水と油はお互い弾き合うのに、しっかり混ぜ合わせるととろんとしたまったく別の液体になります。これが乳化です。別々に分かれていた液体同士がくっついてしまう様子は、子どもには不思議でたまらないようです。ドレッシングを作ってみて、ぜひ乳化を体験してみましょう!
乳化って?
乳化とはあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、実は、料理の世界では美味しさを左右する大事なポイントなのです!水と油は、そのままでは混ざり合うことはありませんが、泡立て器を使って混ぜたり、火を通しながら混ぜたりすると、ひとつにまとまりとろっとした液体になります。この状態を乳化といいます。
乳化が味の決め手になるものの代表のひとつにパスタソースがあります。野菜から出た水分やトマトソース、パスタのゆで汁と、オリーブオイルなどの油分をしっかり乳化させることで麺によく絡むパスタソースとなり、美味しいパスタメニューを作ることができます。
そしてもうひとつがドレッシング。ドレッシングも、お酢とオイルを上手に乳化させて作ります。今回は、このドレッシングづくりを通して乳化を体験してみましょう!
ドレッシングの基本の材料と作り方
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ドレッシングの基本の材料は、
・お酢 1
・オイル 4
・塩/こしょう
です。
お酢とオイルの比率は体積比です(例:お酢大さじ1、オイル大さじ4)。
・お酢 1
・オイル 4
・塩/こしょう
です。
お酢とオイルの比率は体積比です(例:お酢大さじ1、オイル大さじ4)。
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作り方も簡単。大きめのボウルにお酢を入れて、そこにオイルを少しずつ垂らしながら泡立て器で混ぜていきます。最後に塩と胡椒で味を調えればドレッシングの完成です!
親子で作るなら
ボウルと泡立て器を使った作り方でもいいのですが、小さい子どもと一緒に作るなら、タッパーウェアに材料を入れて、思いっきりシャカシャカさせてみるのがおおすめ!
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お酢とオイルを入れて、分離している状態を子どもにも確認してもらいます。「あれ?なかなか混ざらないね。蓋を閉めるから、シャカシャカしてくれる?」と子どもに自分で振ってもらうよう促しましょう。
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好きな歌を歌いながらでもいいし、数字がわかる子なら一緒にカウントダウンしてもいいですね。10秒くらい振ればもう大丈夫。「中どうなってると思う~? いくよぉーー」と、蓋をあける時は少しもったいぶらせるのがいいと思います!
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「見て見てーー!」
「あれ? とろんとしてるーー!」
「あれ? とろんとしてるーー!」
筆者の娘の反応はこんな感じでした。さっきと違うね、なんでだろう、と興味深々でした。
手作りドレッシングはアレンジ自由自在
お酢はワインビネガーやアップルビネガーでもOK、オイルももちろんお好みのオイルで大丈夫です。
パセリなどのハーブや香味野菜のみじん切りを加えてもいいし、ごま油とパクチーで中華風ドレッシングにするなど、アレンジもいろいろ可能ですよ。
パセリなどのハーブや香味野菜のみじん切りを加えてもいいし、ごま油とパクチーで中華風ドレッシングにするなど、アレンジもいろいろ可能ですよ。
まとめ
葉物野菜を手でちぎったり、ミニトマトのヘタを取ったり、子どもがお手伝いしやすいサラダ作り。でも、子どもは飽きやすいので、何度か手伝っているうちに簡単な作業にはだんだん手を出さなくなり、新しいことがしたくてウズウズしてくるはず。そんなときは、ドレッシング作りにチャレンジさせてあげてはどうでしょう? 乳化の様子はちょっとした実験感覚で子どもは楽しんでくれるはず。ますます料理のお手伝いが好きになってくれるに違いありません!