2019年04月05日 公開

英語では使われない「促音」とは?カタカナ英語から抜け出そう!

「カップ」や「ロック」などに含まれる小さい「ツ(ッ)」の音を促音といいます。日本人が英語を話すときに使いがちですが、じつは英語でこの音は使われません。促音を使うのをやめて、よりネイティブらしい発音に近づいてみましょう。具体的な英単語を挙げながら解説します。

「カップ」や「ロック」などに含まれる小さい「ツ(ッ)」の音を促音といいます。日本人が英語を話すときに使いがちですが、じつは英語でこの音は使われません。促音を使うのをやめて、よりネイティブらしい発音に近づいてみましょう。具体的な英単語を挙げながら解説します。

促音って何?

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促音とは「カップ」や「ロック」などに含まれる小さい「ツ」の音のことです。「促」という文字には「つまる」「せまる」という意味があり、促音は「つまるような感じを与える発音」を意味します。

学校、いっぱい、葉っぱ、しっぽ……。このように日本語ではよく使われる音で馴染みがあります。

英語には促音がない?

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日本語とは反対に、じつは英語には促音が存在しません。「apple」もネイティブだとアップルではなく、「アプル」になります。「six」はシックスではなく「シクス」です。辞書に載っている発音記号は「síks」となり、促音に相当する発音がないとわかるでしょう。

どうやって促音を使わずに発音するかというと、たとえば「stop」の場合は「スト」まで発音したら、そのまま喉を閉めずに「p」で唇を閉じます。「ストォプ」のようなイメージです。

促音を使うと通じないことも

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日本人は英語を話すとき、頭のなかでカタカナに変換してから、それを読み上げるように話します。「pick up」であれば「ピック、アップ」と読みたくなるでしょう。しかし実際の発音は「ッ」がなく、「ピカ」のようになります。

「ピカ(2音)」と「ピックアップ(6音)」では当然、聞こえ方が全く違ってくるでしょう。英語ネイティブの多くは促音を知らず、促音の混じった英語だと聞き取ることができません。このために「日本なまりの英語は通じない」という事態が起こってしまうのです。

bread(パン):「ブレッド」ではなく「ブレェ」
plot:「プロット」ではなく「プロォト」
attack:「アタック」ではなく「アタァク」
get ready(準備をする):「ゲットレディ」ではなく「ゲレディ」

英語ネイティブは「やっぱり」が「やぱり」になる

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日本語を学んでいる英語ネイティブは、逆に促音を使わずに話しがちです。「やっぱり」が「やぱり」、「がっかり」が「がかり」になることもあります。

英語ネイティブが日本語を話すのを聞く機会があれば、注意して聞いてみてください。いかに彼らが促音に馴染みがないかがよくわかるでしょう。私たちが「がっかり」を「がかり」と言われると聞き取りにくいように、促音の混じった英語は聞き取りにくいということです。

英語ネイティブらしい発音に近づこう

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日本人は英語を話すときについ促音を交えてしまいますが、これがカタカナ英語を通じにくさせる大きな要因です。意識して促音を使わないようにすれば、着実にネイティブらしい発音に近づけるようになります。

促音を伴わない、より正確な発音にするためには、英和辞書に描かれている発音記号を見るのが一番。カタカナ表記との発音の違いを理解し、目で見て、耳で聞いて慣れていきましょう。

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この記事のライター