2021年05月27日 公開

自転車に乗れない5歳児 │ 怖がり息子が一気に上達した練習法

周囲の友だちが次々と自転車を乗りこなしていく中、なかなか上達しない5歳の息子。練習を重ねた結果、ついに乗れるようになりました。そのときに効果的だった練習のコツを体験談と共にお伝えします。

5歳児自転車

5才の夏休み。我が家の次男は「自転車に乗りたいのに乗れない!」という壁にぶつかっていました。全く上達できない息子は怒り出す始末。これは長期戦かな…という思いも頭をよぎりました。

しかし、練習方法を変えてみると、瞬く間にコツをつかんで乗れるようになったのです。

周りの子が乗れるからといって、焦る必要はありません。ですが、本人に「乗れるようになりたい!」という気持ちがあるなら、応援したいですよね。
「子供が全然自転車に乗れるようにならない」、「何か良い教え方はないかな」という方は、一つの事例として、ぜひ参考にしてください。

5歳児が自転車に乗れるようにならなかった私のNGな教え方

最初の数日間、息子はなぜ上達しなかったのか。

簡単に言うと「息子の自転車スキルがどの段階にあるのか、把握できていなかった」に尽きます。最初は「大人が自転車の後ろを支える」という、よくある方法で練習していました。長男がこのやり方ですんなり乗れていたので、これでOKと信じて疑わなかったのです。

しかしこの方法、慎重派な次男には向いていませんでした。しっかり支えて安心させようとしても、すぐに足をついて全然だめ。ここでやっと、息子が自転車を怖がっていると気付きました。自転車への恐怖心が強いと、転倒を恐れるあまり、前に進むのを拒みます。漕ぐ練習の前に、「自転車は自分で止められる」という体感が必要です。

教え方が間違っていたと分かり、私は今までの練習法をいったん止めました。

自転車に乗れない子への教え方で効果的なポイント3つ

練習方法を見直した末、息子はようやく自転車に乗れるようになりました。そのときに効果的だったポイントが3つあります。

1. スモールステップに区切って練習する

一つ目は、スモールステップに区切っての練習です。

【スモールステップとは?】
いきなり大きな目標を達成しようとせず、目標を小さな単位まで分割し、小さな目標を達成する成功体験を積み重ねながら、最終目標へと到達していく学習方法。教育現場で用いられることが多く、無理なく子どもが成長していける学習方法として評価されている。(コトバンクより引用)

最初の教え方が悪かったせいで、自転車に対して強い苦手意識を持ってしまった息子。しかし、練習ステップを細かくした結果、無理なく練習を進められるようになり、着実に上達できました。

例えば、

・自転車を押して歩ける
・倒れた自転車を起こせる

といった具合に、小さくチェックポイントを区切りました。

一つ達成するたびに「押して歩けるね!」「起こせたね!」と声をかけるのがポイントです。声かけによって、子供は少しずつ自信をつけ、より練習に励むようになります。また、教えている親も、子供の成功と同じだけ達成感を味わえます。スモールステップでの練習は、大人自身のやる気維持にも効果的でした。

2.親がお手本を見せる

二つ目のポイントは、親がお手本を見せること。これは特に効果的です。目の前でやってみせると、視覚から情報が入り、伝わりやすくなります。例えば息子の場合、「足で地面を蹴って」と口で説明しても、私が思うようにはできませんでした。

しかし、目の前でやって見せると簡単に理解し、できるようになりました。自分で経験がない動作を、言葉だけで想像するのは、大人でも難しいものです。
お手本を見せれば子供が理解しやすく、上達への近道になります。

3.休憩をはさんでやる気を維持

三つ目のポイントは、こまめな休憩タイムです。

休憩タイムが小刻みにあると、子供のやる気が持続します。このとき私は、本人の好きなタイミングで好きなだけ休憩タイムを取ることを心がけました。好きなだけといっても、いつまでも休むというわけではありません。「何時から練習始めようか?」と本人に時間を決めさせるのがポイントです。

自分の意思が尊重されると、子供は自発的な面を見せます。息子からは「もうちょっと練習しようかな」と前向きな言葉が出たこともありました。休憩は「おやつを食べる」、「公園の遊具で遊ぶ」等、子供がリフレッシュできるなら何でも良いです。適度な休憩でモチベーションを保てば、練習も長続きします。

