2021年07月18日 公開

【2021年版】子供の習い事人気ランキングベスト25!教育熱心な家庭が選ぶ理由とは?

子供の習い事を選ぶポイントの一つに「知育効果」が挙げられます。習い事の選択肢が多く、迷った時「ランキング」を参考にするママパパは多いのではないでしょうか。学研教育総合研究所「小学生白書」に基づいた「習い事の人気ランキング」で習い事のトレンドと知育効果をご紹介いたします。


子どもの可能性を広げるために「習い事」をさせているご家庭は多いかと思います。水泳・ピアノ・習字・ダンス・・・たくさん習い事の中から選ぶ場合、身近なママパパ友の情報が頼りになります。

より客観的・一般的な情報の一つとしてWebサイトなどの「習い事の人気ランキング」があります。現在どんな習い事が人気なのか、人気の理由は何なのか、が分かるので習い事選びの参考資料としておすすめです。

今回は学研教育総合研究所の「小学生白書」に基づいた「子どもの習い事人気ラング」をご紹介いたします。

80%の家庭が習い事をさせている

習い事割合
文部科学省「子どもの学校外での学習活動に関する 実態調査報告」によると小学生の約80%が何らかの習い事をしています。さまざまな教育関係企業・玩具メーカー等のリサーチ結果でも習い事をしている小学生は80%~85%となっています。

また学研教育総合研究所の「幼児白書」2019年調査によると習い事をしている未就学児の割合は56.8%。4歳、5歳、6歳と年齢が上がるにつれ習い事をしている割合は上昇していきます。

また保護者が支出する学習費用(学校教育と学校外活動)も近年増加傾向にあります。賢さ・身体能力などを高める習い事を、「子どもの未来への投資」として積極的に習わせる家庭が増えています。

習い事人気ランキング ベスト25「人気が高い習い事は?」

学研資料
上記表は子どもが習っている習い事ランキング ベスト25です。学研教育総合研究所の「小学生白書Web版 7.習い事について2020年8月調査」のデータとなります。「現在習っている習い事はありますか?」という問いに小学1年生から6年生までの男女1200名が回答しました。

子どもから人気の習い事第1位は「水泳」。ここ10年を振り返っても水泳は不動の1位をキープしています。未就学前から習っている子も多い水泳は、低学年から中学年にかけて習っている割合が高いです。小学2年生では男子の42%、女子の31%が水泳を習っています。

第2位は「受験のための塾・学校の補習のための塾」で18.1%。どの学年おいても男子の方が習っている割合が高いです。全学年平均で塾に通う子は男子20%、女子16.2%となっています。

第3位は僅差の16.9%で「英語塾・英会話教室」。2020年より必修化されたことで、英語も他の教科と同様に「成績を意識した学習」を求める保護者が増えています。男女とも小学3,4年生で習う子が増加するのは、3年生からスタートする外国語活動を意識した傾向かもしれません。

第4位は「通信教育」16.7%、第5位は「音楽教育(歌や楽器など)」15.3%。

「身体能力を高め、知育効果もある水泳が断トツの1位で、その後は学校の成績アップ・知育効果が見込まれる習い事が僅差で追っている」というのがBEST5の傾向です。
習い事ベスト10

ベスト25から見える!習い事のトレンド

ベスト25は以下のとおりです。
習い事ベスト25
上位10位は皆様の周りでも習っているお子さまが多いのではないでしょうか。習字・そろばんを含めたスタンダードな習い事がそろっています。「成績アップ」「知育効果」を狙った習い事が人気です。
下図は習い事ランキングBEST25を第1位~第12位、第13位~台25位までに分けたものです。


勉強系の習い事が上位に集中する中、運動系の習い事のサッカー・フットサルと体操が男子中心に人気を集めています。特にサッカー・フットサルは、男子の定番の習い事になりつつあります。

