2019年04月13日 公開

玉ねぎを使った甘みたっぷりの離乳食メニュー|初期から後期まで

離乳食期にパパママを助けてくれる食材「玉ねぎ」。簡単に赤ちゃんにピッタリの柔らかさに調理でき、冷凍保存も可能です。離乳食初期から使用できるため、長い離乳食期間を力強くサポートしてくれます。こちらでは玉ねぎの下ごしらえの仕方やおすすめレシピをご紹介します。

離乳食期にパパママを助けてくれる食材「玉ねぎ」。簡単に赤ちゃんにピッタリの柔らかさに調理でき、冷凍保存も可能です。離乳食初期から使用できるため、長い離乳食期間を力強くサポートしてくれます。こちらでは玉ねぎの下ごしらえの仕方やおすすめレシピをご紹介します。

玉ねぎを使った離乳食を食べさせてもいい時期

赤ちゃん 食べること 初 - Pixabayの無料写真 (135791)

玉ねぎは常温保存ができて保存期間も長く、価格が安定しているため、料理をするのに大変便利な食材です。煮込むと柔らかくなり、離乳食にもベストマッチ。使える食材が少ない離乳食初期(生後5~6カ月頃)から食べられる玉ねぎは、長い離乳食期間をサポートしてくれる食材のひとつです。

このとき気になるのが、アレルギーの有無の問題。玉ねぎは加熱することでアレルギー反応が出にくくなるとされていますが、まったく心配がないわけではありません。

初めて玉ねぎを赤ちゃんに食べさせるときは、何かあった場合に医療機関を受診できるように、平日の午前中に小さじ1杯のみとし、その後変わった様子がないか観察しましょう。かゆみや発疹などの身体症状ほか、便にも変化がないかチェックしておきます。

玉ねぎの下ごしらえの仕方

タマネギ オニオン リング カット - Pixabayの無料写真 (135790)

玉ねぎは加熱することで簡単に柔らかくなり、離乳食に大活躍してくれます。加熱することで甘みがアップしますが、苦みが残ってしまった場合、赤ちゃんが玉ねぎ嫌いになってしまうことも。特にほかの食材と合わせることが少ない離乳食初期では、苦みが残っていないか、パパママが先に味見をしてみるのも良いでしょう。

加熱を中心とした、離乳食の下ごしらえのポイントをご紹介します。

電子レンジで加熱する

みじん切り(またはすり下ろし)にした玉ねぎと少量の水を耐熱容器に入れて、ふんわりとラップをし、電子レンジで2分30秒ほど加熱します。足りなければ追加で加熱をして、しっかりと火が通ったら完成です。

鍋で茹でる

薄切りにした玉ねぎを鍋に入れ、適量の水を加えて玉ねぎが柔らかくなるまで茹でます。玉ねぎを茹でるときは、水から茹でるようにしましょう。薄切りの場合は問題ありませんが、大きくカットした場合は水から茹でることで中までしっかり火が通ります。

途中でアクを取り、玉ねぎが柔らかくなったら取り出してつぶすか、みじん切りに。茹で汁にも玉ねぎの栄養がたっぷり含まれているため、すりつぶすときに加える水分として使うのもおすすめです。

玉ねぎをつぶす

離乳食初期のころは、玉ねぎをペースト状にすりつぶす必要があります。すり鉢やマッシャー、ハンドミキサーやフードプロセッサー、ブレンダーなどがあると便利です。柔らかく茹でたものをジップ付きの袋に入れ、袋の上から押しつぶすと、簡単で時間の短縮にもなります。

玉ねぎの保存方法

タマネギ 野菜 食品 - Pixabayの無料写真 (135788)

玉ねぎは下ごしらえをした状態で、冷凍保存ができます。皮を剥いて芯を取り除き、縦に5mm幅程度の薄切りにして柔らかく茹でてからすりつぶすか、裏ごししましょう。赤ちゃんの月齢によっては、みじん切りでもOKです。ジップ付きの袋に入れて薄く伸ばしながら空気を抜いて、冷凍保存します。

製氷皿で小分けにして冷凍する方法もおすすめ。1回分ずつ取り出しやすくなり便利に使えます。冷凍保存する場合は、1週間で使い切ることを目安にしましょう。

解凍するときは、耐熱容器に使いたい部分だけを割り入れ、水やだし汁を小さじ1/2~1程度加えて、電子レンジで20〜30秒加熱します。ほかの具材と一緒に鍋で煮る場合は、煮汁のなかに凍ったままの玉ねぎペーストをそのまま放り込んで、解凍と同時に調理するのも一案です。

玉ねぎを使った離乳食初期のおすすめメニュー

離乳食を食べる赤ちゃん(笑顔) - No: 1381695|写真素材なら「写真AC」無料(フリー)ダウンロードOK (136229)

玉ねぎを使った離乳食初期のおすすめメニューをご紹介します。食べられる食材が少ないこの時期、玉ねぎが大活躍してくれます。しっかりと加熱して玉ねぎの甘みを引き出し、ペースト状にすりつぶして与えましょう。

玉ねぎの和風スープ

【材料】
すり下ろした玉ねぎ 10g
赤ちゃん用だし汁 20g

【作り方】
鍋に玉ねぎとだし汁を加えて、玉ねぎに十分火が通るまで加熱します。

さつまいもと玉ねぎのスープ

【材料】
玉ねぎ 5g
さつまいも 5g
赤ちゃん用コンソメスープ 大さじ2

【作り方】
玉ねぎを茹でてペースト状にすりつぶします。さつまいもも茹でてマッシュし、赤ちゃん用コンソメスープを加えて沸騰させたら完成。さつまいもをじゃがいもに変えてもOKです。

