「全国学力・学習状況調査」という言葉をご存知ですか?これは小6・中3の児童を対象に全国で一斉に行われる学力テストのこと。同学力テストで秋田県は、10年連続トップという輝かしい記録を残しています。そんな秋田県の授業には、どのような工夫があるのでしょうか。
そもそも「全国学力・学習状況調査」って?
このテストは全国の小学6年生と中学3年生全員を対象として行われており、教科は国語と算数(数学)です。平成24・27・30年度の調査では、理科も追加されました。学力判定だけでなく、生活習慣や学校環境に関する質問紙調査も同時に行われます。
調査結果は国全体や各都道府県、自治体別で公表され、学力調査という面だけでなく、教育施策の成果と課題の検証、改善に役立てられてきました。いわば教育機関の成績表のような役割も果たしていると言えるでしょう。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku-chousa/
全国学力テスト開始から10年間、常にトップの秋田県
秋田県の成績がメディアや教育関係者から注目を集めているのは、正答率の高さだけではありません。秋田県は「問題に対する無解答率がきわめて低い」という結果が出ています。答えが間違っているかもしれないと感じる場合でも、積極的に回答していける発信力があるとわかるでしょう。
秋田県の授業内容とは
生徒の発言が正しいとされる回答ではなかった場合でも、教師は徹底してフォロー。どのようにしたら正解に近づくのかを一緒に考えていきます。最近になって「アクティブラーニング」の取り入れが教育現場で行われるようになってきていますが、まさしく秋田県の授業スタイルはこの模範でしょう。
少人数制もポイント?
しかし学習内容が複雑になってくる小学校4~6年生および中学2~3年生は、基礎学力の定着と向上のため、20人程度に生徒数を減らす取り組みを行っています。
積極的な発言の機会が子どもの学習心を向上させる
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