2017年12月02日 公開

太陽が恋しい!暗く寒いヨーロッパの冬を快適に乗り切るには?

厳しい冬が到来すると、どんよりとした雲に覆われ、めっきり日も短くなるヨーロッパ。オランダでは暗く寒い冬を元気に乗り切るための、家庭や幼稚園での取り組みがあります。サプリメント摂取から、外遊び、楽しく美味しいイベントなど、子どもと過ごすオランダの冬の知恵をご紹介します。

厳しい冬が到来すると、どんよりとした雲に覆われ、めっきり日も短くなるヨーロッパ。オランダでは暗く寒い冬を元気に乗り切るための、家庭や幼稚園での取り組みがあります。サプリメント摂取から、外遊び、楽しく美味しいイベントなど、子どもと過ごすオランダの冬の知恵をご紹介します。

日照時間不足は体にも大きな影響が……!?

Photo by author (69739)

冬のオランダの朝は真っ暗。
via Photo by author
緯度の高いオランダは、夏場は夜22時頃まで明るい日が続きます。一方、冬になると日の出時刻は朝9時頃、日没は17時前となり、日中もどんよりと薄暗い日が多くなります。

日本でも北陸地方などが冬場の日照時間が少ない地域として知られていますよね。

日光を浴びる時間が減ると、体内ではビタミンDが欠乏し、免疫力の低下や冬季うつ病を引き起こす要因の一つと考えられているそうです。そのため、オランダでは夏以外の季節にはビタミンDのサプリメントを摂取するように、健診時などに指導されます。

また、朝、太陽光を浴びることで分泌されるセロトニンが、冬には不足しがちなことから、光線療法のライトも、一般家庭で用いられています。

Photo by author (69740)

市販されているビタミンDのサプリメント。
via Photo by author

真っ暗な中で登園……学校や幼稚園での様子

Photo by author (69736)

via Photo by author
登園時はまだ真っ暗。オランダは雪はほとんど降らないので、防寒着を着込んで、自転車にライトを付けて登園します。学校や幼稚園に着くと、クラスの中にある大きなスクリーンに暖炉の火の動画が再生されていて、暖かな雰囲気の中で先生に迎えられます。

ビタミン不足を補うために、学校内でフルーツが配布されたり、オランダの冬の名物のひとつであるチョコレートミルクの甘いドリンクを飲んだり、子どもたちもほっとした雰囲気を味わえる時間が用意されています。

また、日光を浴びることは健康のために必要なので、どんなに寒い日でも雨が降らなければ、必ず外遊びの時間が設けられています。

 (72512)

Kim Koster / Shutterstock.com

甘いホットチョコレートはオランダの冬の定番。

家族のだんらんとキャンドルの明かりで暖かく

photo by Pixabay (69743)

おうちの中で遊ぶことの増える冬。オランダの家は窓が大きく日光を取り入れやすいデザインになっていますが、それでも薄暗い室内では、キャンドルの明かりが必須。

また、オランダは夕食の平均時間が18時頃と早く、夕食後に家族でボードゲームやカードゲームを楽しんだり、ときにはイルミネーションを見るためにお散歩をしたり……。家族でだんらんの時間を大切に過ごします。

Photo by author (69738)

via Photo by author

暗さ・寒さを乗り切るイベントが盛りだくさん

Photo by author (69737)

via Photo by author
11月にはサンタクロースの元祖とされるシンタクラースのお祭りと、ハロウィンのようにライトを持って家々を回り、お菓子を貰うシントマールティン。そして12月に入るとクリスマスまでアドベント期間に入ります。街にはイルミネーションが輝き、クリスマスマーケットも開催されます。

各家庭でも、友人知人を招いてのディナーパーティーが催され、金曜日や土曜日の夜は、にぎやかな声が家々から聞こえてきます。ママたちも、できるだけ人と会おう!と、ランチやお茶はもちろんですが、子どもたちを連れて室内遊び場でのプレイデートも頻繁に行われています。

最後に

ヨーロッパの冬は厳しいですが、暖かい習慣と、とても美しい景色があります。みなさんも寒さに負けたりせず、素敵な冬をお過ごしください。

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター