知育玩具の定番中の定番が積み木です。シンプルで奥が深く、赤ちゃんから就学前まで長く遊べて学べる積み木は、子どものさまざまな能力を伸ばしてくれます。今回は年齢別の積み木の遊び方、楽しみ方を紹介します。
シンプルで長く遊べる積み木
中でも積み木は、想像力や応用力を働かせ、自由に遊び方を編み出すことができるので、乳幼児期にはもってこいの知育玩具です。
さらに、積み木は指先を使うため、手先の器用さを鍛えることができます。形を組み合わせることで、空間認識力なども高めることができるでしょう。
さまざまな効果が期待できる積み木遊び。お子さまの年齢に合わせて取り入れてみてください。
【0歳】五感を働かせて
おすわりができるようになったら、パパママが積み木を積み上げて、わざと壊して見せるのもよいでしょう。何度か見せるうちに、赤ちゃんは自分から手を出し積み木を壊すように。
また、積み木を触るうち、積み木同士を打ち鳴らす動作をするようになるかもしれません。積み木同士をぶつけると音が鳴るということは、赤ちゃんにとっては大発見。こうした新しい発見を積み重ねることで、あらゆる物事を学んでいきます。
【1~2歳】積み上げたり見立てたり
まずはパパママがお手本を見せ、お子さまの「やってみたい」という気持ちを引き出しましょう。最初はなかなかうまくいかないかもしれませんが、少しずつ積み上げることが上手になります。
またこのころになると、積み木を車や食べ物など、何かに見立てて遊ぶことも。お子さまの想像の世界を共有し、一緒に楽しんでみましょう。さらにお子さまの想像力が促されるのではないでしょうか。
【2~3歳】なかまあつめ
こうした積み木遊びの合間に、積み木を使った「なかまあつめ」をしてみてはいかがでしょうか?
例えばパパママが三角の積み木を手に取り、「これとおなじのはどれ?」と声をかけます。最初は「これだよね。」と答えを見せてあげて、あとは徐々に子どもが答えられるように導いていきましょう。
カタチがおなじ、色がおなじ、組み合わせがおなじ、色々な「なかま」があつまります。こうした「なかまあつめ」は論理的思考力の基礎で、こうしたことを幼児期の遊びで体験として伸ばすことはとても重要です。
ときには、「なんでこれとこれがおなじなの?」とパパママが思ってしまうなかまを見つけるときがあります。そんなときは子どもの答えを否定せず、理由をきいてみてください。
「ここ(この角度)からみたらおなじ(四角)」だったり、大きさや重さ(量)がおなじだったりして、あらためてわが子の着眼点の良さに驚いたりすることもあります。もちろん、そんなときを見逃さずほめてあげたいですよね。
【4歳以上】大きい・小さい・同じ~1対1対応
大きい・小さい・同じ
「どっちがおおきい?こっちがおおきいね」
声を出して質問と答えを伝えるのがポイントです。
「なんでだろう?かぞえてみよう。いち、に、さん、、、こっちはいち。やっぱりこっちのほうがおおいね。」
数がわからなくても、こうした声と目で見える量の違いは、子どもに届くものです。
「おおきい、ちいさい」「おおい、すくない」からはじまり、「たかい、ひくい」「おもい、かるい」など子どもは遊びや生活の中で「量」に関する言葉と概念を学んでいきます。
1対1対応
「このおうち、いくつできるかな?」
と子どもに問いかけてみてください。
子どもは1組1組ていねいに組み合わせていきます。ときにはどちらかが足りないことも。
こうしたことでも、四角と三角、どちらが多いか、目で見て手を動かして、体験により習得します。数の数え方を、概念で教え込むよりも、体験で学べることはとても貴重です。
積み木遊びはこうした量を学ぶきっかけとして、とても適しています。