2018年03月28日 公開

子どもの空間認識能力を鍛えよう!簡単にできるトレーニング方法

IQの高い人・勉強やスポーツで良い結果を出す人は空間認識能力が高い傾向にあります。空間認識能力は遺伝的要素もありますが、幼児期のトレーニングで伸ばすことも可能です。家庭で簡単に楽しくできるトレーニング方法で子どもの可能性を広げてみませんか。

IQの高い人・勉強やスポーツで良い結果を出す人は空間認識能力が高い傾向にあります。空間認識能力は遺伝的要素もありますが、幼児期のトレーニングで伸ばすことも可能です。家庭で簡単に楽しくできるトレーニング方法で子どもの可能性を広げてみませんか。

空間認識能力とは?

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空間認識能力は、物体のある場所・向き・大きさ・姿勢・形・速さ・物体同士の間隔などを素早く正確に認知する能力です。視覚・聴覚と右脳の連携によって空間認識能力は発揮されます。

空間認識能力が高い子どもは、自分・ものが置かれている状況を瞬時に3次元(幅・奥行き・高さ)で認識できるので、スポーツや算数・理科で良い成績を上げやすい傾向があります。

【空間認識能力の例】
・2次元の地図を見て、地形を把握し目的地までの方向・距離感を理解する
・立体の展開図を見て完成した形が分かる
・キャッチボールで狙った場所に投げる
・バスケットボールでゴールを決める

空間認識能力を鍛えるメリット

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空間認識能力は、もともと生物が外敵から身を守るために発達した、「自分がどこにいるか」「危険がどのくらい近くに迫っているか」を認知する能力。この能力が高いことは日常生活でのけが・事故の帽防止にもつながります。

それ以外にも、空間認識能力を鍛えることで得られるメリットは多いです。

算数・数学・理科・物理など理系の勉強が得意になる

空間認識能力が高い子は、理系の勉強が得意。算数・数学では文章題・展開図を3次元のイメージにおこして考えることで、より早く正確に答えを出すことができます。

理科・物理などでは物体の移動・時間経過による状態の変化などを予測し、図・式と結びつけられるようになります。

図工・美術などのイメージ力がアップする

風景・似顔絵を写真のように立体的に表現できる人は空間認識能力が高いです。

イラスト・絵画・彫刻・版画などは「視覚から得た情報を表現し形にする」力が必要です。これらが得意・上手と言われる人は、物事を3次元的・客観的に見ることが得意な傾向があります。

視野が広くなり、球技をはじめとしたスポーツが得意に

バスケットボール・野球・サッカーなどの球技で活躍し、よい成績を上げるには、空間認識能力が必須です。「自分・チームメイト・敵の位置を把握して、移動するボールの動きを予測しキャッチする」この一連の動きを、視覚・聴覚からの情報のみで瞬時にしなくてはなりません。

空間認識能力を伸ばすことで、視野を広く持てます。自分の周りだけを見て動くのではなく、試合全体の状況と流れに合わせて動くことができるようになるでしょう。

子どもの空間認識能力をテストしてみよう

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家庭でできる簡単なテストで空間認識能力の発達度を確かめてみてはいかがでしょうか。

遊びの一環としてリラックスした雰囲気の中でのテストがおすすめです。難しいようでしたらヒント・手助けもOK。親子で楽しんで行いましょう。

図形の一面を見て全体像を把握させる

積み木やブロックを上から撮った写真を子どもに見せます。パパママが描いた絵でもかまいません。立方体・円錐・球体などの一面のみを見せて、どの積み木・ブロックに該当するか選ばせてみましょう。

保育園・幼稚園から自宅までのルートを書かせる

難しいようでしたら、目印となる建物を書いてあげてもOK。スタートとゴールの設定は自由ですが、今いる場所から知っている地点までのルートが書きやすいでしょう。

食器・おもちゃなど道具を、指示した場所にしまわせる

「このコップを、下から3番目の棚の、右から2つ目のお茶碗の隣に置いて」などと指示をして、しまえるかどうか確認してください。細かく指示することで手前・奥・上下の認知ができるかどうかも分かります。

空間認識能力の鍛え方

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建築家・外科医・スポーツ選手など、空間認識能力の高さが必要とされる職業は多岐にわたります。「地図を素早く正確に読む」「運転の得意さ」など、日常生活にも関わりの深い力です。ぜひ小さいうちから遊びを通じて伸ばしてあげましょう。

空間認識能力は特別な知育教材がなくても、家庭であるもので簡単に鍛えられます。

ブロック数え遊び

積み重ねたり、階段状にしたりして自由に組み立てたブロックをいくつあるか数えます。慣れてくると一方向から見て数を予測できるようになります。

体を動かす外遊びを積極的に行う

広い屋外で走り回って遊ぶことは空間認識能力を伸ばします。地面の凹凸・障害物を察知してバランスをとることで、物体との距離感を感覚でつかむことが可能です。けがの予防にもつながるでしょう。

部屋を整理整頓する

おもちゃを配置して整理された状態を保ちましょう。奥行きや幅を予測してものをしまうことは空間認識能力を鍛えます。整理整頓された部屋で生活することは、集中力も高める効果も。

好きなものを描く、粘土で作る

公園の植物・動物・お気に入りのぬいぐるみなど、何でも良いので好きなものを見たまま描いてみます。どう描けば立体感(見えている部分を感じさせられるか)を出せるか、試行錯誤することが大切。

イメージを形にすることが苦手な子も、繰り返すうちに、立体の形状を平面に表すコツがつかめるはずです。

人生をサポートする空間認識能力

成績・運動能力のアップに関係する空間認識能力は、大人になってからも日常生活をサポートしてくれます。

小さい頃に空間認識能力を鍛えておくと、車の運転・未知の場所への移動・道案内・職場の整理などを考えることなく、感覚でパッと正確に判断することが可能です。

親子で遊びながら空間認識能力を伸ばし、生きる力のスキルアップを目指しましょう。

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この記事のライター

AOTANAOAO
AOTANAOAO

2015年よりライターと鞄・アパレル雑貨メーカーのWEBモデルの仕事をしています。Chiik!!では幼稚園入試、英語学童、インターナショナルスクール、親子で作れる知育玩具などの記事を執筆。 教育・健康・レジャー・ファッションなど、「日常生活がより豊かに楽しく送れる」ような情報記事を書いております。