2017年10月29日 公開

経験者が教える!ベビーシッターを頼む際の注意点は?

ベビーシッターを頼んでみたいと思ったことはありませんか?日本ではまだそれほど一般的になっていないものの、共働きが一般的なフランスなどの国ではベビーシッターの存在が欠かせません。ベビーシッターの経験があり、今現在自分の子どもを育てる筆者が、実体験をもとに紹介させていただきます。

ベビーシッターを頼んでみたいと思ったことはありませんか?日本ではまだそれほど一般的になっていないものの、共働きが一般的なフランスなどの国ではベビーシッターの存在が欠かせません。ベビーシッターの経験があり、今現在自分の子どもを育てる筆者が、実体験をもとに紹介させていただきます。

ベビーシッターとは?

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ベビーシッターとは実際にどのようなことをするのでしょうか。

これは依頼する家庭やお子さまの年齢によっても内容や頻度は変わってきますが、多くの場合、夕方から夜の時間帯に依頼主のご自宅に伺って、【そのご家庭の子どものお世話をする】ということになります。

具体的な内容としては、既に就学しているお子さまの場合は、まず迎えに行くところからはじまり、食事のお手伝い(既に用意してあるものを食べさせる)、お風呂に入れる、習いごとをしている子へはその送り迎えも含まれます。そのほかには宿題を一緒に手伝ったり、一緒に遊んだりという感じです。

小さなお子さんなら、寝かしつけまで含まれることもあります。

筆者のシッター実体験

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ベビーシッターの業務の具体例として、筆者が経験した実例を紹介します。

期間が一番長かったのは夫の友人の子どもで、1歳半の男の子(両親ともにフランス人)でした。朝の8時から、ママが仕事から帰ってくる13時までの5時間を一緒に過ごしていたわけです。

ママが家を出るとき、基本的にはその子はまだ眠っていて、起きてきたらシッター業務のはじまりです。

まずは朝食、オムツ替え、着替え。その後はいろいろなことをして遊びます。

まだ赤ちゃんだったので、ママがいないことで泣いて起きてくる日々が続きました。その子をどうにか落ち着かせてごはんと着替えをさせていくうちに、徐々にその子と顔なじみになり、名前を呼んでくれたり、泣いて起きても筆者の顔を見ると泣き止んでくれるように……。こうして、どんどん彼との絆も深まり、楽しく過ごすことができるようになりました。

この経験は、今の私の子育てにもとても役に立っています。貴重な体験をさせてもらい、たくさんのことを学ばせてもらえました。

シッターとしての心構え

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以下は経験から学んだシッターとしての心構えですが、シッターを依頼する側も理解しておくと良いと思い、ご紹介します。

まずは、安全第一。
これは基本中の基本ですよね。両親がいない間に保護者の代わりとして子どもと一緒にいるわけなので、一瞬たりとも目は離せません。中でも小さな子どもの場合は、特に何をしでかすかわかりませんので細心の注意が必要です。

次に、その家庭のルールをきちんと理解した上で子どもに接すること。
各家庭には独特のルールがあるものです。あくまでもベビーシッターはシッターであり、パパやママでは決してなく、家族が従っているルールに則って子どもに接しないといけません。そうでないと、子どもの方が混乱してしまいます。もしも迷った際には、必ず親に確認が必要です。

最後は、子どもとは真正面から向き合い、たくさん遊ぶこと。
年齢や月齢は違えど、子どもは共通して人間の本能を見抜く力があるように思います。こちらが本音で向き合うことによって、その子との絆がより早く深まると感じました。そしてこちらも全力で思いっきり楽しく過ごすべきですね。

どんなシッターを選ぶと良い?

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さて、ここからはベビーシッターを依頼する側としてのコツやポイントをご紹介します。

まずは、どんな方に依頼すると良いでしょうか?

