2017年05月11日 公開

フロッタージュで6月の制作&自分だけの宝物採集!【小山一馬の簡単廃材工作】

何気なく生活をしていると色々な物を見逃しがちですが、気に留めて注目すると、あんな所にこんな物が!とか、こんな所にあんな物が!なんてビックリするような発見をします。また、大人と子どもでは目の高さが違うので、子どもから思わぬ発見を知らされることもありますよね。今回はフロッタージュという技法を使って6月の制作と、それを応用した宝物採集をしてみましょう!

何気なく生活をしていると色々な物を見逃しがちですが、気に留めて注目すると、あんな所にこんな物が!とか、こんな所にあんな物が!なんてビックリするような発見をします。また、大人と子どもでは目の高さが違うので、子どもから思わぬ発見を知らされることもありますよね。今回はフロッタージュという技法を使って6月の制作と、それを応用した宝物採集をしてみましょう!

フロッタージュって、なんだ??

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まずは6月の制作として、フロッタージュで制作した紫陽花の葉に、折り紙で制作したカタツムリを組み合わせてみました。
ところで、フロッタージュって何でしょう? フロッタージュとは、凸凹した物の上に紙を置き、クレヨンや色鉛筆などで表面をこすり、凸凹した形を写し取る技法の事です。フランス語の「frotter(こする)」に由来します。日本では「こすりだし」と言われている技法です。
6月の雨が多い時期は室内で楽しみ、雨が上ったら屋外で楽しみましょう!!

フロッタージュの材料

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材料
・コピー用紙(A4程度。柔らかくて薄い紙が向いているので、半紙などでも良い。画用紙は硬くて厚いので不可。)
・葉(画像は紫陽花の葉ですが、違う葉でも構いません。)
・折り紙(カタツムリ制作用)
・のり(テープのりがあると手が汚れません。) 
・はさみ

葉を使ってフロッタージュを実践しよう!

フロッタージュ部分の制作

①紫陽花の葉を採取します。茎の部分が太いとフロッタージュの邪魔になるので切り取ります。
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②机の上に紫陽花の葉を置いたら、上からコピー用紙を被せます。この時、カタツムリを配置するスペースを考えて、紫陽花の葉を置いてください。
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③好きな色のクレヨンで、コピー用紙の上から紫陽花の葉をこすります。重ね塗りをすると綺麗な作品になるので、薄い色のクレヨンから先に使いましょう。この時、なるべくクレヨンを横に寝かせてこすると、上手くいきます。
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④違う色の組み合わせも制作して、フロッタージュ部分の完成。
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折り紙でカタツムリを作り、紫陽花の葉に乗せてあげよう

カタツムリ部分の制作

①好きな色の折り紙とクレヨンを使って、カタツムリを制作します。殻と胴体は別に作って、テープのりで接着。
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②フロッタージュで制作した紫陽花の葉の上の好きな場所に、テープのりでカタツムリを接着して完成です。雨の別パーツを作って接着したり、何か自由に絵を描いても良いでしょう。
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遊び方の工夫

折り紙で制作したカタツムリを、フロッタージュで制作した紫陽花の葉に接着する前に、カタツムリを親子でそれぞれ持ち、紫陽花の葉の上で散歩させたり、お話を作りながら会話を楽しみましょう。別パーツで雨を作っておき、自由に置いていくのも面白いと思います。一通り遊んだ後は、「カタツムリさんとたくさん遊んだから、もう紫陽花の葉に休ませてあげようね!」等と会話をしながら紫陽花の葉の上に接着しましょう。

フロッタージュで、自分だけが見つけた宝物を採集をしよう!

カタツムリの制作は主に室内で作業するのに対し、宝物探しの制作は屋外での作業が主になりますので、制作記事の後の注意事項も良く読んでください。

①クレヨンとコピー用紙を数枚持ち、室内や屋外の凸凹がある表面を見つけに行き、面白い表面を発見したらフロッタージュ技法で採取します。

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・マンホールの表面や・・・
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・石の壁の表面や・・・
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・滑り止めの処理がされた階段の表面や・・・
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・鍵穴の表面など・・・。

②採取してきたフロッタージュ作品を、はさみで切り取りパーツにする。

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③新しいコピー用紙や色画用紙などに、切り取ったパーツを再構成し、テープのりで接着する。
完成作品を額に入れて飾るのも良いでしょう。
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遊び方の工夫

・室内や屋外でフロッタージュをする時の導入として、「宝物を探しに行こう」「自分だけが見つけた」「秘密の場所」等キーワードを入れて声掛けしてみましょう。見本を見せて、「こんなの見つけちゃった」「どこにあるのかは秘密」「見つけてみよう」等の声掛けをしても良いでしょう。フロッタージュをする前に子どものワクワク感を演出してください。

注意事項

・フロッタージュの作業中、コピー用紙からクレヨンがはみ出し対象物を汚してしまわないように、コピー用紙の中心部分でこすりだすよう注意してください。
・特に屋外での採取には、危険な場所がないか、車の進入や往来がないか等の下調べや注意が必要です。宝探しに夢中になり、車の下に入ったり、危険な場所に侵入してしまうと、重大な事故に繋がりかねません。

環境づくりにおける、想像力の大切さ

前回の「かっとびこいのぼり!」の制作記事でも触れましたが、大人の役目として、「遊びを通して子どもに何を学ばせるのか?」ということまで考えることが大切であると同時に、子どもが遊ぶ環境も一緒に整えてあげることが大人の役目だと思います。
「何処でも」「自由に」ではなく、場所の下調べをし、遊ぶ範囲内を限定し、その範囲内にどんな危険が潜んでいるのかを想像し排除する、もしくはその場所を回避する必要があります。子どもの目線は、当然ながら大人の目線より低いところにあるので、大人が見て大丈夫だと思っていると、思わぬ場所に侵入し怪我をしてしまうかも知れません。
また、子どもがしゃがんでいたら、車を運転しているドライバーは気が付かないかもしれません。大人も子どもの目線に立ち、子どもの気持ちや動きを想像し、何が危険なのかを十分考えて環境づくりをした上で、自由に活動、制作させることが大切だと思うのです。

作者プロフィール

小山一馬
造形作家/武蔵野短期大学幼児教育学科准教授
主にダンボールなどの廃材を使用して作品を発表しながら、
幼児教育者を育成する短大にて、図画工作などを教えています。
表参道ヒルズ「キッズの森」にてワークショップを定期的に開催中!
詳しくは表参道ヒルズホームページの「イベント&トピック」をチェックしてみてください!

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター