2016年07月29日 公開

いきものを育て生命を学ぼう!【カブトムシの飼育】

子どもたちも大好きな夏の昆虫「カブトムシ」。でもいざ飼育するとなると、どうすれば良いのか迷ってしまいますよね。今回はじめてカブトムシの飼育にチャレンジする方のために、具体的なカブトムシの成虫の飼育方法をご紹介します。

子どもたちも大好きな夏の昆虫「カブトムシ」。でもいざ飼育するとなると、どうすれば良いのか迷ってしまいますよね。今回はじめてカブトムシの飼育にチャレンジする方のために、具体的なカブトムシの成虫の飼育方法をご紹介します。

飼育の前に、まずは「カブトムシ」のことを知ろう!

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カブトムシを飼うために最初に必要なことは、まずカブトムシを知ることです。
自然の中のカブトムシがどんな生活をして何を食べているのか、その生態を知ることは、カブトムシを上手に飼うためにとても役立ちます。

(1)カブトムシは「夜行性」です。
・飼育ケースの中でも、夜に動き回ったり飛んだりします。
・羽音やケースを爪でひっかく音がします。
(2)昼間は土の中にもぐって寝ています。また産卵も土の中で行います。
(3)木の樹液を食べています。
・口の部分にあるオレンジ色のブラシのような器官で、樹液を吸い上げて食べています。
(4)尿を空中に飛ばします。(飼育ケースの中は独特の匂いがします)
(5)成虫の寿命は、2~3カ月です。長生きする個体でも、秋口には死んでしまいます。

以上のことを踏まえたうえで、次は飼育道具を揃えていきましょう!

飼育道具をそろえよう!【飼育ケースとマット】

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(1)飼育ケース
・種類……市販の昆虫飼育用のプラスチックケースでも良いのですが、オススメは、コバエなどの侵入を防いでくれるフィルターが蓋の部分に付いたタイプのものです。値段的には若干割高になりますが、季節がらコバエが寄ってきたりしますので、こちらがオススメです。
・大きさ……なるべく大きなサイズで、ゆったりと過ごせる空間を作ってあげましょう。

(2)飼育マット(土)
・カブトムシの寝床になるマット(土)で、専用のものが販売されています。メスはこの土の中に卵を産みます。

飼育道具をそろえよう!【エサとエサ台・止まり木】

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(3)エサ……バナナ・リンゴなどの果物でも良いのですが、腐りやすいのが難点です。市販のカブトムシ用のゼリーが良いでしょう。
※スイカやメロンなどは、カブトムシがお腹を壊してしまうので与えないようにしましょう。

(4)エサ台……カブトムシゼリーを置くエサ台です。ゼリーだけだと不安定なので、エサ台にセットしてあげると、カブトムシも安定してエサが食べられます。

(5)止まり木……カブトムシはひっくり返ると起き上がることができずに弱ってしまったり、死んでしまうこともあります。転倒防止用の、カブトムシが登ったり止まったりできる木を入れてあげましょう。エサ台として使えるものもあります。

(6)霧吹きスプレー……ケース内や土が乾燥しないように水を噴霧するために使用します。

カブトムシを飼育してみよう!飼い方のポイント

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それでは、用意したカブトムシの飼育道具をセットしてみましょう!

(1)飼育マット(土)は、飼育ケースの4~5割入れましょう。
(2)霧吹きでマットに水分を含ませましょう。
(3)止まり木とエサ台にゼリーをセットしましょう。
(4)これで飼育の準備は万端です。いよいよ、カブトムシを入れましょう!

最後に、カブトムシを長生きさせるコツをご紹介します。

(1)入れるカブトムシの数は、オスとメス1匹ずつか、オス1匹とメス2匹程度にとどめましょう。(オスを複数入れてしまうと、メスを争ってケガをしたり弱ってしまったりする場合があります。)
(2)エサのゼリーは毎日交換しましょう。
(3)室内や玄関などの、気温が25~30℃の直射日光が当たらない場所で飼育しましょう。
(4)土が乾燥しないように、適度に霧吹きで水分を含ませましょう。
(5)ケース内は蒸れないように。また、清潔を心がけましょう。

大切に世話してあげると、カブトムシは長生きします。
もしかしたら、卵を産んでくれるかもしれません。
そのときは、卵や幼虫の育て方を図鑑などで調べてみてくださいね。

図鑑百科「新版 くわがたむしとかぶとむし」

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タイトル:新版 くわがたむしとかぶとむし (21世紀幼稚園百科)
著者  :今森 光彦
出版社 :小学館

くわがたむしや、かぶとむしの生態が分かる図鑑百科です。
お子さま向けのつかまえ方や飼い方が詳しく掲載されていますので、飼育されるときの参考にいかがでしょうか。

カブトムシの飼育を通して、命の大切さを肌で感じよう!

お部屋の中にカブトムシがいる生活は、少し賑やかでドキドキワクワクの連続です。
観察絵日記などを描いてみると新しい発見があるかもしれません。
でも、大切に育てたカブトムシも、遅くても秋口には天寿を全うします。
そのときお子さまが感じる心の痛みはけっして無駄なものではありません。

命の尊さ大切さを肌で感じることができるカブトムシ飼育、この夏、ぜひお子さまと一緒にチャレンジしてみてくださいね。

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この記事のライター