2016年12月29日 公開

新年の最初のごちそう「おせち料理」の由来と詰め方

お正月にいただくおせち料理。その起源はなんと平安時代にはじまり、江戸時代に現在のような「おせち料理」が一般大衆に広まりました。そんなおせち料理の由来やそれぞれの食材のいわれ、お重への詰め方をご紹介します。

なんで重箱?おせち料理の由来とは

 (32593)

 (32594)

おせち料理は年神様にお供えするための料理です。季節の節供の料理を「御節供(おせちく)」「御節供料理」などと言っていたものが「おせち料理」と呼ばれるようになり、お正月の料理を指すようになりました。またお正月にかまどの神様を休めるために、作り置きができるものになっています。

それぞれの食材には新年の願いが込められており、おめでたさが重なるように重箱に詰められています。
現在では三段重が主流ですが、正式な重詰めは四段重です。年神様から授かった「福」を詰めるため、五段重にする場合もあります。

願いのたくさん詰まった「一の重」

 (32597)

一の重は、おせち料理で一番重要だといわれる「三つ肴(みつさかな)」が入りますが、これは「黒豆」「田作り」「数の子」のことです。他には「栗きんとん」や「かまぼこ」が入ります。

「黒豆」 丈夫・健康を意味する「まめ」という言葉から。「まめに働く」とかけています。
「田作り」 田畑に肥料として撒かれていた小魚から、五穀豊穣を願います。
「数の子」 ニシンの卵である数の子。ニシン(二親)からたくさんの卵が獲れることから、子孫繁栄・子宝を願います。
「栗きんとん」 黄金に輝く財宝を表し、豊かさを願います。
「紅白かまぼこ」 かまぼこの形から「日の出」を象徴しています。紅は喜び、白は神聖を表しています。

ごちそうがたっぷりの「ニの重」

 (32600)

「鯛や海老の塩焼き」「ブリの照り焼き」などのごちそうが入ります。また、「昆布巻き」「紅白なます」などもここに入ります。

「鯛」「めでたい」という語呂合わせから。
「海老」海老のように腰が曲がるまで長生きする「健康長寿」を願います。
「ブリの照り焼き」 ブリは成長につれて呼び名が変わる出世魚です。立身出世を願います。
「昆布巻き」「子生婦(こんぶ)」と書いて「子宝」を願います。「喜ぶ」という言葉にもかけてありますね。
「紅白なます」おめでたいときの水引の紅白の色を表します。

色とりどりの煮物でいっぱいの「三の重」

 (32603)

「三の重」には煮物が入ります。「れんこん」は見通しが利くように、「サトイモ」は小芋がたくさんできるので子宝、「ゴボウ」は根を張って代々家が続いていくように、「クワイ」もサトイモと同様子宝と、大きな芽が出てめでたい、という願いがそれぞれ込められています。

またさまざまな具が一緒に入っていることから、家族が仲良く居られるようにとの「絆」を表します。

すべての食材に願いを込めて少しずついただきましょう

おせち料理には入っているそれぞれの食材には、どれも大切な意味や願いが込められています。それだけでなく、保存性や栄養バランスも考えられています。少しずつ、でもすべての食材をいただいてくださいね。健やかな一年になりますように。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

この記事が気に入ったら
「いいね!」しよう

3分でわかる知育マガジン「Chiik!」

RECOMMEND この記事を読んだあなたにオススメ

2018年は英語の日めくりカレンダーを親子で楽しもう!

2018年は英語の日めくりカレンダーを親子で楽しもう!

Amazonでも購入できる英語の日めくりカレンダーは、趣味を極めたり、異文化に触れたりと日付を知らせる以上のものを提供してくれます。毎年愛用していたところ...
子どもに教えたい!親子で楽しみたい!旧正月のいろいろ

子どもに教えたい!親子で楽しみたい!旧正月のいろいろ

「旧正月」というと中国の「春節」が有名ですが、中国以外にも東アジアの国々でたくさんの人々がお祝いします。また、日本にいても「旧正月」の盛大なお祝いを感じら...
神様にお供えした鏡餅。鏡開きと子どもに人気のお餅メニュー

神様にお供えした鏡餅。鏡開きと子どもに人気のお餅メニュー

お正月に神様にお供えした鏡餅。鏡開きをしたら、子どもたちの大好きなお餅メニューでしっかりおいしくいただきましょう。子どもたちがいろいろな行事に興味を持って...
由来を知っておでかけしよう!とんど焼き in 関西 2017年版

由来を知っておでかけしよう!とんど焼き in 関西 2017年版

お正月の風物詩となっているとんど焼き。地方によって呼び方は変わりますが、「無病息災」「家内安全」「農作物の豊作」などの祈りが込められています。こちらでは関...
お正月に食べる「春の七草」って?その伝統と習わしとは

お正月に食べる「春の七草」って?その伝統と習わしとは

日本の伝統行事として、毎年1月7日、お正月松の内の最終日に七草がゆを食べる風習があります。この日の朝に七草がゆを食べると、万病を除け、邪気を払うとされてい...

KEYWORDS

WRITER

くまこ くまこ  絵本が好きで、絵本と音楽のコラボもやっています。