2017年3月6日 公開

頭の体操になる!自分で考える力を育てるさんすう絵本4選

「知育」というと、親が子どもに「教えてあげること」と思いがち。でも本来、子どもはとても知りたがり屋さん。親が10教えなくても、1つのきっかけを与えるだけで、自ら世界を広げていきます。そこで、「子どもの考える力」を引き出すのに役立つ、名作絵本をご紹介します。

常備したい定番本!「はじめてであうすうがくの絵本」

タイトル:はじめてであうすうがくの絵本
著者  :安野光雅
出版社 :福音館書店

絵本作家 安野光雅さんのユーモラスなイラストがとっても楽しいこの本は、さんすう好きな子のご家庭で、長年支持され続けている定番中の定番です。

「すうがくの絵本」といわれると身構えてしまいそうですが、この本に出てくるのは「なかまはずれ」「せいくらべ」など、身近な話題ばかり。しかも、子ども向けの単純な問いかけだけでなく、大人でも「え、どれが仲間外れ?」と迷ってしまいそうな問題がいろいろと出てきます。

だからこそ、親子や兄弟で一緒に読むと面白さ倍増!わが家でも小学生のお姉ちゃんと幼稚園児の妹が頭をつき合わせて覗き込み、あれこれ指さしながら楽しんでいました。

また、ぜひ巻末の解説文を読んでみてください。数学の概念をさまざまな角度から説明してあるので、親の知識の幅も広がります。

思わず計算したくなる!「ふしぎなたね」

タイトル:ふしぎな たね
著者  :安野光雅(作)
出版社 :童話屋  

仙人がくれたふしぎな「たね」。このたねを埋めると、来年には必ず実って、2個になる……。
たねを2個もらった男は、最初のうちは1個を食べ、1個を埋めていましたが、そのうち2個とも埋めることを思いつきます。するとどうなるか?

そう!2個が4個になり、倍々ゲームがはじまるのです。最初は単純計算で数が増えていくだけですが、そのうち、人にあげたり、倉庫に保管したりして、話が複雑になってきます。

いったい今年は、いくつのタネを埋めたんだろう?思わず気になってしまい、計算せずにはいられません。

大きな数の計算は、幼い子には難しいと思われるかもしれませんが、興味を持つと、子どもは驚くほどの集中力を見せるもの。ぜひ一緒に数えてみてください。

数の不思議に感動!「わくわく数の世界の大冒険 入門」

タイトル:親子で楽しむ! わくわく数の世界の大冒険 入門
著者  :桜井進(著)/ふわこういちろう(絵)
出版社 :日本図書センター

小学生向けの数学エンターテインメント本として話題を呼んだ『わくわく数の世界の大冒険』の入門編。主人公の少年プーラスがヒック船長とクマのカッケルと一緒に、さまざまな数のマジックや面白エピソードを学んでいきます。

見開き2ページで1テーマとなっていて読みやすいうえに、その1つ1つが大人でも「へえー、そうなんだ!」と感心してしまうような面白い話ばかり。理系のパパやママなら、「どうしてこうなるんだ?」と鉛筆片手に考え出しちゃうかもしれません。

算数とのはじめての出合いが、「難しい……」ではなく「面白い!」となる、おすすめの一冊です。

いろいろな楽しみ方ができる!「かけ算冒険迷路」

タイトル:かけ算冒険迷路
著者  :伊藤竜也(作)
出版社 :ディスカヴァー・トゥエンティワン

入学前にかけ算なんて早すぎる……と思われる方も、ご安心ください。この本は普通の迷路としても、「ミッケ!」のような隠し絵本としても楽しめるようになっているので、幅広い年齢のお子さまにおすすめです。

何度も迷路で遊ぶうちに、絵の中に描かれているかけ算の式に興味が出てくるかもしれません。そうしたら、パパママがかけ算の仕組みについて教えてあげましょう。そうすれば、お子さんも苦手意識を持つことなく、自然に九九の世界に入っていけます。

大事なのは、親が口を挟みすぎないこと

「さんすうに興味を持たせたい」と思うと、読み聞かせしながら、つい子どもにあれこれ問いかけたくなってしまうかもしれません。それでもやはり、親が誘導しすぎてしまうと、子ども自身が自由に考えるチャンスを奪うことにもなりかねません。

ここでご紹介したどの絵本にも、子どもの発想を刺激するヒントがあふれています。余計な口を挟まず、ぜひお子さまの素直な反応を楽しんでみてください。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

YUZU YUZU  フリーライター。東京都在住。出版社で書籍編集の仕事をしていましたが、夫の仕事の都合で2009年より台湾・台北へ。6年間の駐在生活中は娘二人を日本人学校に通わせながら、台湾師範大学の語学センターで中国語を勉強。帰国後はライターとして、主に台湾や子育てに関する記事を書いています。