2016年07月27日 公開

カブトムシ採集確率90%!関東の穴場スポットとコツ、準備物

現代の子どもたちは、カブトムシを見て触れる機会が減ってきました。生き物と触れ合う体験は子どもの心を育みます。今年の夏は自然体験できる機会を子どもに与えてみませんか?そこで関東でカブトムシが採集できる穴場スポットをはじめ、採集のコツや準備物などをご紹介します。

現代の子どもたちは、カブトムシを見て触れる機会が減ってきました。生き物と触れ合う体験は子どもの心を育みます。今年の夏は自然体験できる機会を子どもに与えてみませんか?そこで関東でカブトムシが採集できる穴場スポットをはじめ、採集のコツや準備物などをご紹介します。

興味が広がる!カブトムシの生態を知ろう

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昆虫採集がはじめての子どもにおすすめの昆虫は「カブトムシ」です。
いつの時代になっても昆虫の王様として人気を集めています。採集へ行く前にカブトムシの生体を子どもと一緒に勉強しておきましょう。

まず「カブトムシはいつ採集できるのか?」ですよね。
関東のカブトムシは大体6月下旬~7月中に現れます。繁殖活動により、7月上旬にオスが増え下旬だとメスが多くなります。人気のオスを狙いたいなら7月上旬がねらい目です。

またカブトムシは夜行性です。午後7時30分頃から午前4時30分頃が特に活発に動いている時間帯になります。
カブトムシを見つける際は樹液まわりや木の根元、街灯など明かりのあるところを中心に探してみましょう。カブトムシは光のある方向へ向かって飛ぶ習性がありますので、意外と近くの街灯付近で群がっていることもあります。

子どもと一緒に準備をする楽しみを

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山には蚊や蜂がいますので帽子と長袖、長ズボンを着て出かけましょう。虫よけスプレーなども忘れずに。軍手もあると採集するときに便利です。そのほか虫あみや虫カゴ、懐中電灯を準備します。できれば両手のあくヘッドライトがおすすめです。

より効率的にカブトムシを採集したい場合はトラップを仕掛けてみましょう。
その名も「バナナトラップ」です。やり方はバナナ1房を皮ごとぶつ切りにしジップロックへ入れます。次に焼酎200ccと砂糖大さじ10、ドライイースト大さじ1をバナナに混ぜ日当たりのよい場所に6~8時間放置すれば完成です。日没前の夕方、樹液が出ていない木に直接塗りましょう。

塗る木はカブトムシを採集する木でなくても問題なしです。なるべく太くてゴツゴツした表皮の木を選び、風年のよい一本木を選ぶとなおよいです。
塗布する際は、ビニール手袋を着用してから行いましょう。採集する時間は4~6時間後がおすすめです。

【東京都】都会のオアシス「等々力渓谷」

等々力渓谷|写真素材なら「写真AC」無料(フリー)ダウンロードOK (105665)

世田谷区のど真ん中にあり、渋谷から電車で20分とアクセスも良い「等々力渓谷」は、東京23区で唯一の渓谷として有名なスポットです。東京の名勝に指定されており、自然も豊富。周辺より3~4度ほど気温が低いため、夏の暑い日に涼を求めてくる人も多い都会のオアシスです。

多摩川に向かって流れる谷沢川沿いを散策する遊歩道には、うっそうと木々が生い茂り、コナラやケヤキなどカブトムシが好む木々が多く植生されています。カブトムシは、朝早く採集するもの……と思いがちですが、日中、陽が当たらない木の枝で休んでいることも多いので、探してみてくださいね。

【所在地】
東京都世田谷区等々力1-22、2-37~38
 
【アクセス情報】
東急大井町線「等々力駅」下車徒歩5分

【東京都】肥沃な土壌にはカブトムシの幼虫も!「東村山中央公園」

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topimages / Shutterstock.com
通産省の機器試験場の跡地だった「東村山中央公園」は、武蔵野の自然が色濃く残る都立公園です。園内は、見どころも満載。春はお花見、夏はマイマイ池で水遊び、さらに季節を通しての野鳥の観察など、四季折々で楽しめます。しかも駅から歩いて5~6分という立地の良さで、週末は多くの親子連れでにぎわっています。

広大な敷地の園内は、東西に渡って雑木林を有しています。この雑木林には、クヌギの木はもちろん、コナラやヤナギなども多く植生。昼間に樹液の出ている木を探して、夜や早朝に懐中電灯を持って採集にでかけてみましょう。また肥沃な土壌には、カブトムシの幼虫がいることも。腐食が進んでいる倒木や、陽が当たる場所等で発見されることも多いようなので、探してみてはいかがでしょうか?

【所在地】
東村山市富士見町5丁目・美住町1丁目

【アクセス情報】
西武多摩湖線「八坂」下車 徒歩6分
JR中央線「立川」北口から西武バス 久米川行き「合同宿舎前」下車 徒歩6分

※駐車場あり
10台程度のため、なるべく公共機関をご利用ください

【東京都】ライバル多し!高確率で出現する「石神井公園」

File:Shakujii Park - path - may 10 2015.jpg - Wikimedia Commons (106450)

Nesnad / CC BY-SA 4.0
練馬区にある石神井公園は、閑静な住宅街の中にある都立公園です。石神井池、三宝寺池といった2つの池を有し、平日は、落ち着いた雰囲気の中でボートに乗ったり、野鳥観察をしたり。ゆったりと公園散策を楽しむ方の姿が見られますが、休日ともなると、子どもたちが元気に遊ぶ姿が多く見られ、大勢の家族連れでにぎわう人気のスポットです。隣接の松の風文化公園には芝生広場があり、小さなお子さん連れの家族におすすめ。

