七五三や初詣などで神社に行くと、必ず目にする狛犬。お子さまから「ねえ、どうして神社には犬がいるの?」と聞かれたとき、あなたは答えられますか?そもそも狛犬とはなんなのか、お子さまの疑問に答えられるよう神社に行く前にちょっと知識を深めておきましょう。
狛犬は魔よけのために置かれた獣の形をした像
via www.photo-ac.com
狛犬は元々は朝鮮半島の高麗(こま)から渡来したと言われています。
神社やお寺の入口、本殿、本堂の正面左右に向かい合わせ、あるいは守るべき寺社に背を向けるように一対を置き、威厳を添え魔よけとされました。
神社やお寺の入口、本殿、本堂の正面左右に向かい合わせ、あるいは守るべき寺社に背を向けるように一対を置き、威厳を添え魔よけとされました。
また、昔は魔よけとしてだけでなく、宮中の門扉や几帳、屏風などの動揺するのをとめるためにも用いられました。
狛犬と呼ばれるけれど、実は犬ではない!?
一般的には「狛犬」と呼ばれる獣の像。しかし、よく見ると私たちの身近にいる犬とは違うような気がしませんか?
それもそのはず、実は狛犬の片方は獅子なのです。インドで守護獣として置かれたライオン(獅子)の像が、仏教とともにシルクロードを通って中国に入り、北朝鮮を経て日本に渡ってきました。
最初は6世紀ごろに渡ってきた狛犬。奈良時代は二頭とも獅子だったのが、平安時代のはじめに「獅子」と「狛犬」の組み合わせになったそうです。
それもそのはず、実は狛犬の片方は獅子なのです。インドで守護獣として置かれたライオン(獅子)の像が、仏教とともにシルクロードを通って中国に入り、北朝鮮を経て日本に渡ってきました。
最初は6世紀ごろに渡ってきた狛犬。奈良時代は二頭とも獅子だったのが、平安時代のはじめに「獅子」と「狛犬」の組み合わせになったそうです。
ここでわかる、獅子と狛犬の見わけ方
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実は獅子と狛犬の組み合わせであるこの一対の像。では、どちらが獅子でどちらが狛犬かわかりますか?
神社に行ったら、よく見比べてみましょう。一方は口を開けていて、もう一方は口を閉じています。そして、口を閉じている方には頭に角があることに気づくでしょう。
この阿吽(あうん)の像、口の開いているのが獅子で、狛犬の方は口を閉じて角があるのです。このように違いのある二頭ですが、「狛犬」という呼び方でも間違いではありません。
神社に行ったら、よく見比べてみましょう。一方は口を開けていて、もう一方は口を閉じています。そして、口を閉じている方には頭に角があることに気づくでしょう。
この阿吽(あうん)の像、口の開いているのが獅子で、狛犬の方は口を閉じて角があるのです。このように違いのある二頭ですが、「狛犬」という呼び方でも間違いではありません。
実際に狛犬を見かけたときには、「同じに見えるけど、どこが違うかな?」「口が開いているほうが、実は獅子なんだよ!」とお子さまと違いを探してみてくださいね。
石だけではない!狛犬は何でできているの?
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現在よく目にする狛犬は石でできているものが多いですが、ほかには木製や金属製、陶製のものもあります。
平安や鎌倉などの古い時代には木で作られたものが一般的で、狛犬は神社やお寺の中に置かれるものでした。そして神社などは木造建築であったため、そこに置かれる狛犬も当然木で作られていました。しかし、次第に神社の参道など屋外にも置かれるようになり、風雨にさらされてもいいように石で作られたものが増えていったのです。
平安や鎌倉などの古い時代には木で作られたものが一般的で、狛犬は神社やお寺の中に置かれるものでした。そして神社などは木造建築であったため、そこに置かれる狛犬も当然木で作られていました。しかし、次第に神社の参道など屋外にも置かれるようになり、風雨にさらされてもいいように石で作られたものが増えていったのです。
狛犬を知って神社に行こう!
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見慣れているけれど、実は秘密がいっぱいな狛犬。
いろいろな神社をまわってみると、数は少ないですが二頭とも獅子のところがあったりします。
また、雨や風で、角や体の一部がなくなってしまっているものも少なくありません。
そんな時代の流れを感じさせる獣の像、今度お参りに行ったときにはよく見てみてください。
お子さまと一緒に二頭の違いを探すのも楽しいですよ。
いろいろな神社をまわってみると、数は少ないですが二頭とも獅子のところがあったりします。
また、雨や風で、角や体の一部がなくなってしまっているものも少なくありません。
そんな時代の流れを感じさせる獣の像、今度お参りに行ったときにはよく見てみてください。
お子さまと一緒に二頭の違いを探すのも楽しいですよ。