10位以下はダンス・武道・野球・バレエなどの運動系の習い事が続きます。女子人気の高いのはダンス・バレエ。バレエは高学年になっても辞める子は少ないですね。

16位以降はプログラミング・ロボット教室、絵画教室・造形教室、ボルダリング、囲碁・将棋など新興系・アート系の習い事が目立ちます。

プログラミング・ロボット教室は、2020年のプログラミング教育必修化に影響を受けて習う子が増加。教育のデジタル化、ICTを活用した自主的な学びが全国的に推進されていることも増加の要因でしょう。

コロナ禍での変化、オンラインレッスンという選択肢


2020年のパンデミック以降、急速に増え進化した「オンラインの習い事」。オンラインの習い事と言えば、数年前までは英会話が中心でした。

しかしコロナ禍による外出自粛の影響で通うことが困難な状況が続いた結果、あらゆる習い事がオンラインで受講可能になりました。

オンラインで習うメリットには、
■料金が安い。
■通塾時間がない。
■レッスン時間の選択の幅がある。
■マンツーマンまたは少人数で学べる。
■先生に質問がしやすい

などが挙げられます。

受講準備も簡単。パソコン・タブレットなどデバイスとインターネット回線があれば、自宅が習い事の教室になります。グループレッスンになりがちな学習塾・習字・ダンス・絵画など勉強系・運動系・アート系の習い事も、マンツーマンもしくは少人数で学べるのが嬉しいですね。

結果が出るから選ばれる!ベスト5の習い事


人気の習い事ベスト5は水泳・英会話・塾・通信教育・音楽教室。この5つはママパパ世代にも定番の習い事だったのではないでしょうか。昔から選ばれている習い事には選ばれる理由があります。

これらの習い事の共通点は知育効果・成績アップ効果が高いということ。「頭を良くなる習い事」として知られていて、30年以上にわたってママパパから高い支持を得ています。

第1位 水泳

初めての習い事として選ばれることも多い水泳。人気の理由は「体も頭も効率良く鍛えられること」です。
水泳を習うことで得られるメリット
■心肺機能の向上
■全身運動による身体能力向上
■脳の発達の促進
■水での事故の生存率が上がる。
■記録と向き合うことで競争心・忍耐力がつく。

運動の習い事でありながら、高い知育効果が知られている水泳。息継ぎのタイミング、水中姿勢の調整など「泳ぐ」ためには、脳と体の連携を細かく制御する必要があります。その結果、脳の発達が促進されるのです

第2位 受験のための塾・学校の補習のための塾

受験のための塾とは?
小学校・中学校・高校・大学の入試試験のための塾です。受験校の出題傾向に合わせた指導を行います。学校の授業を応用した読解力・論理的思考力・表現力などを試される課題に取り組みます。

受験のための塾で学ぶメリット
■受験テクニックが身につく。
■受験校の詳細情報が手に入る。
■専門の講師から教わる安心感がある。
■同じ目標を持つ仲間と学ぶことで向上心・競争心が芽生える。
■受験に備えた精神的サポートがある。(親子共に)

学校の補習のための塾
学校の授業を完璧に理解し、成績アップを目指す塾。通っている学校の授業の進捗に合わせて指導が行われることが多いです。
受験のための塾でもあることがあります。その場合、授業内容を予習・復習しながら応用問題の解き方も学びます。「受験=日々の学習の積み重ね+応用力」なので、学校の授業内容を理解することが希望校合格の土台となります。

学校の補習のための塾で学ぶメリット
■授業に自信を持って臨める。
■学習習慣がつく。
■先生に質問がしやすい。
■他の生徒と学ぶことで向上心・競争心が芽生える。

第3位 英語塾(読み書き中心)・英会話教室

英語は小学校の必修科目であり、グローバル化が進展する日本社会でも必要性が高い言語です。学び方、働き方が多様化する現在、英語の知識・コミュニケーション能力を持つことでさまざまな可能性が広がります。

