子どもの英語学習を始めたいけれど、何から手をつけたらいいのかわからない人に。自身の娘さんを大分の公立高校からハーバード大学に進学させた廣津留真理さんの著書『ひろつるメソッド 子ども英語 Don Don English!』を使って、母子で自宅学習に挑戦しました。
「ひろつるメソッド」とは?
著者:廣津留 真理
出版社:主婦の友社
著者の廣津留真理さんは、公立高校からハーバードに現役合格し、名門・ジュリアード音楽院とともに首席で卒業したという娘さんを育てた方。英語教室の代表も務めています。「ひろつるメソッド」とは、そんな廣津留さんが実体験をもとに確立した英語学習法で、ゼロから英語を始めた小学生が1年で英検3級以上の力をつける勉強法として注目されています。
「すごいけど、集中力のないうちの子には無理じゃない?」と思いつつ、気になったのは以下のようなポイントが紹介されていたからでした。
書き取り、文法、ゲーム、和訳のない学習法
幼い子が言語を学ぶのに、たとえ母国語でも、文法や書き取りから入るのは不可能ですよね。英語ゲームは、親の私のノリがそれほどよくないので、ハードル高いです(笑)。また、私も若い頃に英語を学んでいるので、和訳が邪魔であることはよくわかっています。
堅苦しい「勉強」スタイルをとらずに、子どもが楽しく学べるならそれが一番ですよね。コンセプトに共感できたのが、この本を手に取った一番の理由でした。
1日10分でOK!集中力がない子も続けやすい
この本にある「ひろつるメソッド」は、Apple(りんご)などの簡単な単語から会話文まで、CDの音声を聞き、文字をなぞりながら読み進めるというもの。1日分はそれほど多くないので、10分でOKなのです。
問題は、1日10分をどのタイミングで習慣化するか。我が家では、最初はおやつ前に設定しましたが、おやつが食べたくてウズウズしてしまうので、おやつ直後の機嫌のいい時間に変更しました。
スマホですぐにその日の音声が聞けるようにし、1日分が終わったら子どもの好きなスタンプを押します。スタンプは長男の好きなキャラものなど数種類を用意したら、イマイチやる気がないときもスタンプ押したさに10分辛抱してくれました。
わからなくても、覚えられなくても、進んでOK!
3カ月で1冊すべて終わったら、また最初から繰り返すシステムなので、一回目はほとんど覚えられていなくたっていいのです。レベル的には「英語ゼロから小学4年分+中1終了レベルまで」なので、後半になると未就学児には難しいのは確か。
でも、入門なのですから、とりあえず先に進めばいいのです。1日10分でも、英語に触れていることは確かなのですから。
親子で一緒に「続ける」「やり遂げる」体験として
やり遂げられたときには、母子のいい成功体験になると期待しています。もちろん、英語力にもプラスになっているはず。そんな、ゆるいけれど信頼できる本だと思いました。