自転車に乗れるようになるまでに踏んだステップ

5歳児の自転車の練習には、「スモールステップ」「お手本」「休憩」の3つが効果的でした。実際にどんなステップで乗れるようになったのか、ご紹介します。

ステップ1:自転車のサイズ感をチェック

まず行なったことは、自転車サイズの再チェックです。

我が家の場合、自転車屋さんでは、かかとが少し浮いた状態に調整してもらいました。しかし実際は、足が地面にべったりついた状態が一番安定します。

怖がりな息子の場合は特に、この調整をしただけでも「乗りやすい」と感じたようです。サイズ調整をしたら、練習スタートです。

ステップ2:自転車に慣れる

自転車練習

自転車に慣れるために、まず押して歩く練習をしました。簡単そうな部分ですが、意外と課題が見つかることもあります。

息子の場合、「地面のわずかな凸凹でバランスを崩す」、「倒れた自転車を起こせない」といった課題が見つかりました。扱いが上達していると実感してもらえるように、小さなことでも「できたね!」の一言を加えます。
これに慣れたら、自転車に乗るステップに進みます。

ステップ3:自転車に乗って歩ける

自転車練習

このステップでは、自転車にまたがって歩く練習をしました。このとき、可能ならペダルを外す方が、足に当たらず乗りやすいです。

我が家の場合、本人がそれほど気にしなかったため、ペダルをつけたまま練習しています。親も同じように自転車に乗って歩くと、子供は喜びます。息子は「お母さんと一緒に遊んでいる」感覚だったようで、練習を楽しんでいました。この段階で、恐怖心は大分小さくなります。

ステップ4:地面を蹴ってバランスを取りながら進める

ストライダー

次は地面を蹴って進む練習です。地面を蹴ったら、足はペダルに乗せずに浮かせ、バランスを取りながらまっすぐ進みます。蹴ってまっすぐ進み、ブレーキで止まる。この繰り返しです。
親も見本を見せます。「お母さんの後ろについてきてね」と一緒に公園の中を行ったり来たりしました。イメージとしては、ストライダーや変身バイクといった、ペダルなしの自転車に乗っている感じです。

息子のお友達で、ペダルなしの自転車を持っていた子たちは皆、補助なし自転車にすんなり乗れていました。それは、このステップを繰り返し体験して、バランス感覚を養っていたからなんですよね。

息子はペダルなし自転車の経験がなかったため、このステップは自信がたっぷりつくまで付き合いました。

ステップ5 :ペダルを踏み込んで進める

自転車練習

ペダルなしで進むことに慣れたら、次はペダルを漕ぎます。漕ぎ始めの足の位置は、ペダルが2時辺りだと、力を入れやすいです。私は手を添えて教えました。

最初はペダルへの力のかけ方が、難しかったようです。しかし、ステップ4の練習で止まれるようになっていたので、怖がることはありませんでした。ペダルが漕げるようになるまでは早かったです。バランスを取る練習をみっちりしたことが、効果的だったと実感しています。漕げるようになっても、もちろん転びます。前のステップに戻ることもありました。

しかし、一度でも漕いで進めると、子供は大きな自信をつけます。「乗れるようになりたい!」という気持ちが強くなり、息子も簡単には諦めなくなりました。

ステップ6: 大きく曲がれるようになる

ペダルを漕いでまっすぐ進めるようになったら、最後は曲がる練習です。ハンドルに集中して目線が下がると危ないため、私が前を走り後を追ってもらいました。

最初は大きく円を描くように。慣れてきたら、小さめの円を描きます。
我が家では、曲がる練習に1日3時間×2日ほどかけました。この練習ができるようになれば、問題なく自転車に乗れるようになるはずです。

自転車に乗れるようになるまでには3つのコツが必要だった!

なかなか自転車に乗れなかった5歳児が、一気に上達した3つのコツをまとめました。

・スモールステップで小さな成功体験を積み重ねる
・親がお手本を見せる
・こまめな休憩タイムを挟む

お子さんの「乗りたい!」という気持ちを大事にしながら、大人も焦らずゆったりした気持ちでサポートできるといいですね。

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WRITER

ひらしま かな ひらしま かな メーカー会社員、保育士などを経て、ライターとして活動開始。宮城県在住。長男に自閉症特性があり、発達に偏りのある子でも伸びる育て方・学び方とは?をいつも考えています。子育ては大変ですが、自分にはなかった視点がどんどん追加され、「育児は育自」を実感中。子供の成長とともに自分がどんな親に成長するのか楽しみな、男児2人の母です。