2018年2月3日 公開

正しく理解しておきたい、かずのことわざ・慣用句5選

かずの出てくることわざ・慣用句はたくさんあります。でも、実は使い方をまちがっていたり、意味をよく知らないまま使っていたりしませんか? お子さまに質問されたときに正しく答えられるよう、今回はかずを使ったことわざ・慣用句のなかから、気をつけたいものを5つセレクトしてご紹介します。

一分の隙もない

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「一分の隙もない」の「一分」とは、ごくわずかであることのたとえ。つまり、「一分の隙もない」で、わずかな隙もないことを表します。「一分の隙も見せない」とも言います。

「一分」の読み方は「いっぷん」ではなく「いちぶ」。漢字で書く場合は、「一部の隙もない」とまちがえやすいので気をつけましょう。

【使い方】
「一分の隙もないスーツの着こなし」

二兎を追うものは一兎をも得ず

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欲張って同時に二つのことをしようとしても、いい結果は生まれないことのたとえです。漢文調の響きがあることから、このことわざは子どもたちに人気があるようです。

文字と意味をあわせて見れば、「兎=うさぎ」だと理解することができますが、耳で聞いただけではわかりにくいもの。お子さまに説明する場合は、書いてみることが大切かもしれません。

ちなみに、うさぎは1匹、2匹と数えるほか、1羽、2羽と数えることも。この理由については諸説ありますが、昔、うさぎを鳥類とみなして食用にするためだったという説が有力です。

【使い方】
「あれもやりたいこれもやりたいと言っていては、二兎を追うものは一兎をも得ずになってしまう」

仏の顔も三度

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「仏の顔も三度」とは、いくら穏やかな人でも、何度も失礼なことをされると怒るという意味です。このことわざは「仏の顔も三度撫づれば腹立つる」を略したもの。つまり、三度目は怒るということになります。

よく、「仏の顔も三度まで」という言い方を耳にします。「今回は許すけど次はダメだよ」という文脈で使われますが、この場合「三度までOK」ということになり、本来の意味と違ってしまう点に注意が必要です。

【使い方】
「約束を破られてばかりで我慢の限界。仏の顔も三度です」

お子さまを叱る場合などに出てきやすいことわざですね。

三人寄れば文殊の知恵

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複数人集まって考えると、一人ではとうてい出せない、よい知恵が出るということわざです。

ところで「文殊」とは何かご存じですか?

「文殊」とは、知恵を司る菩薩のことで、凡人でも三人集まれば文殊菩薩のようなすばらしい考えが浮かぶことを表します。

ちなみに日本の三文殊は、奈良・安倍文殊院の安倍文殊、京都・智恩寺の切戸の文殊、山形・大聖寺の亀岡文殊。受験合格など学業成就を願う人々に人気です。

【使い方】
「家族会議をしたら、三人寄れば文殊の知恵で解決策が出てきた」

五十歩百歩

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多少の違いはあっても、たいして差がないことのたとえです。同じような意味のことわざ・慣用句に「どんぐりの背比べ」があります。

「50歩と100歩ではかなり違うと思うけれど……」というお子さまの素朴な疑問には、「戦場で50歩逃げた者が100歩逃げた者を笑ったが、どちらも逃げたことに違いはない」という中国の故事に由来することをぜひ説明してあげましょう。

そのなりたちによるのか、ネガティブな文脈で、つまらないこと、くだらないものなどに対して使われることが多いようです。

なお、書くときはアラビア数字でなく、「五十歩百歩」と漢数字で書きましょう。

【使い方】
「あなたもお兄ちゃんも、部屋の汚さは五十歩百歩。はやく片づけなさい」

日頃の会話に織り交ぜてみましょう

語彙力、国語力は教科書だけで身につけるものではありません。家族との毎日の会話で自然と養われていく部分も多いはず。

お子さまとの日頃の会話にも、今回ご紹介したようなかずのことわざ・慣用句を織り交ぜて、どんどん使ってみてはいかがでしょうか。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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Mariko.K Mariko.K  大学卒業後、大手雑誌社広告営業、進学塾講師を経て、結婚を期に2000年よりスペイン在住。マヨルカ島にてスペイン人の夫、中学生の娘と暮らす。バレアレス州立音楽学院高等部でパイプオルガン専攻中。東京都出身。