1:他人よりは知り合いなど身近な人にお願いする
やはり、全く知らない人よりは、ある程度その人のバックグラウンドがわかる人に頼みましょう。何かトラブルがあった場合でも、その周りの人からでも連絡が取りやすくなります。

2:海外の場合は日本人にお願いする
海外在住の方でベビーシッターを探している方も多くいらっしゃると思います。もちろん現地の方に頼むこともとてもよいですし、現地の子どもと同じように接してもらえるという利点はありますが、文化や風習が違うとなるとトラブルも発生しやすくなります。現地にいる日本人の方だと、コミュニケーションも取りやすく、いろいろな情報交換もできてよいですよ。

3:実際に数時間子どもと過ごしてみる
いくらパパママとベビーシッターとの相性がよくても、実際に一緒に過ごすのは子どもです。ベビーシッターと子どもの相性がどうなのかを見極める必要があるでしょう。決定前に、実際に子どもを交えて会うことは必須だと思います。シッター側からしても事前に会うことで不安も薄れるので、双方に利点があります。

上記以外にも、注意することはいろいろあるかと思いますが、この3つをできるだけカバーできると、トラブルも少なくスムーズにベビーシッターをお願いできるのではないでしょうか。

伝えておくべきこと・注意点

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シッター契約を結ぶにあたっての注意点や、事前に伝えておくべき・聞いておくべきこともいくつかありますのでご紹介します。

曜日と時間、期間の確認

まず、必ず確認をしておかないといけないのはベビーシッターを依頼する日時や期間。

シッターを依頼する時間については曜日ごとにまずはこちらの希望を伝えましょう。保育園や学校で早く終わる曜日が設定されているケースもあります。まずは週単位のスケジュールを把握し、いつお願いしたいのかをまとめておくとスムーズです。
それから、保育園や学校の夏休みなど長期休暇についても事前に把握しておきその期間はどうするのか、また、祝日やパパママの休暇時期についても、あらかじめ方向性を決めておくと良いでしょう。
契約期間もあらかじめ決めておきましょう。長期間の契約を検討している場合でも、その意向は伝えつつ、まずは試しに短期間の契約でその後更新するようにするとトラブルが発生しにくいかと思います。

ベビーシッターさん側にも事情があるので、お互い最初にすり合わせをしておき、トラブルを回避するようにしましょう。

食べ物について

次に、【子どもの食物アレルギーの有無】や【習慣や躾の上で食べさせたくないものの有無】を伝えましょう。

基本的には依頼するパパママが食事やおやつなどを用意しておけば、シッターさんは持ち込んだものを食べさせないのですが、食べ物についての注意点をシッターさんが理解しておくことも大切です。

筆者はシッターをしているとき、依頼主には必ず食事に関しての制限事項を確認していました。
たまたま自分が持ってきたお菓子やごはんを誤って食べてしまった場合、もしそこにアレルギー反応を起こすものや、宗教上禁止されている成分が含まれていては大変だからです。

言葉遣いや行動

そして、最後は子どもと接するにあたっての言葉遣いや行動です。

子どもは本当に何でも吸収して真似をしますよね。筆者も注意を払った経験があります。シッター中にたまたま友人からかかってきた電話で、無意識に使った言葉なども真似する可能性がありますので、十分注意する必要があるわけです。

普段、こういう言葉遣いに気をつけている、こういう行動を子どもの前でしないようにしている、などあれば箇条書きで簡単にまとめておき、シッターさんに伝えておきましょう。

もちろん、全て完璧を求めるのではなく、共通理解があるとお互いスムーズかもしれない、という程度に考えておきましょう。

ベビーシッターを検討してみては

筆者の住むフランスは基本的に共働き。出産後数カ月で復職……という、日本ではあまり考えられないほど早く、職場復帰をするママが多くいます。そのため、ベビーシッターの普及率も高いのかもしれません。

また小学校までは、必ず親など誰かが送り迎えをしなければならない学校が多いため、共働きの家庭ではその送り迎えも含めてシッターさんにお願いすることがよくあります。

相性のよいシッターさんに出会えれば、本当に便利でパパママも大助かり!子どももたくさんのことが学べてとても素敵なシステムですよ。

日本ではまだなじみの薄いベビーシッターですが、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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この記事のライター