『はらぺこあおむし』をご存知ですか?絵本好きなら誰もが知っている世界的名作です。実は英語の原文が併記されたバージョンもあるんです。とても平易な表現なので、英語の学習を始めた子どもでも楽しく読むことができますよ。
世界的絵本作家の代表作で英語レッスン!
著者 :文・絵 エリック・カール,翻訳者 もり ひさし
出版社 :偕成社
『はらぺこあおむし』の作者であるエリック・カールさんは「貼り絵の魔術師」とも呼ばれる世界的絵本作家。
本作は出版からおよそ半世紀、世界中の言語で翻訳された絵本の古典です。日本でも1976年の初版から現在まで400万部に達するという大ベストセラーとなっています。
個性あふれる絵!貼り絵が生み出す独特の世界
絵筆やデジタルペイントでは出せない立体感あふれるビジュアルは子どもの眼を釘づけにします。『はらぺこあおむし』でも貼り絵の技法を存分に発揮。
大胆な色使いの妙味、でこぼことして野趣に富んだ輪郭。まだ言葉を話せない乳児でもきっと強い興味を示すことでしょう。
やさしくリズミカルな英単語の連続!
こんな感じのやさしくリズミカルな英文で物語は進んでいきます。食べ物や曜日といった初歩的な英単語がほとんどなので投げ出す心配も少ないでしょう。
もっとも「chocolate cake はわかるけど、その前にくっついてる piece of~ってなあに?」といったように、ちょっと難しい表現でつまずくこともあるかもしれませんが、意味がわかるまで気長に待ちましょう。
親御さんにとっては、子どもの読み方の移り変わりを観察できるのも楽しみの一つですよね。
仕掛けにびっくり!かわいい絵に笑顔!
仕掛けの最後のあたりには「he had a stomachache!」の言葉どおり、おなかいっぱい食べてしまったあおむしのかわいすぎる描写があって大笑い!
ラストが近づくにつれて表現もステップアップ!
英文は少し難易度があがり、「he nibbled a hole in the cocoon, pushed his way out」というような難しい一文も出てきますが大丈夫。
訳者、もりひさしさんによる平易な日本語訳によって、小さな子どもでも一読して理解できるようになっています。
絵本から入る英語学習は効果大!
子どもにとっては、絵本は物語と絵を楽しむものですが、少し年齢を重ねると次第に言葉の表現にも興味の対象が広がっていきます。二カ国語版が真価を発揮するのはまさにそのとき。
大好きな絵本は何度でも繰り返し読むのが子どもの習性ですので、英語の表現もいつのまにかどんどん覚えてしまいますよ。