2018年05月05日 公開

えんぴつのメリットとは?集中力を高めて学力アップ!

子どもの筆記用具として根強い人気のえんぴつ。じつは幼児期からえんぴつを使うことは、子どもに好影響を与えると言われています。えんぴつを使い続けることで得られる4つのメリットのご紹介です。

子どもの筆記用具として根強い人気のえんぴつ。じつは幼児期からえんぴつを使うことは、子どもに好影響を与えると言われています。えんぴつを使い続けることで得られる4つのメリットのご紹介です。

1.巧緻性・集中力が高められる

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えんぴつを正しい持ち方でしっかり握ることは、指先に刺激を与えます。また適度な筆圧で思い描いた通りの線・形を書こうとすることで、集中力と巧緻性も高まるでしょう。

子どもがえんぴつに興味を持ち出し、パパママの監督のもと安全に使えると判断できたら「持ち方の練習」から始めてください。

保育園・幼稚園の入園前の2歳くらいから、えんぴつデビューする子が多いようです。この時期は握力も弱く、集中持続時間は5分程度。そこで正しくえんぴつを持ち、書くことで、指先と脳の良いトレーニングになるのです。

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Early Spring / shutterstock.com

正しいえんぴつの持ち方

えんぴつを正しく持つことは、「文字がきれいに書ける」「長時間書いても疲れにくい」といった利点に直結します。小学校入学後に持ち方を矯正させることは難しいもの。幼児期からえんぴつに親しませるのであれば、正しい持ち方を徹底させましょう。根気良く教えるのは大変ですが、はじめの習慣づけが大切です。

【幼児が覚えやすい持ち方】
1.えんぴつの先から2.5cmあたりを人差し指と親指で持ちます。親指は人差し指より少しだけ後ろに置きます。

2.中指を人差し指より少し前に出して、自然に沿わせましょう。

えんぴつは紙に対して50~60度倒して書くのがちょうどよいです。

2.文字を正しく覚えられる

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ひらがな・漢字ともに正しく美しい文字を書くには、お手本通りの「留め・はね・はらい」が必須です。

力の加減で濃淡・かすれが表現できるえんぴつは、幼児の文字練習に最適。子どもの弱い握力と筆圧でも、留め・はね・はらいがしっかり表しやすいためです。

また、えんぴつはシャープペンシル・ボールペンと比べて紙との摩擦が直接手に伝わります。そのため、正しい書き順・文字の形が子どもの記憶に残りやすいとも。えんぴつを使うことで視覚と触覚を適度に刺激しながら、書く・描くことができるでしょう。

3.正しい姿勢が身につく

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前述したえんぴつの持ち方でスムーズに書こうとすると、自然と正しい姿勢をとるようになります。えんぴつに顔を近づけ過ぎたり、猫背になると手元が見え辛くなるからです。そのため自ずと背筋を伸ばし、手元から適度な距離を保つ姿勢となります。

猫背や横座りは、背骨や骨盤の歪み・内臓の圧迫につながりかねません。血流が悪くなり、目や体も疲れやすくなります。正しい筆記姿勢で集中力をキープしましょう。

【正しい筆記姿勢のとり方】
1.椅子の背もたれに寄りかからず座ります。背もたれに背中をべったりつけるのはNG。

2.机と体は握りこぶし1個分程度空けます。

足がぶらぶらしてしまうと、集中力はそがれてしまいがち。椅子が高すぎる場合、踏み台などを利用するのもおすすめです。

4.準備する能力と物への愛着が育つ

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シャープペンシルやボールペンと違い、えんぴつは使うたび削らなくてはなりません。面倒に感じることもありますが、このひと手間が子どもの「準備する能力」と「物への愛着」を育てます。

文字練習・お絵描きなどが終わったら、片付ける前に「明日すぐ使えるように、えんぴつを削っておこうね」と声かけをしましょう。先を見越して準備をする習慣づけは、小学校生活のスムーズなスタートにもつながります。

また、えんぴつは使った分だけ短くなっていくので、自分の成果(頑張り)を視覚で確認できるでしょう。詰め替え芯を入れ替えれば半永久的に使えるシャープペンシルに対して、使えば使うほど消耗していくえんぴつ。たくさん書けたら、それだけ愛着も湧く筆記用具と言えます。

正しい持ち方と姿勢は親の声かけで身につく

幼児期~小学校低学年くらいまでは「親から褒められる、認められる」ことでモチベーションが上がります。特に未就学のお子さまは、大好きなパパママに褒められることで達成感・喜びを強く感じるでしょう。

文字練習が上手にできなくても、えんぴつを正しい姿勢と持ち方で使えたら大いに褒めてあげてください。学習効果の高いえんぴつの持ち方を定着させるには、根気よく褒めることがコツです。

イヤイヤ期と重なってパパママの指導を聞かない場合、強制する言い方は避けます。「もっと背中をピーンとしたらかっこいいね」「ぐーで握ると手が疲れちゃうよ」など、促す・気づかせる言い方をしてみましょう。

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この記事のライター

AOTANAOAO
AOTANAOAO

2015年よりライターと鞄・アパレル雑貨メーカーのWEBモデルの仕事をしています。Chiik!!では幼稚園入試、英語学童、インターナショナルスクール、親子で作れる知育玩具などの記事を執筆。 教育・健康・レジャー・ファッションなど、「日常生活がより豊かに楽しく送れる」ような情報記事を書いております。