石神井公園には、「くぬぎ広場」と呼ばれるカブトムシが好む木々が多く植生されているスペースがあります。この広場で、多数のカブトムシ目撃情報があり!夜中~早朝にかけて、高い確率で採集できますが、その分、ライバルたちも多いので、目を凝らしてがんばって見つけてくださいね。

【所在地】
練馬区石神井台一・二丁目、石神井町五丁目

【アクセス情報】
西武池袋線「石神井公園」下車 徒歩7分
西武新宿線「上井草」より長久保行きバス「三宝寺池」下車、石神井公園行きバス「石神井公園」下車
※駐車場あり(有料)

【神奈川県】ホタルが生息するほど自然豊富な「こども自然公園」

File:Kanazawa-Shizen-Koen Park 01.jpg - Wikimedia Commons (106487)

By Quercus acuta [CC0]
横浜市旭区にあるこども自然公園は、通称「大池公園」とも呼ばれ、市内の公園の中でも最大級の面積を誇ります。ロングすべり台や巨大アスレチックをはじめ、敷地内には動物と触れ合える「万騎が原ちびっこ動物園」を併設。それらを求めて、遠方から出かけてくる家族連れも多く、一日中遊べる魅力的な施設です。

自然が豊富なこども自然公園は、ゲンジボタルの生息地としても有名なスポットです。雑木林が多く見受けられ、甘い樹液を求めてやってくるカブトムシが多数目撃されています。他のスポットで採集できなかった親子連れがリベンジでやってくることも多いとか。わかりづらい場合は、カブトムシ同様に甘い樹液を求めて舞う蝶々を目印に、探してみてくださいね。カブトムシがいる可能性もありますよ。

【所在地】
神奈川県横浜市旭区大池町65-1

【アクセス情報】
相鉄線「二俣川」駅南口下車 徒歩20分
相鉄バス「二俣川駅南口」から旭1・旭6系統「万騎が原中央」または「万騎が原大池」下車徒歩3分
相鉄線「南万騎が原」駅 徒歩7分
※駐車場はありますが、イベントや季節によっては混み合うため、できるだけ公共交通機関をご利用ください。

【埼玉県】五感が刺激される「水子貝塚公園」

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京浜にけ/CC BY-SA 3.0
国の史跡に指定されている公園です。広々とした芝生広場や復元された竪穴式住居があるほか、発掘時に出土した種から育った緑あふれる森で自然体験ができます。

カブトムシが採集できる場所はバーベキュー広場、キャンプ場付近の木です。よく見ると樹液が出ている木がたくさん。かなりの確率でカブトムシが採集できます。家族そろってキャンプをするのもよいですね。明かりをつけていると、自然とカブトムシが飛んでくるかもしれませんよ。

【所在地】
埼玉県富士見市大字水子2003-1
【開園時間】
午前9時~午後6時(4月~9月)
午前9時~午後5時(10月~3月)
【休園日】
なし
【アクセス情報】
東武東上線みずほ台駅から徒歩15分

【千葉県】仕掛けを見に行く楽しみ「松虫姫公園」

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松虫姫伝説の「松虫姫」の名にちなんで付けられた歴史ある公園です。伝説の「牛むぐりの池」があることでも知られています。トイレや駐車場、健康遊具が完備されている公園なので、子どもと一緒に行きやすい公園です。

こちらもかなりの確率でカブトムシが採集できますが、トラップを仕掛けておくのもおすすめです。その場合、早朝の時間帯に合わせて仕掛けてみましょう。日が沈む夕方~夜にかけて見に行くと、トラップにかかった多くのカブトムシと出会えるかもしれません。

【所在地】
千葉県印西市松虫( 舞姫三丁目2番地1ほか)

【アクセス情報】
印旛日本医大駅出口から徒歩6分

【千葉県】棚ぼた的な採集も!?ふなばしアンデルセン公園

photo by Hiromi Asano (108297)

via photo by Hiromi Asano
「みにくいアヒルの子」などで有名なデンマークの作家、H.C.アンデルセンの童話の世界観を表現した「ふなばしアンデルセン公園」。関東の超人気スポットの1つです。

東京ドーム6個分に相当する30haの広大な園内は、5つのゾーンに分かれており、カブトムシが採集できるのは、その中の1つ「自然体験ゾーン」。森のアスレチックがある「ワンパク王国ゾーン」の北西部に位置し、既存の樹林地や湿地を活かして作られました。クヌギなどの広葉樹が多いので、木々をよーく探してみましょう。

カブトムシ目当ての家族連れも多いスポットのため、目立つところにいるカブトムシは、競争率高し!でも、小休憩したベンチの下にいたりと、棚ぼた的に採集できるのもこのスポットの利点。開園時間が決まっているので、日中しか採集ができませんが、高確率で出会えると評判ですよ。

【所在地】
千葉県船橋市金堀町525

【アクセス情報】
新京成線「三咲駅」からバス「セコメディック病院」行きで約15分「アンデルセン公園」下車徒歩1分
※駐車場あり
ただし1回500円

自然体験は将来子どもの大きな財産に

子どもたちが自然や生き物と触れあうことは、将来大きな財産になります。自然の厳しさや優しさを学び、普段の生活では習得できなことがたくさん。子どもの知的好奇心や探究の芽が育つきっかけにもなります。

カブトムシ採集は、手軽に行える昆虫採集でもあります。パパママも童心に返って、子どもと一緒にカブトムシ採集を楽しみましょう。

\ 手軽な親子のふれあい時間を提案中 /

この記事のライター