玉ねぎのミルク煮

【材料】
玉ねぎ 5g
野菜の煮汁 大さじ5
粉ミルク 少々

【作り方】
野菜の煮汁にみじん切りにした玉ねぎを入れて、とろとろになるまで煮込みます。そこにお湯で溶いた粉ミルク少々を入れて、すりつぶしたら完成です。

たまねぎとしらす煮

【材料】
玉ねぎ 20g
しらす干し 5g

【作り方】
しらす干しは湯通しをして塩気を抜き、水けを切ってからすり鉢ですりつぶします。玉ねぎはみじん切りにして、柔らかくゆでてペースト状に。しらすと玉ねぎを合わせて完成です。

※しらす干しなどのたんぱく質食品は、野菜類になれてからスタートしましょう。離乳食を開始して1カ月を過ぎた頃がスタートの目安時期です。

玉ねぎを使った離乳食中期のおすすめメニュー

離乳食 - No: 2247191|写真素材なら「写真AC」無料(フリー)ダウンロードOK (136228)

離乳食に慣れてきた中期の頃は、ペースト状から卒業して粗くつぶすか、茹でて柔らかくしたみじん切り程度まで食べられるようになってきます。離乳食メニューに悩んだら、以下のレシピを参考にしてみてください。

玉ねぎとかぼちゃのスープ

【材料】
玉ねぎ 5g
かぼちゃ 15g
水溶き片栗粉 小さじ1/2
お好みで粉ミルク 適量

【作り方】
かぼちゃは皮を剥いておきます。みじん切りしたかぼちゃと玉ねぎ、水1/2カップを合わせてやわらかくなるまで煮てください。柔らかくなったら粗くつぶし、水溶き片栗粉を加えてとろみを付けたら完成です。水の代わりにお湯で溶いた粉ミルクを使っても、おいしく仕上がります。

玉ねぎと小松菜の煮もの

【材料】
玉ねぎ 5g
にんじん 5g
カリフラワー(穂先のみ) 5g
小松菜(葉先)  1枚
水溶き片栗粉 適量

【作り方】
玉ねぎ、にんじん、カリフラワー、小松菜はゆでてみじん切りにします。すべてを鍋に入れ、水1/2カップを入れて煮てから水溶き片栗粉少々でとろみをつけましょう。水の量が少なくなったら追加して構いません。

ほうれん草とたまねぎのにゅうめん

【材料】
玉ねぎ 15g
ほうれん草(葉先) 15g
そうめん 10~15g
だし汁 1/2カップ
水溶き片栗粉 少々

【作り方】
そうめんは柔らかく茹でてから水洗いし、2~3mmに切ります。ほうれん草は茹ででてみじん切りにし、玉ねぎもだし汁で柔らかく煮てからみじん切りにしましょう。小鍋にだし汁、そうめん、ほうれん草、玉ねぎを加えて煮て、水溶き片栗粉を少々入れて煮立てます。

玉ねぎを使った離乳食後期のおすすめメニュー

赤ちゃんの離乳食用スプーン&フォーク②白 - No: 1505049|写真素材なら「写真AC」無料(フリー)ダウンロードOK (136230)

ずいぶんと離乳食に慣れてきた離乳食後期。完了期に向けて少しずつ分量も増えてきます。まだまだ噛む力は弱いので、しっかりと柔らかく茹で、モグモグ噛んで食べていることを確認しましょう。

ツナと野菜のどんぶり

【材料】
玉ねぎ 15g
ツナ 15g
にんじん 15g
水溶き片栗粉 少々
しょうゆ 少々
5倍がゆ 90g

【作り方】
1.玉ねぎとにんじんは5mm角に切り、耐熱容器に入れて水大さじ1と1/2を加え、ゆるくラップをして電子レンジで1分30秒加熱します。
2.ほぐしたツナ、玉ねぎとにんじんを加熱したときにできる野菜スープ、しょうゆ、水溶き片栗粉を加えて混ぜ、ゆるくラップをして電子レンジで30秒加熱しましょう。
3.すべての具材をよく混ぜ合わせて5倍粥にかけます。

たまねぎ入りふわふわ肉だんご

【材料】
玉ねぎ 5g
にんじん 5g
麩 2個
豚ひき肉 15g
卵 1/4個
塩 少々
サラダ油 小さじ1/4

【作り方】
1.玉ねぎ、にんじんはみじん切りにし、麩はおろし金ですりおろします。
2.ボウルに豚ひき肉、塩、卵、下準備した玉ねぎ、にんじん、麩を入れてよく混ぜてください。
3.3等分に分けて、小さく平らな楕円形に丸めます。
4.フライパンにサラダ油を熱して、丸めた具材を入れ両面しっかり焼きましょう。
5.弱火にし、ふたをして中までじっくり火を通したら完成です。

豆腐と玉ねぎの味噌汁【大人の取り分け】

【作り方】
大人用に豆腐と玉ねぎを具材とした味噌汁を作ります。完成したら、そこから柔らかく煮た玉ねぎと豆腐を取り出し、1cm角にカット。味噌汁の上澄み液だけをすくっていれます。

玉ねぎを取り入れて離乳食をバリエーション豊かに

玉ねぎはさまざまな食材と相性が良く、簡単に調理ができて離乳食にも応用しやすい食材です。上手に甘みを引き出して、おいしく食べさせてあげましょう。加熱調理して冷凍保存ができるため、休みの日にまとめてストックを作っておくと便利です。
(監修:管理栄養士  佐藤まゆこ )

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この記事のライター

コバヤシ トモコ
コバヤシ トモコ

奈良県出身/フリーライター/週末釣り部/海と釣りが好き/ 優しいダンナ君と優しい中学生の双子男子のステップファミリー