スプーンやフォーク、箸を使って上手に食事ができるようになってきたら、少しずつ教えたいのが食べ方。好きなものばかり先に食べて、苦手なものは残してしまう「ばっかり食べ」になっていませんか。日本食の基本的な食事マナーや上手に食事ができる方法を3ステップで紹介します。
子どもの食べ方、意識してますか?
「ばっかり食べ」は、自分が食べたいもの、好きなものばかりを食べてしまうと、結果としてバランスよく食べられなくなってしまうことと、マナーの問題があります。
また、ただ満腹になればよいのではなく、みんなで気持ちよく食事をすることの喜びも知ってほしいですよね。ごはんを中心にしておかずを順序良く食べる方法なら、それぞれを均等に食べられるだけでなく、美しく気持ちよく食事することができるのではないでしょうか。
正しい配膳方法
日本の伝統的な食事様式である、一汁三菜を基本とした配膳位置は次の通りです。自分を正面にして考えてくださいね。
・ごはん:左
・汁物:右
・香の物:真ん中
・主菜:右奥
・副菜:左奥
・副々菜:中奥
さっそく、上手に食事ができる方法を3ステップでご紹介しましょう。
STEP 1:左にあるものは左手で、右にあるものは右手で
わざわざ細かく配膳位置が決められているのには、食事がしやすく、美しく食べられるという合理的な理由があったんですね。
STEP 2:箸をとり、ごはん→汁物→ごはんの順序で
ご飯と汁物とおかずを順番に食べる方法として「三角食べ」を学校給食で指導していた時期もあったようです。ご飯と牛乳の場合は食べ合わせが悪いので、今は必ずしも義務ではないようですが。
STEP 3:おかずも、ごはん→おかず→ごはんの順序で
順序よく食べるメリットは?
ごはんとおかず類が口の中で混ざる「口中調味」の面も挙げられます。味の広がりや幅を楽しめるだけでなく、味わって食べることで噛む回数も増えます。
また、ひとつのおかずだけで満腹になるのを防ぐので、栄養バランスよく食べることにもつながりますね。
根気強い声がけと親の姿勢が大事
すぐにできるようにはならないかもしれませんが、根気強く声をかけることで、少しずつ子どもにも伝わっていきますよ。
まずは食事を楽しむことから
また、実は必ずこのように食べなければならない、というわけではありません。コース料理や一品料理、レストランなどの外食ではできませんし、食事のスタイルは時代や家庭によっても変化します。近年は、「食べる順番ダイエット」も注目されています。
あくまで栄養バランスや食べすぎ、食事のマナーに気をつける点が重要です。
楽しく食事の時間を過ごすことを意識しながら、食べ方についても少しずつ伝えていきたいですね。