夏の花の風物詩といえば「アサガオ」ですよね。成長が早く栽培が簡単だということもあり、小学校1年生での植物を育てるプログラムにも、アサガオが使われています。今回は、誰からも親しまれているアサガオの起源や歴史、栽培方法についてご紹介します。
アサガオは、実はサツマイモの仲間です
原産地は、熱帯・亜熱帯に属する東南アジアからヒマラヤ高原で、奈良時代に中国からその種子が薬として入ってきたのが、日本でのアサガオの歴史のはじまりです。
アサガオの名前の由来は諸説ありますが、「朝に咲く容花(かおばな)」説が一般的によく知られています。容花とは「ひときわ美しい花」という意味があり、その花の美しさが、当時の人々の心をいかに魅了していたかがうかがえますね。
観察日記には欠かせない!夏の代名詞、朝顔ってどんな花? – Chiik! – 3分で読める知育マガジン –
なぜ、小学1年生でアサガオを育てるの?
ではなぜ、植物を育てるのでしょうか?
それは、植物を世話しその成長に気付くことで、結果的に「自分への気付き」が生まれるからです。
子どもひとりひとりの気付きは、他者への気付きにも繋がっていきます。
こうして、植物を育てることを通して、周囲との関わり方やその大切さを学んでいくのです。
簡単!アサガオの育て方ポイントのご紹介♪
(1)種まき
・深さ1.5cm、丸みのある背中の方を上にする。
・割りばしで穴をあけ、ピンセットで種を入れる。
・土はしっかりかける。
・発芽するまで水を充分に与える。
(2)ツルを巻き付ける
・摘心する(ツルの先端を摘み取る) とボリームが出ます。
・誘引する(ツルを柱に手で巻き付けてあげる)
※アサガオは日当たりの良い場所において、土の表面が白く乾いたら朝夕の涼しい時間帯に、たっぷりと水をあげましょう。
絵本『おおかみガロとあさがお』
著者 :高見 ノッポ (作), 赤坂 三好 (絵)
出版社 :世界文化社
怖いおおかみのガロは、こぶたくんを食べようと捕まえましたが、彼の宝物のアサガオの種を見て、植えるまで待つことにしました。植えたら今度は芽が出てきて、それを見たガロはまた待つことに……。
アサガオを植えたことで興味を惹かれていく「おおかみガロ」の様子が、ユーモラスに描かれています。子どもたちきっとガロと一緒に、こぶたくんの宝物の種がどんな花を咲かせるのか、興味津々になることでしょう。
アサガオの種を植えた後の読み聞かせにいかがでしょう。
自分が植えた種がどんな花を咲かせるのか、子どもたちの想像力を膨らませる絶好のチャンスです♪
※本は絶版となりました。
小学校へ上がる前の予行練習!アサガオを育ててみよう
自分で植えた種が芽吹いたときの感動はどれほどのものでしょうか。
一生懸命世話をした植物がつぼみをつけて花開いたとき、きっと子どもたちは、特上の笑顔を見せてくれることでしょう。
ぜひこの夏、お子さまと一緒にアサガオを育てて、美しい花をたくさん咲かせてくださいね。