2016年07月28日 公開

今年も夏がやってきた!花火大会について知ろう!

今年もいよいよ花火大会の季節がやってきました。全国各地でさまざまな花火大会が開催され、夜空に咲く大輪の花は私たちの心を魅了します。ところで花火大会はなぜ夏に開催されるのかご存知ですか?今回はそんな花火大会についてご紹介します。

今年もいよいよ花火大会の季節がやってきました。全国各地でさまざまな花火大会が開催され、夜空に咲く大輪の花は私たちの心を魅了します。ところで花火大会はなぜ夏に開催されるのかご存知ですか?今回はそんな花火大会についてご紹介します。

暑くて大変!なぜ花火大会は夏に行われるの?

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夏は暑くて花火を観に行くのも大変ですよね。少し涼しくなった秋頃にやってくれたらいいのにと思ったことはありませんか。
そもそも花火とは、送り盆に先祖の魂を鎮魂するために打ち上げられたとされています。

送り盆とは、先祖の霊を送り出す16日のことでご家庭では送り火を焚くことが多いそうです。
京都で有名な大文字焼も送り火の一つなんですよ。

外国から伝わった!?花火の起源

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花火の原料である火薬は、1543年に種子島に流れ着いたポルトガル人によって鉄砲と一緒に伝わったとされています。
日本ではじめて花火を見たとされているのは諸説あり、1589年に米沢城で伊達政宗が中国人から献上された花火を楽しんだという説や、1613年に徳川家康がイギリス人が献上した花火を見たという説があります。

花火大会の起源?隅田川花火大会のはじまり

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実際に花火大会が実施されたのは1733年、8代将軍徳川吉宗の行った水神祭が最古とされています。

徳川吉宗は1732年に起こった大飢饉と疫病による犠牲者への慰霊と悪霊退散を祈り、1733年の川開きの日(旧暦の5月28日)に水神祭を開催しました。
この時、両国橋周辺の料理屋たちが公許を得て花火を上げました。これが、花火大会の始まりといわれています。

それから「両国の川開き」という呼び名で1961年まで花火大会が開催され、1962年に交通事情の悪化により終了。1978年に「隅田川花火大会」という名称になって復活を遂げました。

現在では東京最大の花火大会として、たくさんの人々が来場しています。

長岡まつり大花火大会に込められた想い

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1945年8月1日にB-29大型爆撃機の攻撃により、長岡市は旧市街地の8割りが焼失し、1,486名もの尊い命が失われました。
辺り一面地獄のような惨状となり、人々は絶望と怒り、悲しみに打ちひしがれました。
この絶望から立ち上がろうと1946年8月1日に開催されたのが、長岡まつりの前身である「長岡復興祭」でした。
それ以来、空襲で亡くなった方々への慰霊や長岡再興に尽力した先人への感謝、そして恒久平和への願いを込めて毎年開催されるようになりました。

つかめ、栄光を!全国花火競技大会(大曲の花火)

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昔から花火好きな人が多い大曲。
そんな大曲の花火大会の歴史は江戸時代まで遡るといわれていますが、詳しいことは分かっていません。
1910年には「第1回奥羽六県煙火共進会」が開催され、これが全国花火競技大会の始まりとなりました。
有名な花火師が一カ所に集まり、打ち上げをするのは画期的な大会でした。
大会名が示す通り、花火師たちの競技会であり伝統と格式、最新技術を持ち寄り競い合い、現在でも70万人を越える観客を魅了し続けています。

きれいな花火に込められた想いを感じて

花火大会は一見華やかなお祭りに見えますが、由来や起源は先祖の供養やいろいろな理由で亡くなった方たちの魂の鎮魂でもあります。
亡くなった方たちが静かに眠れるように、平和への願いが伝わるように。
そんな想いを少しでも心にとどめて花火大会を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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この記事のライター