなお子さまにもわかりやすく解説した絵本です。「迷子になったら?」「知らない人に声をかけられたら?」など具体的な場面をあげているので、小さなお子さまにも伝わりやすいでしょう。初めての防犯絵本にいかがでしょうか?
大好きなキャラクターの絵本で防犯が身近に
タイトル:キティちゃんのみぢかなきけん おでかけ編
著者 : 監修 セコム株式会社 子を持つ親の安全委員会
出版社 :ポプラ社
この絵本は、女の子に人気のキャラクター「キティちゃん」が主人公。防犯のポイントを、絵本のストーリーに沿って楽しく学ぶことができます。監修は防犯のプロであるセコムです。
「防犯」と言われても、小さなお子さまはなかなかピンとこないかもしれません。でも大好きなキャラクターが出てくる絵本なら、防犯を身近に感じることができるはず。
思わぬけがを防ぐために
タイトル:ちびまる子ちゃんのあんぜんえほん ほら、あぶないよ!けが・やけど
著者 :さくらももこ 原作/山中龍宏 監修
出版社 :金の星社
防犯とは、犯罪から身を守ることを指します。しかし自分の身を守るためには、犯罪だけではなく、思わぬけがを防ぐことも大切です。特に小さなお子さまは好奇心が旺盛で、危ないことをついついやってしまいがち。しかし、身近な危険についてあらかじめ知っておくと、けがを未然に防ぐことができるかもしれません。
この絵本は、お子さまにおなじみ「ちびまる子ちゃん」のまるちゃんが危ない目にあうという内容です。大人が言うとお説教っぽくなりがちな内容も、まるちゃん効果でするっと頭の中に入ってきます。これなら自然に意識付けできそうですね。
なお、この絵本はシリーズもの。シリーズをすべて読むと、さまざまなシチュエーションでの身の守り方を学ぶことができます。
女の子を性的被害から守るために
タイトル:わたしのはなし (おかあさんとみる性の本)
著者 :山本 直英(監修) 山本 直英、和歌山 静子(さく)
出版社 :童心社
小さな女の子が性的被害から身を守るためには、性教育が欠かせません。しかし性教育はなんとなく気恥ずかしく避けてしまいがち。
そんなときに役立つのがこの絵本です。小さなお子さまにわかりやすい言葉で、大切な体のことや、身の守り方を伝えてくれます。「性について伝えるのはちょっと……」という方も、絵本を利用することで、あまり構えずに伝えられるでしょう。
小学校入学前に知ってほしい情報がいっぱい
タイトル:じぶんでじぶんをまもろう(1) ぜったいについていかないよ! ゆうかい・つれさりにあわない
著者: 嶋崎政男(監修) すみもとななみ(絵)
出版社: あかね書房
お子さまが小学生になると、通学や友人との遊び、ならいごとなど、一人で行動する機会が増えます。これは犯罪に合う可能性が高まることを意味します。だからと言って、大人がいつまでも子どもについて歩くわけにはいきません。
この絵本は、誘拐や連れ去りの具体的な手口をあげ、対処法を解説しています。どのような手口があるかを知ることで、安易に大人の誘いに乗ることを防ぐことができます。保護者の方の防犯意識を高めることにも役立つでしょう。
文字数が多めですが、内容は簡単。お子さまが小学校に上がる前にぜひ読んであげてください。