2016年07月11日 公開

世界のお小遣い事情って?日本だけの制度ではなかった。

お小遣い制は日本だけの風習と思われていますが、実は他の国の人もお小遣い制を取り入れているようです。日本でもお小遣い制については賛否両論あり、ある方がいいのかない方がいいのか結論が出ていません。今回はお小遣い制について他国の事情とともにお伝えしていきます。

お小遣い制は日本だけの風習と思われていますが、実は他の国の人もお小遣い制を取り入れているようです。日本でもお小遣い制については賛否両論あり、ある方がいいのかない方がいいのか結論が出ていません。今回はお小遣い制について他国の事情とともにお伝えしていきます。

お小遣いってそもそもどういうもの?

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お小遣いとは、使う目的を定めないでもらった者にその判断で処分を許す前提で渡す金銭のことです。お小遣いを渡すことは、家庭でできる金融経済教育のひとつです。お小遣いを子どもが得ることによって、自分のお金という所有意識やお金の価値などの金銭感覚が身につくとされています。

お小遣い制のメリットって何がある?

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お小遣い制のメリットは、どのようなものがあるのでしょうか?

金銭管理のトレーニング

第一は子ども自身でお金を管理する訓練になっているということです。小遣い制は、子どもが自分の考えや欲求に従ってお金を自由に使うことができます。そこで子ども自身が毎週や毎月といった期間を定められている中でどう使おうか考えることができます。これを買えばあれは買えないということで本当に欲しいものの見極めや諦める心も育つことになります。また、貯めていけば大きいものを買うことができるという貯金の意識も目覚めさせることができます。

将来へのトレーニング

第二は子どもの頃にお金を管理する訓練をしていれば、大人になって自分で稼ぐようになってから金銭管理がきっちりできるということです。

もっとも、お小遣いの額や家庭環境でも事情が異なります。過剰な金額のお小遣いはかえってデメリットになることもあるといいます。

イギリスのお小遣い事情ってどうなの?

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ノージョブ、ノーマネー

イギリスのお小遣いは他のヨーロッパ諸国と比べて平均金額が低いという統計が出ています。しかし、イギリスの家庭では子どもにお手伝いをさせ、その対価としてお小遣いをあげているようです。「ノージョブ、ノーマネー」ということです。

お手伝いの内容は洗い物やベッドメーキングなど家庭でごく行われるものです。これは、お小遣い制をイギリスの親が子どもに経済観念を学ばせるいい機会としているからです。イギリスの多くの子どもも大人が仕事をしてお金を得ていると理解することができているようです。

おなじみ日本のお小遣い事情は家庭によりさまざま

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お金とお手伝いは別という考えも

調査(「子どものくらしとお金に関する調査(第2回)平成22年度」金融広報中央委員会)によると日本では小学校低学年の子どもでも約8割がお小遣いをもらっています。もっとも回答の多かった金額は500円でした。日本の場合は、お手伝いをしたらという労働に近いようなインセンティブの要素は少ない傾向にあります。むしろお金ではなく自主的に子どもがお手伝いをするようにすることを理想としているからでしょう。

勉強へのごほうびには?

ごほうびとしてお小遣いをあげる場合はどうでしょう。テストの結果というアウトプットではなく、勉強などの過程であるインプットに対してすると効果があるといいます。行動してすぐに得られるごほうびは今勉強することの利益や満足を高めることになるからです。また、ほめるときは具体的に達成した内容を挙げるといいそうですよ。

アメリカのお小遣い事情は日本と同じようでいて異なる

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「お金は労働の対価」を学ぶ機会がある

日本とアメリカではお小遣いの金額や渡す年齢などについてそれほど大差がないとされています。そして、アメリカでも日本と同様お小遣いとお手伝いを結びつけることをよしとしない考えの人が一定数います。

その代わり、アメリカでは家庭のお手伝いではなく、労働に対する対価を得ることによって金銭感覚を身につけることが比較的奨励されている傾向にあります。

アメリカの場合、小学校低学年頃から自分でジュースなどを作り、公園で他人に売るなどしてお金を得ることができるのです。このようにしてお金を得ていき、成長するに従い、よその家の犬の散歩や掃除などをするなどしてお金をもらうようになります。

このようなアルバイトに類似することをしていくことで経済的な自立心が芽生えているといいます。
この風習は地域によって異なるところはありますが、労働と金銭という関連性を子どもに意識させる機会があるのです。

お小遣いを通して何を学ばせる?

いかがでしたでしょうか。お小遣いの与え方や方法についてはさまざまな意見がありますが、お小遣いで子どもに何を学ばせるか明確にし、各ご家庭の教育方針に従って、小遣い制を有効活用してくださいね。

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この記事のライター