2019年01月12日 公開

個人向け国債とは?初心者向けに買い方を解説

資産運用の一環として「個人向け国債」が注目されているのは、ご存知でしょうか?「そもそも個人向け国債が何であるかわからない」「銀行預金とどう違うの?」という方向けに、基本的なことをわかりやすく解説します。

資産運用の一環として「個人向け国債」が注目されているのは、ご存知でしょうか?「そもそも個人向け国債が何であるかわからない」「銀行預金とどう違うの?」という方向けに、基本的なことをわかりやすく解説します。

個人向け国債の仕組み

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国債とは「国庫債券」の略称で、政府(国)が資金調達を目的に発行している債権のことです。国債を購入するということは、国に対して資金を貸すということ。国はその資金で公共事業などを行います。

「個人向け国債」とは、国が発行する債券を個人向けにしたものです。国に対して一定の期間、お金を投資する、といえばわかりやすいでしょうか?

投資なので定期的に利子が発生し、満期時には元本の返金を受け取ることができます。

選ばれる理由とは?

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国債は、何かと物入りでお金が入用な、リスクのとりづらい子育て世代にもおすすめ。選ばれる理由は、大きく3つあります。

(1)安全性が高い
 元本や利子など、金融機関が破綻しても国が責任をとってくれます。

(2)手軽にはじめやすい
 最低購入額は1万円から。1万円単位で購入が可能です。

(3)金利0.05%
 銀行預金では0.001%程度の金利が多いなか、個人向け国債は最低でも0.05%の保証がついています。

「安全に資産を運用したい、けれど銀行の金利ではちょっと……」という方にとってはぴったりでしょう。

商品のラインナップ

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個人向けの国債は、3種類あります。それぞれの商品の特徴を簡単に見ていきましょう。

(1)変動金利型10年満期『変動10』

・実勢金利の動きに応じて、半年ごとに適用利率が変わる(その際に受取利子の増減あり)
・実勢金利が上がれば受取利子が増え、下がれば受取利子は減る
・最低金利保証がある(年0.05%)

(2)固定金利型5年満期『固定5』

・発行時の利率が、満期を迎える5年後にも変わらない「固定金利」
・最終的な投資結果が発行時に把握できるので安心
・実勢金利の影響を受けないので、計画的な運用ができる

(3)固定金利型3年満期『固定3』

・発行時の利率が満期を迎える3年後にも変わらない「固定金利」
・「固定5」と同様、最終的な投資結果が発行時に把握できるので安心
・実勢金利の上がり下がりの影響を受けないので、計画的な運用ができる

個人向け国債Q&A

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1.どこで購入できるの?

証券会社、銀行等の金融機関で購入できます。

財務省のホームページで、都道府県別に取扱い金融機関を調べることが可能です。また、インターネット上で購入ができる金融機関を調べることもできます。

2.購入はいつでもできるの?

国債の募集期間は、1カ月ごとに定められています。
上記で紹介した3つの商品は、毎月募集が行われているのでチェックしてみましょう。(年12回)

=12月=
募集期間:平成30年12月6日~28日
発行日:平成31年1月15日

=1月=
募集期間:平成31年1月10日~31日
発行日:平成31年2月15日

3.購入するときは何が必要?

・購入代金
・預金通帳
・印鑑等
上記の用意が必要です。

また、はじめて国債を購入するときは、購入先の金融機関で新たに口座を開設します。本人確認のための身分証明書、印鑑など、金融機関によっても用意する書類が違う場合がありますので、確認してから足を運びましょう。

4.中途換金はできるの?

下記にあてはまる場合は、特例措置により中途換金が可能です。
・大規模震災に遭い、被災した場合
・保有者が死亡した場合

5.金融機関が破綻したらどうなるの?

国債なので、最後は国が責任を持って元本や利子の支払いに応じてくれます。たとえ金融機関が破綻しても権利は保護され、元本も利子も受け取れなくなることはありません。

気軽にはじめられる個人向け国債に注目

1万円からはじめられて安心の個人向け国債。銀行預金の利率よりも良く、教育資金の運用に一役かってくれそうですね。

3年、5年、10年と人生の節目にまとまった資金を受取れることも魅力です。資産運用を考えていて、個人向け国債に興味のある方は、一度金融機関の窓口で相談してみてはいかがでしょうか?

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この記事のライター