英語塾(読み・書き中心)で学ぶメリット
■英語4技能がバランス良く身につく。(大学入試の4技能評価対策が早めにできる。)
4技能=読む力(Reading)、聞く力(Listening)、話す力(Speaking)、書く力(Writing)
■文法を中学入学前に学んでおくことで、英文読解問題に強くなる。

英会話教室で学ぶメリット
■英語を話すことに抵抗がなくなる。
■英語のコミュニケーション能力が育つ。
■英語を聞き取る力がつくことで、リスニング問題に強くなる。

第4位 通信教育

通塾することなく授業の予習・復習、受験勉強ができる通信教育。紙のテキストが主体のもの、紙テキストとタブレット学習の併用のもの、ほぼタブレット学習のものがあります。紙のテキストの場合でも、「Web授業が受けられる」、「郵送やメールでの質問ができる」などのサポートがあるので安心。自宅で安心・安全に学習ができるのが強みです。

通信教育で学ぶメリット
■通塾時間がない。
■学習習慣がつく。
■周りの目を気にせず受験対策ができる。
■親に見守られながら勉強することで、学習意欲や知的好奇心が高まる。(低年齢ほどその傾向がある。)
■他の子の目を気にせず、自分のペースで学べる。
■使用している教科書に準拠したテキストで学べる。

第5位 音楽教室(歌や楽器など)

ピアノ・エレクトーン・バイオリン・ボイストレーニングなど音楽系の習い事も、知育効果が高い習い事です。小学校入学前から始めるお子さまも多いですね。低年齢であるほど、手先の運動量と脳の発達は直結します。楽譜を理解しながら手指を動かしたり、声を出すことで脳が活性化され、言語能力も高まります。

音楽教室(歌や楽器など)で学ぶメリット
■音楽センスが磨かれる。
■脳の発達が促進される。
■巧緻性が鍛えられる。
■人前に出る度胸がつく。
■自分の見せ方が学べる。

高学歴な人が習っていた習い事は?


高学歴の人は子どもの頃、何を習っていた人が多いのでしょうか。
東大生の2人に1人がピアノ、3人に2人が水泳を習っていたそうです。他の難関大学でも水泳・ピアノを習っていた率は高いです。その他には英語・習字・サッカー・公文・通信教育など、ごく普通の習い事が挙げられています。

「東大生が習っていた」「難関大学出身者が習っていた」と聞くと、水泳とピアノには何か特別な育脳効果がある気がします。確かにこの2つの習い事には高い知育効果が認められます。水泳・ピアノを習うことで、体と脳の連携をスムーズになり「脳の効率的な使い方」が身につくからです。

ただ他の習い事も同様に、脳の効率的な使い方を学ぶことができます。絵画教室・囲碁や将棋・ダンス・ボルダリング・・・ほとんどの習い事は頭を使いながら、手先も動かします。

大切なのはその習いごと夢中になれることです。楽しい、続けたいと思える習い事が脳の発達を促進します。

育脳効果の高い習い事は「運動系」と「音楽系」

子供の学習費
子どもが楽しめる習い事を選ぶのは前提として、できれば「頭が良くなる」習い事をさせたいと考えるのが親心。脳が育つ、学力アップ効果が高いのは運動系と音楽系の習い事です。

運動系・・・水泳・サッカー・野球・体操・ダンスなど
運動することでワーキングメモリ(作業記憶とも言う。さまざまな記憶を情報として一時的に取り出し、整理する作業机の役割。)が鍛えられます。

日常生活において論理的に物事を考えられるようになり、効率的に行動できるようになります。ワーキングメモリを鍛えることで、記憶力・集中力・自己コントロール能力が育まれます。運動による知育効果は年齢が低いほど顕著です。

