2020年4月10日 公開

子育てあるある「ループ」って?元SEママの簡単プログラミング用語解説

育児中に「このつらい無限ループ、どうやったら抜け出せる?」と悩んだ経験ありませんか。実は「ループ」はプログラミング用語。プログラミングの世界でも「同じ事象を繰り返す」という意味で使われる「ループ」について解説します。連載【文系の親でもわかるプログラミング教育】5回目。

プログラミングの基礎用語を覚えよう

via Illustration by いしこがわ理恵

小学校でもプログラミング教育がスタートする2020年度。親世代にとっては馴染みのない教育概念だけに、お子さまにどうやって教えればいいのか不安に感じているという声をよく聞きます。

プログラミング用語は聞きなれないものも多く、ハードルの高さを感じてしまいがちです。でも、実は日常の中に置き換えて考えられるものも多いんです!

今回は、プログラミング基礎用語の「ループ」に注目してみましょう。元システムエンジニアとしての経験と、3児の親としての両方の視点から解説します!

ループってなあに?

Stephen Denness / shutterstock.com

親「出したおもちゃをかたづけなさーい!」
子「今やろうと思ったのに……」

なんていうやりとりは、子育て世帯ではよあくあるシーンでしょう。わが家も毎日のように親子で同じことを繰り返してしまうことがあります(笑)

何度言っても話を聞いてもらえず「親子関係がループしてる……」と感じたり、育児や家事・仕事との両立で「忙しさの負のループにハマった……」と嘆くパパやママは多いかもしれませんね。

ループはプログラミングでもよく使う用語です。プログラミングの教科書で「ループ」と出てくるとピンとこないかもしれませんが、親子関係の例から考えると理解もしやすいと思います。

via Illustration by いしこがわ理恵

プログラミング用語の「ループ」とは?

astel design / shutterstock.com

プログラミングのループも親子関係や育児のループと同じで、「同じところを何度もぐるぐると回る処理」のことを指します。日本語では反復処理ともいいます。

プログラミングでは効率の良いプログラムを作成することを求められます。

そのため、同じ処理を何回もプログラム中に記述するのは非効率とみなし、1回記述するだけで同じ処理を行うループ処理を行うことがあります。

たとえば、10枚の紙を印刷するのに10回操作を行うのは手間ですが、「10枚印刷」という指示ができれば1回で済むので効率が良いですよね。

このように、同じ処理を何回も行うことをループといいますが、中でもループが永遠に終わらないことを「無限ループ」といいます。

無限ループとはどういう状態かというと、占いなどでよく見る「YES/NOチャート」で考えるとイメージしやすいかもしれません。

通常なら「YES/NO」の当てはまる方を選択して進んでいくと、最後に自分のタイプにたどり着くようになっています。でも、「YES/NO」の分岐が上手にできておらず、どう選択しても途中で最初に戻ってしまうとしたらどうでしょうか?

これでは、永遠にゴールにたどり着けない状況になってしまいますよね。

このような状況こそ無限ループと呼ばれます。

実際のプログラミングでは、占いの例のように、何らかのプログラミングのミスによって永遠に処理が終わらない「無限ループ」を引き起こすことがあります。

「無限ループ」が意図しないところで起きてしまった場合、「この処理、無限ループしてるよ」などとプログラマー同士で会話をし、無限ループをしないようにプログラミングを作り直すことがあります。

遊びや生活の中で「ループ」を使ってみよう

Denis Cristo / shutterstock.com

プログラミング用語に親しむために、遊びをベースに親子で「ループ」という言葉を使ってみましょう!

用意するのは紙と鉛筆とサイコロです。

紙にすごろくのようなマスを書き、スタートから6コマ分すべて「スタートに戻る」にしてみてください。

サイコロの目は6までしかありませんから、はじめの6コマが「スタートに戻る」になっていたら、永遠に先に進めません。

「はじめの6コマ全部をスタートに戻るにしたら、全然先に進めないよ!」

お子さまがこのことに気づいたらループの学習は成功です!

「そうだね、これだとループしちゃうね。ずっとここから抜け出せないってことは、無限ループだね。無限ループを止めるにはどうしたらいい?」

などと問いかけてみてもよいでしょう。

スタートに戻るは1コマだけにするなど、条件を変えれば先に進むことができます。

ループすべての概念を理解するのは難しいので、まずは「無限ループ」の概念を理解することからはじめてみましょう。

via Illustration by いしこがわ理恵

プログラミング用語に親しもう

Yekatseryna Netuk / shutterstock.com
プログラミング用語のひとつである「ループ」。

ループは、上手に使えば便利な処理ですが、意図しないところで無限ループを引き起こしてしまうと問題になることがあります。

こうした専門用語の意味を遊びながら学んでおくと、本格的なプログラミング教育がはじまった際にきっと役立つはずです。ぜひ親子で遊びながらプログラミングに親しんでくださいね。
■執筆者プロフィール

あき

元システムエンジニアの家計簿&家計管理アドバイザー。「あきのズボラ家計簿」「あきのズボラ家計管理」の著者。ヒルナンデス、バイキング、NHKEテレ人生レシピ、NHKあさイチ、名古屋テレビ他多数のメディアにも登場。プライベートでは3姉妹を育てるママ。https://kakeibo.kosodate-info.com/

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WRITER

あき あき  都内在住3女の母。「あきのズボラ家計簿」「あきのズボラ家計管理」の著者。ブログも更新中です!https://kakeibo.kosodate-info.com/