2020年07月01日 公開

「YouTuberになりたい」を小学生の英語スキルアップに活かすには?

小学生の将来なりたい職業として大人気のYouTuber。もし、我が子が「YouTuberになりたい」と言ったら、どうしますか?今回は、英語のスキルを含む、子どもがYouTubeでの動画配信から学べることを紹介します。連載【翻訳家ママのバイリンガル教育】第14回です。

小学生の将来なりたい職業として大人気のYouTuber。もし、我が子が「YouTuberになりたい」と言ったら、どうしますか?今回は、英語のスキルを含む、子どもがYouTubeでの動画配信から学べることを紹介します。連載【翻訳家ママのバイリンガル教育】第14回です。

将来の夢「YouTuber」への対応

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Thais Ceneviva / Shutterstock.com
学研総合研究所が2019年8月に行った調査によると、YouTuberは日本の小学生(全体)の将来つきたい職業の第2位、小学生男子では第1位に選ばれています。 これは日本だけのことではなく、メリカやイギリスの小学生にもYouTuberは将来なりたい職業として人気です。

カナダ在住の筆者の息子(11歳)も例外ではなく、何年か前から「YouTuberになりたい」と言っています。正直なところ、最初に息子にYouTuberになりたいと言われたときは、3歳頃に「レスキュー隊になって人を助けたい」と言ったときのほうがしっかりしていたと感じてガッカリでした。

息子は「YouTuberは楽しく動画を作って、お金持ちになれる」と考えていたようなので、人気YouTuberになって、お金を稼げる人は少ないということを何度も説明しました。

それでも息子のYou Tuber熱は収まりませんでした。小学6年生になったころから、友人たちがYouTubeに動画をアップロードしているという話を息子から聞くようになり、息子本人もYouTubeでゲーム実況の動画を作ってみたいと言うようになりました。

実際に体験して気が付くこともあるかと思い、5か月ほど前に動画を作る許可を出しました。

YouTubeで発信することで英語が身につく?

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視聴者への語りかけでプレゼン能力がアップ

筆者の息子は英語、フランス語、日本語を話しますが、YouTubeで作っている動画はすべて英語です。

これは、彼の好きなゲーム実況の動画が英語なので自然にそうなったのかもしれません。実際に息子のゲーム実況を聞いていると、普段見ている人気YouTuberの実況を参考にしているのが分かります。ゲームをプレイするだけではなく、英語で視聴者に向けて話しかけることは、プレゼンテーションの練習にもなると感じています。

動画作成が英語の読み書きの学習に

息子がYouTubeの動画を作り始めて、動画の作成が英語の読み書きの学習にもつながることも発見しました。動画作成のツールの表記は英語になっていますし、使い方を知りたければ英語で調べることになります。

動画にテロップを入れたり、タイトルをつけたりするときは、英語の綴りや文法にも気をつけなくてはいけないです。動画を見てもらうために説明欄に書く文章も工夫する必要があります。

小学生がYouTuberを体験するメリット/デメリット

Photo by author (157689)

via Photo by author
英語力の向上以外で感じている小学生がYouTubeの動画を作成するメリットをいくつか紹介します。

まず、ITスキルが身につくことです。パソコン操作になれ、録画したゲーム動画を切り取ったり、音楽を入れたり、いくつかの動画をつなげて1本の動画を作ったりなど、動画編集作業を通してさまざまなことが学べます。息子の場合は、友人や他のYouTuberから刺激を受けて新しいことに挑戦しています。

親にとっては子どもにインターネットリテラシーを教える機会にもなることもメリットです。まだ、親から許可を得なくてはできないことが多く、素直に話を聞く小学生だからこそ、インターネットのルールを伝えやすいです。

そして、実際にYouTubeで動画を配信してみる最大のメリットは、YouTuberを仕事にするのは簡単ではないことに気がつけることです。動画の再生回数は一桁のことが多く、たくさんの人に届けるのがどれだけ大変なのかがわかります。

動画作成のデメリットは、スクリーン時間が長くなることです。しっかりした動画を作ろうとすると、どうしても編集に時間がかかってしまいます。突然「やめなさい」というのではなく、「あと10分」など具体的にやめる時間を伝えるようにしています。

YouTubeに動画をアップロードするときのルール

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Robert Kneschke / Shutterstock.com
息子がどのような動画を作成するかについては、筆者や夫はほとんど口出ししませんが、ルールは決めてあります。とくに気をつけるように言っているのは、動画に以下のような個人情報を含めないことです。

・顔を出さない
・本名や年齢を明かさない
・住んでいる場所が特定できるような情報を含めない

個人情報以外の部分では、言葉遣いに気をつけることです。ゲーム実況なので、英語のスラングを使うことはありますが、あまりに汚い言葉を使っているときは注意します。また、ツールなどをダウンロードしなくてはいけないときは、必ず親の許可を取ってからにすることも約束しています。

そして、動画作成は、宿題など、やるべきことが終わってからするのもわが家のルールです。

親ができる子どものYouTube動画作成のサポート

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fizkes / Shutterstock.com
良かれと思って動画にいろいろ口出しすると、やる気をなくしてしまいます。実際のところ、動画作成を始めたばかりのころにあれこれ言い過ぎて煙たがられました。

今は、ルールを守っていれば、基本的には息子の好きなように動画を作らせています。だからと言って、無関心になるのではなく、親が一番の視聴者であり、ファンであるようにしています。

YouTubeと上手に付き合って英語スキルを磨く

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Zurijeta / Shutterstock.com
息子がYouTubeの動画を作成するまでは「YouTuberになりたい」に、ネガティブな感情を持っていました。けれども、実際に動画作成をはじめてみると、英語やITスキルの向上など、たくさんのポジティブな面が見えるようになりました。

もしおうち英語に取り組んでいるご家庭で、お子さまがYouTubeに興味を抱いているようなら、英語力を磨くチャンスかもしれません。お子さまのYouTubeに対する情熱と英語のスキルアップを組み合わせた取り組みに、ぜひ挑戦してみてください。

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翻訳家ママのバイリンガル教育

著者:LOA
カナダ在住歴17年の英日翻訳者・フリーライター。Web媒体で子育てや教育に関する記事を多数執筆。プライベートでは11歳の男の子の母。母子は日本語、父子はフランス語、夫婦は英語で会話をするというマルチリンガルファミリー。知育マガジンChiik!にて「翻訳家ママのバイリンガル教育」を連載中。

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WRITER

LOA LOA カナダ在住の英日翻訳者・フリーライター。Web媒体で子育てや語学学習についての記事を多数執筆。8歳の息子が0歳のときからはじめた絵本の読み聞かせは、今では私たちの生活になくてはならないものになっています。これまでに息子と読んだ絵本や児童書は、日本語、英語、フランス語を合わせて数千冊。息子が笑顔になる絵本を見つけるのが喜びです。