音楽系・・・ピアノ・エレクトーン・バイオリン・幼児音楽教室・ボイストレーニングなど
音楽系の習い事をしている子は言語能力が鍛えられ、英語・国語など言語取得能力が高くなります。脳の「音(音韻)」を司る部位と「言語」を司る部位はとても近い場所にあるため、楽器を弾くことで言語領域にも刺激が与えられるのです。

また運動系の習い事と同様にワーキングメモリが向上します。「楽譜を理解する、手指を複雑に動かす」ことの繰り返しで、情報処理能力も高まります。

これから人気が出そうな習い事


文部科学省が学校教育のベースとしている学習指導要領では、「学びに向かう力、人間性」、「知識及び技能」、「思考力、判断力、表現力など」の3つの柱を掲げています。

これらの資質・能力を育み、「生きる力」を身につけることを目指しています。これまでの「決められた内容を覚えて、それを規則通りに素早く処理する学び」ではなく、「自ら考える力を育む主体的・対話的な学び」に大きく変わりました。

中学・高校・大学入試でも論理的思考力・読解力・文章力(表現力)を重要視した諮問が増えました。社会で求められる能力が変化しつつある今、習い事の選び方も多様化しています。今まで注目されていなかった、存在しなかった習い事に人気が出ることあるかもしれません。

プログラミング教室

「プログラミングの基礎から学び、アニメーションやゲーム制作に取り組む」、「ロボットを製作、プログラミングしてロボット工学を学ぶ」など子どもの「やってみたい!」を実現させるカリキュラムが特徴です。

知的好奇心をひき出し、自主的に学ぶ力を育てます。多くのスクールで発表・討論の機会が設けられています。論理的思考力だけではなく、ITリテラシー・プレゼンテーション能力・コミュニケーション能力なども身につけられます。

絵画教室・造形教室

子どもの多くが大好きなお絵かきや粘土遊び。絵画教室・造形教室は遊びの延長から技能・知識を楽しく学べます。勉強系の習い事よりも、やる気をみせるお子さまが多いかもしれません。

子どもの自由な発想にプロの指導が加わることで、色彩感覚・表現力・創造力・想像力が身につきます。作品発表会などで他の生徒の作品を見て、意見交換をする機会もあるので協調性・コミュニケーション能力も育ちます。

ダンス教室

子ども向けダンス教室で習えるダンスの種類は、ヒップホップ・K-POP・チア・ジャズが一般的です。全身運動で運動能力を高め、リズム感も養えるダンス。

複数人で指導を受けることが多いので、協調性・コミュニケーション能力が育まれます。皆ができるまで繰り返し同じ動きを練習することで、忍耐力も養われます。

運動が好きで陽気な子が習うイメージのあるダンス教室ですが、引っ込み思案なお子さまにもおすすめしたい習い事です。自己解放をすることで、他人と接することに構えがなくなります。

賢く育てるなら「夢中になれる習い事」を

習い事を選ぶなら「子どもが楽しめる」ことが最優先。習い事に集中することで脳内で神経伝達物質「ドーパミン」が活発に分泌され、やる気・記憶力・情報処理能力などがアップ!

水泳・ピアノは知育効果が高いですが、その効果は子どもが集中して取り組むことによって生まれます。明らかに向いていない、かなり嫌がっている場合には別の習い事を探しましょう。

子どもにはそれぞれ特性・適性があります。みんなが習っている習い事でも、その子には不向きな場合があります。習字・武道・ダンス・絵画教室・・・どんな習い事でも子どもが興味を持てる、楽しめる習い事であれば知育効果は必ずあります。

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター

AOTANAOAO
AOTANAOAO

2015年よりライターと鞄・アパレル雑貨メーカーのWEBモデルの仕事をしています。Chiik!!では幼稚園入試、英語学童、インターナショナルスクール、親子で作れる知育玩具などの記事を執筆。 教育・健康・レジャー・ファッションなど、「日常生活がより豊かに楽しく送れる」ような情報記事を書いております。