2019年3月5日 公開

発音が上達する「フラップT」とは?アナ雪『Let it go』から学ぼう

ディズニー映画『アナと雪の女王』の主題歌といえば『Let It Go』。「レット・イット・ゴー」ではなく「レリゴー」と音をつなげるように発音しています。これは「フラップT」と呼ばれる、主にアメリカ英語で使われる発音ルール。英語上達の役に立つ、フラップTについてご紹介します。

フラップTとは?


フラップTとは、英語の単語に含まれる「t」の発音が、特定の条件下において「r」や「d」など別の音に変化する現象です。たとえば英語の上手な人は、「water」を「ウォーター」ではなく、「ワーラー」と発音するでしょう。

フラップとは「はじく」という意味。「ワーラー」の「ラ」を意識すると、舌先で歯茎を軽くはじくように発音していることがわかります。

フラップTはなぜ発生するの?


フラップTは「t」が母音にはさまれている場合に発生します。たとえば「water」は、「a」と「e」の真ん中に「t」があることがわかるはず。「t」の音をしっかり発音しようとすると力が入りますが、前後とつなげることで、滑らかに楽に発音できます。

逆に「t」にアクセントがかかる場合には、「t」をしっかり発音する必要があるため、フラップTは発生しません。たとえば「hotel(ホテル)」や「photo(フォト)」などが例です。

フラップTは必要なの?


フラップTは必ずしも使わなくてはならないというわけではありません。単語を一つひとつ区切って発音する、いわゆる「カタカナ英語」も決して間違いとは言えないでしょう。

しかし映画『アナと雪の女王』の主題歌『Let It Go』は、「レット・イット・ゴー」と区切るように歌うより「レリゴー」と歌ったほうが、流れるようになめらかに聞こえます。

このように滑らかで、より英語らしい発音へ近づくところがフラップTのポイント。英語のネイティブスピーカーにとっても聞き取りやすい英語となり、こなれた印象を与えることができます。『Let It Go』も「e」「i」という母音に「t」がはさまれていますね。

リスニングにも役立つ!


フラップTを理解することは、スピーキングだけでなくリスニングにも役立ちます。英語初心者は多くの場合、単語自体は理解できても、それらがつながって発音されると聴き取ることができません。

フラップTの存在を知っておけば、どのように単語がつながっているか理解しやすくなります。「ワナ」という2音を聴いて「want to」、「ベラ」と聴いて「better」、「パーリー」と聴いて「party」と、脳内で「t」を補えるようになるためです。フラップTに慣れることで、リスニング能力の向上も目指せるでしょう。

フラップTを使ってみよう!


フラップTを上手に発音したり、聴き取ったりするためには、その仕組みを理解することと慣れることが大切です。英語を話す・聞くなどフラップTに触れる機会を増やし、発音を意識してみましょう。『Let It Go』を筆頭に、お子さまと英語の歌を歌ったり、英語の絵本を読んだりするのもおすすめです。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

chie chie  4歳の男の子と2歳の女の子の母です。システムエンジニア、海外営業・マーケティングを経験後、現在はフリーランスのWebライターとして活動中。神奈川県在住、茨城県出身。TOEIC965点/基本情報処理技術者/ファイナンシャルプランナー。