2017年04月13日 公開
子どもに安心して使わせることができる、でんぷんのりの作り方
でんぷんのりは穀物などから採れるでんぷんを成分としたのりのことで、主に紙と紙を接着するときに使われます。市販の商品も売られていますが、おうちでも簡単に手作りすることができるのをご存知ですか?でんぷんのりの作り方をご紹介します。
でんぷんのりは穀物などから採れるでんぷんを成分としたのりのことで、主に紙と紙を接着するときに使われます。市販の商品も売られていますが、おうちでも簡単に手作りすることができるのをご存知ですか?でんぷんのりの作り方をご紹介します。
でんぷんのりの主成分と安全性
チューブに入った半透明の白いのり・でんぷんのりは、とうもろこしなどに含まれるでんぷんを使っています。食品の成分のみを抽出しているので安全なものが多く、幼稚園児や小学校低学年でもよく使われています。家庭でも1度や2度は使ったことがあるのではないでしょうか。
市販の商品も良いのですが、家庭で作れば原材料が明確で、より安全性が高まります。また材料費も安くつくので、たっぷり作ることが可能です。万が一子どもが口に入れても安心、大量に必要な場合でも重宝します。
でんぷんのりに必要な材料と作り方
でんぷんのりの材料は、小麦粉と水のみです。小麦粉は片栗粉やコーンスターチに変えても同様に作ることができます。小麦粉大さじ2に対し、水は200cc準備しておきましょう。
最初にボウルなどの容器に小麦粉、冷たい水を入れてよくかき混ぜます。混ぜ合わせたものを鍋に移し替え、弱火でかき混ぜます。でんぷんは熱を加えるとゼリー状に固まる性質があるため、どろっとしたらできあがりです。
なお市販のでんぷんのりは、とうもろこし(コーンスターチ)を原料にしていることが多いようです。家庭にあるものを活用し、いろいろと作ってみましょう。
保存期間に注意
手作りのでんぷんのりは食品100%で、防腐剤も入っていないため日持ちがしません。できればその日に使いきれる量のみを作りましょう。数日続けて工作をする場合は、容器に移し替えて冷蔵庫で保存が可能です。その場合も2~3日くらいに使い切るのがベターです。
もし長期間保存したい場合は、お酢、アルコールなどを入れると少し日持ちします。基本的には食品のみで作るため、その都度作ってもかかる費用はごくわずかです。一度作り方を覚えてしまえば簡単ですから、子どもが工作をしたいときに作ることをおすすめします。
手作りでんぷんのりの活用方法
食品に含まれるでんぷんを活用したのりは、平安時代から活用されてきました。でんぷんのりと紙はとても相性が良いので、障子を貼るときなどに活用されてきました。家庭でも、紙と紙を張り付ける工作におすすめします。
でんぷんのりは手に付くとべたべたしてしまうため、スティックのりのほうが使いやすいと思うかたもいるかもしれません。しかし、子どもが手でのりの感触を感じて覚えることも大切です。
また、自分で作ることで、色々な気づきも生まれます。さらさらした小麦粉が水と熱を加えるとどうしてドロドロになってベタベタするんだろう?このような不思議を感じたり、自分で作ったのりで工作する楽しさ、体験は今後の子どもの成長にきっとプラスになるはずです。
のりから手作りする体験が好奇心を育む
のりを手作りするのは、パパママももしかしたら初めてかもしれません。でも工作するとき、のりから手作りするのってとても楽しいものです。親子でワイワイ実験しながら作ってみたらいかがでしょうか。
「自分が作ったのりで紙と紙がくっつく」これだけで嬉しく、その体験が好奇心を育んでいきます。