2017年12月13日 公開

日本と違う!南半球オーストラリアの年末年始の過ごし方

年末年始は、多くの人にとって特別な過ごし方をする時期。筆者の住むオーストラリアでも、一年で最も盛り上がる時ですが、雰囲気は日本と大きく異なります。こちらの人々は、どんなふうに過ごすのでしょうか?この時期オーストラリアに旅行に行く方は必読です。

年末年始は、多くの人にとって特別な過ごし方をする時期。筆者の住むオーストラリアでも、一年で最も盛り上がる時ですが、雰囲気は日本と大きく異なります。こちらの人々は、どんなふうに過ごすのでしょうか?この時期オーストラリアに旅行に行く方は必読です。

オーストラリアの年末年始はホリデーシーズン

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クリスマスリースと、水遊びする子どもたち。
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年末年始といえば、一年の中でも特別なシーズンですね。クリスマス、大掃除、大みそか、と年末まで大変忙しく過ぎます。そして新年を迎えると、初詣に行き、家族や親戚と集まり、新しい一年の到来を祝う……。

筆者は、オーストラリアに住んでいますが、こちらの年末年始の雰囲気は、日本とはずいぶん違います。

オーストラリアの公立学校では、一年の授業が12月半ばに終わり、新年度が翌年2月からはじまります(年や州で前後があります)。クリスマスからはじまる長い休暇。家族で過ごす機会が増える時期でもあります。

オーストラリアの人々は、このシーズンをどう過ごすでしょうか?クリスマスから年末年始にかけての過ごし方を紹介します。

南半球のクリスマス、どんな感じ?

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パースシティのクリスマスディスプレイと道行く人々。
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クリスマスは、こちらの人々にとって一年で最も盛り上がる時期です。

日本と最も違うのは、やはり南半球ということ。日本では、クリスマスも新年も真冬に迎えますが、こちらは夏真っ盛りです。

オーストラリアでも、このシーズンになると街にはきらびやかなクリスマスの飾りが登場しますが、クリスマスツリーのそばを通る人の装いは、Tシャツ、短パンにサングラス。音楽も、しっとりと落ち着いた曲よりは、サーファー系ミュージックにアレンジされたクリスマスソングの方が雰囲気に合います。

クリスマスの食事は、七面鳥やハム、クリスマスプディングといった伝統的なものが中心ですが、スイカやマンゴーなどの夏の果物と合わせたメニューが、レシピ本には登場します。

オーストラリアのクリスマスの過ごし方

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クリスマスのレシピ本より。ハムとスイカのサラダの組み合わせ。
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クリスマスデイ(12月25日)は、オーストラリアでは公休日です。日本なら、お買い物や外食を楽しむ人も多いでしょうが、筆者の住むパースでは、シティの中心部ですらほぼすべてのお店が閉店です。

オーストラリアの人々にとって、クリスマスは家族で過ごす大切な日。普段離れて暮らす親兄弟や親戚と集まって、ホームパーティをする家庭が多いようです。日本でいえば元旦の感覚なのでしょう。

ショッピングは、クリスマスイブまでが盛り上がります。昨年の調査では、オーストラリアの人(18歳以上)のクリスマスシーズンの予算は、一人平均955豪ドル(約8万円、1豪ドル=85.75円)だったそうです。主な使い道は、家族、友人へのプレゼントの購入や、自宅でお客様をもてなすための準備だそうです。

クリスマスが過ぎると、翌26日はボクシング・デイです。この日はお店が一斉にセールを行います。前日とはうって変わって、ショッピングセンターに人があふれます。

大晦日の12月31日は、ニューイヤーイブのイベントなども行われますが、年が明けると「特別なお祝いの雰囲気」は過ぎ去ります。1月1日は公休日となっていますが、クリスマスに比べると「普通の休日」という印象です。

ホリデーシーズンの楽しみ方

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クリスマス前の広告には、キャンプ用品も多く登場。
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オーストラリアでは、公休日であるクリスマスを挟んで、まとまった休みを取る人が多いです。子どもの学校の長期休暇とも重なるので、この期間から1月にかけて、2週間ほどの休みを取ってホリデーに出かける家庭が多いです。

行き先は、キャラバン(キャンピングカー)で長期のキャンプに出かけ、都市から離れた大自然の中で過ごすのが人気です。

また、西オーストラリアであれば、バリ島で過ごすのも人気です。

意外にも、オーストラリア人に人気の行き先が、日本!この時期に北海道などでスキーを楽しむ……というのも、こちらで人気の、ホリデーの過ごし方のひとつです。

最後に

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1月の西オーストラリアのビーチ。
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筆者はオーストラリアに住んで4年になりますが、年末年始は少しさびしいと感じることがあります。

クリスマスのイルミネーションは、やはり寒くて夜が長い冬だからこそロマンチック。そして、おせち料理を用意して、年越しそばを食べて、新年を迎えたら初詣に行く……という、日本の「新年の迎え方」は、やはり特別に感じます。

こちらでは、元旦はあまりにも「普通の日」。新年の抱負などを考える習慣もないので、筆者は少し物足りなく感じます。

一方オーストラリアでは、夏の一番気候のよい時期に、休暇を楽しむことができます。美しいビーチで過ごしたり、豊かな自然の中でアウトドアを満喫できるのが、オーストラリアの年末年始の魅力といえます。

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