子どもの生後100日のお祝いとして行う「お食い初め」。健やかに、食べ物に困らず育つようにと願いを込める大切な行事ですが、どんなメニューを用意すればよいのかご存じですか?お食い初めの意味からメニュー、手軽に取り入れられるアレンジ法まで、詳しくご紹介します。
お食い初めとは?
地域によっては、「歯固め」や「箸初め」「箸祝い」など呼び名が異なることも。お食い初めで用意する料理も地域ごとに少しずつ異なります。パパとママの出身地の作法が異なる可能性もありますが、どれが正解・不正解というものはないので、家族で話し合ってすすめていきましょう。
なお、お食い初めは両親のみで行うところもあれば、祖父母や親戚を招待して行う場合もあります。
場所は自宅で行っても良いですし、料理や食器の準備が難しい場合は、お食い初めの御膳を準備してもらえるお店を利用してもかまいません。ただし、料亭によっては行事と重なる時期の休日や大安の日は非常に込み合います。早めに予約しておきましょう。
お食い初め当日の流れ
歯固めの儀式は行う地域と行わない地域があり、行う地域でも、さらにお食い初めの前に行うのか、後に行うのかで分かれます。どんな流れで行うのかは事前に話し合って決めておく必要があるでしょう。
お食い初めで代表的な献立
尾頭付きの魚
赤飯
お吸い物
酢の物や香の物
煮物
地域によって違うお食い初めのメニュー
たとえば北海道ではお赤飯の小豆が甘納豆になっているのが一般的。香の物も、その地域の特産品が使われることが多いようです。
また、先に述べたような基本の献立の他に、鯛ではなくホウボウを使用する家庭や、梅干しや紅白のお餅、黒豆やイクラなどを用意する家庭もあります。
歯固めの石を用意するかどうかも地域によって違います。必要な場合は、お宮参りの際に神社でもらった石や近くの氏神様の神社でいただいた石などを高杯に乗せて一緒に御膳に並べます。
お食い初めでの食事の進め方
食事は、間にご飯と汁物をはさみながら、魚、煮物、酢の物の順に進めるのが基本です。最近は各家庭で進めやすいようにアレンジしていることが多いので、あまり神経質にならなくても大丈夫。なごやかな雰囲気で子どもの成長を祝えるのが理想です。
家で簡単にできるアレンジ方法
前日に筑前煮を手作りしておけば、大人のご飯にもなり便利です。当日にバタバタしないよう、タコとワカメの酢の物も作っておきましょう。
簡単レシピ:タコとわかめの酢の物
ゆでタコ
乾燥ワカメ
キュウリ
めんつゆ
砂糖
お酢
【作り方】
(1)ワカメはぬるま湯で戻し、キュウリとタコは薄切りにする
(2)めんつゆ、砂糖、お酢を好みでブレンドして具材に混ぜるだけで完成
お食い初めの洋風アレンジ方法
コンソメスープは、ジャガイモや人参、アサリを具材にします。ジャガイモと人参を取り出して煮物として扱い、アサリ入りスープを汁物とすれば簡単に済むのでおすすめです。
ただし、一緒にお祝いしてくださる方の中にしきたりを重んじる方が多い場合には、事前に話し合っておいてください。
宅配を利用するのもOK
宅配を利用する場合には、御膳の貸し出しやメニューの内容、歯固め石の有無など、セット内容をきちんと確認しておくと安心です。式が終わったあとの食器の引き取り方法や時間も確認を忘れずに。
大切な記念日は家族で話し合って
年配の方が周りに多くいる場合は、日本の伝統行事のことを知る良い機会にもなります。さまざまな意見を参考にしながら、お子さまのためのお食い初めを用意しましょう。