2019年08月28日 公開

子どもの「聞く力」を鍛えると「話す力」や「学力」が飛躍的に伸びる

「きちんと人の話を聞ける子になってほしい」という望みを持つパパ・ママは多いもの。「聞く力」を鍛えることで、子どもは相手の話のポイントを適切に理解できるようになり、「話す力」や学力も伸びるといわれています。小学校受験でも重視されている「聞く力」は、どのように伸ばしてあげれば良いのでしょうか。

「きちんと人の話を聞ける子になってほしい」という望みを持つパパ・ママは多いもの。「聞く力」を鍛えることで、子どもは相手の話のポイントを適切に理解できるようになり、「話す力」や学力も伸びるといわれています。小学校受験でも重視されている「聞く力」は、どのように伸ばしてあげれば良いのでしょうか。

「聞く力」は国語力の基礎!

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「聞く力」とは、相手の話を集中して聞き、その内容を正しく理解できる力のことです。

「聞く力」が弱いと、相手の話を黙って聞き続けることができず、コミュニケーションに支障をきたす場合があります。

話の内容を正しく理解できないため、やるべきことがわからなくなったり、学校の授業についていけなくなったりすることもあるのです。

また、「聞く力」が弱いということは、「聞いて理解できる語彙が少ない」ということでもあります。

語彙が不足していれば、「読む」「書く」「話す」という他の国語の能力を伸ばすのも困難です。

総合的な国語力を高めるためにも、「聞く力」を鍛えることが大切です。

子どもの「聞く力」が弱くなっている

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最近は、子どもの「聞く力」が弱くなっているといわれています。

そもそも幼い子どもは、人の話を聞けないのが普通です。子どもの脳は成長途中のため、大人の脳ほど「聞く力」がありません。

そのため、子どもの成長に合わせて「聞く力」を育む必要があるのですが、日本の教育では長らく「聞く力」よりも、自己主張や自己表現をする「話す力」を鍛えることに注力してきました。

加えて、最近はインターネットの動画やゲームなど、映像を中心としたメディアが常に子どもたちの周りにあるため、「聞く」ことに集中する経験が不足しがちです。

さらに、多忙な現代の生活の中で、子どもに投げかける言葉の多くが、「早くしなさい!」「〇〇しちゃダメ!」といった指示や命令で占められてしまうご家庭も少なくありません。

子どもが親の言葉を聞き流すようになったら要注意です。魅力のない言葉ばかり投げかけられると、子どもは「また怒られる」と耳を閉ざすようになります。

子どもの「聞く力」を育てるためには、親が意識的に子どもに働きかけていくことが必要になるのです。

1歳ごろから「聞く力」は鍛えられる

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子どもの「聞く力」は、いつから鍛えることができるのでしょうか。

個人差が大きいのですが、子どもは1~2歳ごろから、「相手には自分と異なる意見や感情があること」を理解し始めるといわれています。

「まだ小さいからわからないだろう」と思い込まずに、赤ちゃんのころから「聞く力」が育つように働きかけをしていきたいですね。

「聞く力」を育てる方法は?

子どもの「聞く力」を育てるために、日常生活の中でできることを4つピックアップしてみました。

親が子どもの目を見て話す

何か話をするときは、子どもの目を見てゆっくり話すようにします。

親と視線が合わなければ、子どもは自分に話しかけられているという意識が薄くなりますし、集中して最後まで聞こうという気持ちも育まれません。

親がかがんだり、子どもを抱き上げたりして、発言するときには相手の目を見ることからはじめましょう。

具体的な行動につながる声がけをする

子どもに注意をするとき、どのような声かけをしていますか。

「何をやっているの、気をつけなさい!」と怒るだけでは、子どもは次に同じような状況になったとき、具体的にどうしたらいいのかがわかりません。

「お水がこぼれてびっくりしたね。次からは両手でコップを持つようにしてみようか」と、次の行動につながる声かけを心がけましょう。

「アドバイスどおりにやってみたらうまくいった」という成功体験を繰り返すことで、人の言葉にしっかり耳を傾ける心が養われます。

子どもの興味に親が寄り添い、子どもの話をよく聞く

子どもに「聞く力」の大切さを伝えるためには、親自身の聞く態度を意識する必要があります。

特に、子どもが今好きなもの、興味のあるものの話をしているときは、相槌(あいづち)や質問を交えながら熱心に耳を傾けるのがおすすめです。

話を聞いてもらえたという喜びを感じることや、相手が反応してくれる楽しさを味わうことで、人と対話することへの興味関心が育ちます。

実はインタビューが苦手だったという、元キャスターの阿川佐和子さんが著した「聞く力 心をひらく35のヒント」には、「聞く力」を高める極意がたくさん載っていて、参考になりますよ。

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タイトル:心をひらく35のヒント 聞く力
  著者:阿川 佐和子
 出版社:文春新書

絵本の読み聞かせも効果的

絵本の読み聞かせも「聞く力」を育むのに効果的です。

物語を黙って聞き、新しい語彙に触れることはもちろん、子どもにストーリーを要約してもらったり、親子で感想を言い合ったりするのも、「聞く力」を鍛えるのに役立ちます。

「聞く力」を育むと伸びる能力とは?

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「聞く力」を土台にして、次のような能力も伸ばすことができます。

話す力

「聞く力」は「話す力」の元になるもの。たくさんの語彙や表現を聞いて頭に蓄積することで、豊かな言葉を使いこなせるようになります。

コミュニケーション能力

円滑なコミュニケーションのためには、「聞く力」がとても大切です。

相手の話を集中して聞き、相手の伝えたいことを深いレベルで理解できれば、その場にふさわしい会話を続けられます。

想像力・共感力

「聞く力」がつくと、人の話を黙って聞けるようになり、相手には自分と異なる感情があることに気づくことができます。

人の言葉に耳を傾け、正しく理解しようと努めることで、相手の気持ちを推しはかろうとする想像力や共感力が鍛えられます。

集中力

「聞く力がある」ということは、「自分に必要な情報をその場で選択できる」ということでもあります。

傾聴する力を鍛えることで、話を聞きながら情報の取捨選択をする集中力も伸びていきます。

学力向上

全ての学問は言葉を用いて行われます。そのため「きちんと聞ける力」は、学習をスムーズに進める上で欠かせない能力です。

よく聞いて内容を理解し、自分のものにしようとする姿勢を身に着けた子は、自然と学力も向上していきます。

作文も上手に!

「聞く力」が伸びることで、耳にする語彙や表現が自然と増えます。

そのため、自分の頭の中のイメージや思いを豊かな言葉を使ってアウトプットできるようになり、作文も上手になります。

子どもの「聞く力」を生活の中で身に着けよう

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「聞く力」は、ビジネスの場面でも重要な能力です。

聞き上手な人は相手に良い印象を与えやすく、上司や取引先とのコミュニケーションでも苦労しにくくなります。

生涯にわたって必要となるスキルですから、小さなときから少しずつ鍛えることが大切です。

現代は、親も子も勉強や仕事に、遊びにと忙しく、ゆっくり人の話を聞くという時間がつくりにくいもの。

だからこそ、毎日の生活の中で自然と子どもが「聞く力」を育めるよう、親自身の話し方や聞き方を工夫していきたいですね。

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青海 光 青海 光